聴覚、触覚、味覚など全ての感覚器が視覚のセンサーとなり加藤さんの脳内にイメージが広がるのか。それはまるで夢のようだ。その夢はどんな色彩なんだろう...。脳に映し出された映像を言語化し共有する。そのためには真っ白なキャンヴァスに躊躇なく筆を走らせることのできる人間同士の豊かなコミュニケーションが必要だ。常識を乗り越え生み出される映像作品は刺激的なものに違いない。

 


坂本龍一(音楽家)

1952年東京生まれ.1978年『千のナイフ』でソロデビュー。同年「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」に参加。YMO散開後も音楽を中心に海外に拠点を移し多方面で活動.映画『戦場のメリークリスマス』の音楽で英国アカデミー賞を,映画『ラストエンペラー』の音楽ではアカデミー作曲賞、グラミー賞最優秀オリジナル映画音楽アルバム賞ほかを受賞。数々の映画音楽を手がけるなど、作曲家としても世界的な評価を得ている。常に革新的なサウンドを追求し、2007年に山口情報芸術センター[YCAM]で委嘱制作された高谷史郎との《LIFE - fluid, invisible, inaudible ...》など、インスタレーションの発表を数多く行なっている。社会的な問題へも強い関心を持ち、森林保全と植林活動を行なう「more trees」、脱原発チャリティ・イヴェント「NO NUKES」、東日本大震災の被災地支援のための「こどもの音楽再生基金」「東北ユースオーケストラ」など、さまざまな活動を続けている。2014年には、札幌国際芸術祭(SIAF)のゲスト・ディレクターを務めた。2015年、映画『母と暮せば』と『レヴェナント:蘇えりし者』の音楽を制作。2017年、8年ぶりのオリジナル・アルバム『async』を発表.ワタリウム美術館で「設置音楽展」を行なった。