無菌室の充実は、免疫不全症のこどもたちにとっても重要なテーマ

 

生体防御系内科部 免疫科 小野寺 雅史医長

 

免疫科医長として、免疫不全症患者の診断と治療を行っています。特に、当センター内において革新的な医療開発を目指し、サイトカイン療法や酵素補充療法、造血幹細胞遺伝子治療を計画し、実施しています。研修医時代から多くの白血病等の小児がん患者を診察しており、より有効で、安全な治療法の開発を目指してきました。

 

私たち免疫科が、日々、診察している患者さんは、生まれながらにして重い感染症にかかってしまう子どもたちで、彼らが、日々、感染症等がなく、通学や通勤ができ、楽しい毎日を送れるよう診療の計画を立て、実施しています。その一つとして、多くの患者さんは、感染症の予防のために、毎日、抗生剤等を内服しています。

 

ただ、これだけでは病気は治らず、完全に治療するためには造血幹細胞移植や遺伝子治療が必要です。そして、これら治療を適切な時期に行えるよう無菌室の充実は、免疫科にとっても極めて重要なテーマです。

 

「ブラック・ジャック」こそ、医師になったきっかけ

 

外科医体験”ブラック・ジャック セミナー”の様子

 

昔から論理的に物事を考え事が好きで、最初は数学者になりたいと思っていました。ただ、中三の頃、今でも私の成書である手塚治先生の「ブラック・ジャック」に出会い、そこから医者になろうと思いました。

 

実際、今の私の医学的知識はかなり「ブラック・ジャック」から得たものです。また、大勢で行動することがあまり得意ではなく、その意味で一匹オオカミ的な医者の姿に憧れ…今の私に至っています。

 

医師の仕事はヒトが相手にて、単純な理論では片づきません。ただ、実はそこが面白く、如何に策を練って目的(すなわち、患者さんの完治)まで到達できるかが医師の醍醐味かと思っています。

 

まだ、私は道半ばです。死ぬ前に、どこまで免疫不全症に対する診断や治療の進歩に関与できたかで自分の貢献度を判断したいと思います。

 

この国の小児医療を背負う気概を持って

 

免疫不全症患者のための遺伝子治療の臨床研究をも同時並行で推進する

 

新設する無菌室(クリーンルーム)はなるべく開放的で、明るいものが良いです。特に、外の眺めが良ければなお一層良いと思います。患者さんの多くは、長期間、無菌室で生活するので、少しでも気持ちが元気になれるようなものが良いと思います。

 

国立成育医療研究センターには『当センターなくして、日本の小児医療なし』くらいの気概で、日本の小児医療をどんどん牽引していきたいと思っています。また、この考えは単に医療職のみではなく、事務職を含めた全ての当センタースタッフで共有していきたいと思っております。

 

最後に国立成育医療研究センタースタッフが一丸となって小児疾患に取り組み、よりよい小児医療を提供していきます。

 

今後もご協力の程、宜しくお願い致します。

 

無菌室をつくろう

クラウドファンディグでのプロジェクト期間は終了いたしましたが、まだまだご理解・ご支援の輪の広がりを感じております。そして、一人でも多くの方々の願いのとどく企画にできればと思っております。 小児がんと戦うみんなの願いである「無菌室」の新設に、引き続き力をお貸しください。

▼お申し込みはこちら ※今年度中、もしくは資金調達の目途が立ち次第、募集は終了致します

 

今後とも、国立成育医療研究センターを何卒よろしくお願いいたします。

 

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