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\かけはしサポーター/難聴者の「学ぶ」「働く」を応援する社会づくり

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2023年01月16日 16:56

【迷える】ひとり広報

 

終わった……。
家族会での初取材(TV局1社・新聞社1社)後の感想です。

 

当時年中の長男・2歳の次男を連れての取材対応は想定以上に大変でした。当日はセミナー開催のため別室にて託児もありましたが、「久々の取材対応だ!」と殺気漂う母に恐怖を感じたのか、託児部屋に行くどころか、私の回りを離れません。引き離し、泣かれる度に「何してるんだろう自分。これ、誰のためにもなってないかも」という気持ちが頭をよぎる中でTHE END。夕飯など作る気力もない中でスーパーに寄ってお惣菜を購入し帰宅したところ、疲れ果てたあまり玄関にドスン! としりもちをつきました(人生40年以上生きてますが、しりもちって本当につくんですね~)。

 

「おかあさん、大丈夫?」

 

大丈夫じゃないわ。二人にも不安な想いさせてごめんね。こんなんで続けられるのかな……。ちゃんと掲載されるかな、ちゃんとオンエアされるかな。不安は尽きず、翌朝を迎えました

 

2019年8月。西日本新聞の朝刊に、約400字の記事が載りました。タイトルは「難聴の子が活躍の共生社会を目指す 家族会がフォーラム」。小さな記事ですがが、そらいろにとって、なにより「広報をやるぞ!」と勝手に決めた自分にとっては、大きな第一歩でした。

 

それから数日後、当日の様子を取材してくださったRKB社の夕方ニュースに「難聴の子供への支援何を~1000人に1人」が7分弱ご紹介されました。そらいろのグループLINEには「見ましたよ!」「不思議な気分だけど感動した」「紹介してもらって良かったです!」といった喜びの声が溢れました。取材協力をいただいた方たちから届く声は何より嬉しいものでした。

 

そらいろだけで言うと、広報活動をスタートした2019年5月~2022年12月までで、35媒体にご掲載をいただくことができました。2021年10月スタートのかけはしを合わせると、合計58媒体になります。

 

これは、企業広報を経験してきた立場から言うと、相当のハイペース。企業広報時代にこの実績を残せていれば、私はエースでしたでしょうね笑。

 

ではなぜ、このようにたくさんの取材をいただけたのでしょうか?それは、独自の緻密な広報戦略がありましてね……。と語りたいところですが、そんなスーパー明晰な頭脳はありません笑。

「難聴が社会課題であること」「それを継続して伝えている任意団体が少なかったこと」に尽きると思っています。

 

広報業界でよく言われる、普遍的なニュースバリュー(どんな内容だったら取材したくなるのか)には、①特異性 ②人間性 ③大衆性 ④社会性 ⑤影響性 ⑥地域性、の6つがあります。いつもこれを頭に入れてプレスリリースを書くなど広報活動を展開しているのですが、①特異性(今までになく、あっと驚くようなこと)、④社会性(広範囲、あるいは時代的に意義のあること)を大事にしています。

 

新しくないと、他と違わないと、目立てません。「なんちょうなんなん」の企画が持ち上がる頃から、奇抜だけど、社会性のある広報が「らしさ」なのかなと思うようになりました。

 

ずっと順風満帆だったかと言うと、決してそうではありません。本音で言うと「家族会の広報活動はもう少し控えようかな」と思った時期もありました。多分これ、岩尾にも言ったことないと思います笑。

 

難聴の子を育てる家族には(もちろん、家族会メンバー以外でも)さまざまな考えをお持ちの方がいらっしゃると思います。「聞こえないことをあまり表沙汰にせず、いわゆる普通の子として育てていきたい」「難聴のことは触れないで欲しい」という方もいらっしゃるでしょう。メディア掲載の数が増えていくと、家族会メンバーも慣れてきてしまうため、リアクションも当然薄まってきます。誰に言われたわけでもないのですが、

 

「憩いの場だから取材はちょっと……」
「メディアに出て有名になりたいの?」

 

と考えている人がいるのかもしれない、と思ったことも一度ではありません。「メディアに出すのは『そらいろを有名にしたい』わけではなく、必要な方に必要な情報を届けたいから。社会に知らせる意義があるから。たまたま自分が広報を仕事にしていたからです」とグループLINEに投稿したことも一度ではありません。もちろん誰からのリアクションもないですが(そりゃそうですね、被害妄想みたいなものですから)、一人で落ち込んでいた時もよくありました。

 

これまで何度もプレスリリースを書き、メディアの取材を受けてきました。掲載やオンエアに繋がった時の嬉しさ、緊張、プレッシャーは、不思議なことに何年やっても同じなんです。そして「この情報が誰かに届いたら」「共感してくれる方がいたら」という、願いに近い想いみたいなものも一緒なんですよね。この時からでしょうか。「広報を一生の仕事にしていけたら」という想いが芽生え始めたのです。

 

ああ、大事なこと書くの忘れてました。たくさん取材をいただくポイントがもう一つありました。それは、情熱おじさんこと岩尾です。

 

■話がうまい
■話が長い
■テレビ映えする(これマジです。画面を通すとだいたい現物より?となるのですが、岩尾は画面映りがすごくいい)

 

とメディア向け要素が三拍子そろっているので、全ての取材に私が同伴する必要は全くありません。これが実に助かる!んですね~。

 

次回へ続きます!

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