【ご報告】NIJINアカデミー開校1カ月の軌跡
ご支援いただいた皆様
お世話になっております。
本プロジェクトの発起人でありNIJINアカデミー校長の星野達郎です。
改めまして、このたびはご支援をいただき誠にありがとうございました。
99名の皆様から75万円ものご支援をいただき、あたたかい想いを託していただいたことが私たちの勇気となり責任となり、開校前後の一番苦しい時期を乗り越え、前に進むことができています。
この場をお借りして心より感謝申し上げます。
さて、2023年9月1日に67名で開校したNIJINアカデミーは、10月6日現在96名となりました。結論から申し上げますと、この学校をつくってよかったと心から思っています。ご支援をいただいた皆様に感謝の意を込めまして、この1か月の物語をお伝えいたします。
1.保護者満足度91%、メッセージに涙が出た
初月に実施した保護者アンケートでは、満足度91%という結果をいただきました。結果以上に、保護者から寄せられたメッセージを読むと涙があふれてきました。そこに、子どもの幸せがあったからです。
<保護者の声>
・本人のペースを大事にしてもらえるので、安心して参加できているようです。 またオビス(※NIJINアカデミー専用のメタバース校舎)のようなデジタル空間は、それだけで楽しいようです。
・校区の学校ではものすごく大人しく人前で話すことが出来ず、授業が終わるのをひたすら耐えている子でしたが、NIJINアカデミーが始まってすぐにみんなの前でダンスをしたり、授業でも発言したり、その状況に家族も、そして何より当の本人が一番驚いていました。毎日楽しそうに登校し、友達や先生とランチしたりおしゃべりしたり、みんなから刺激を受け、本来の明るい子に戻りつつあります。またどんどんやりたい事が増えてきて、生き生きとしています。
・子供が毎日学校を楽しみにしている、授業だけではなく、校長先生のホームルームや特別授業なども面白い内容のものが多い、先生方が子供の言葉に耳を傾け寄り添い、子供達の可能性を信じてくださっている。
・いつ課題を出しても大丈夫な環境なので、「学校は授業は考える時間が短いからつまらない」と言っていた息子が自分のペースで授業中の課題に挑戦できているから。 授業も数字で選択だと、授業中に指で参加しているので、教室だと見られない姿を見られるようになったから。
・初日から、在籍小学校のように我慢ばかりせずに、イタズラ心を発揮して驚いています。
・授業は大人が聞いても面白くて親子で楽しめる。自由進度学習でフィードバックがもらえるのが嬉しくて積極的に学習が進められるようになった。
・お話の合う先生方やお友だちが多く、積極的にコミュニケーションをとっている姿を見て嬉しく思います。生き生きしています。授業でも本人が望んでいたような内容で、積極的に学ぼうとする姿があります。
・持病があるため、その影響から朝は不調なはずなんですが毎回楽しみにしているようで、自分で頑張って起きて参加しています。
・元々集団できちんとしないといけない場所だととても緊張してしまうタイプですが、 自由な雰囲気が良いようで、緊張せずに先生やお友達に積極的に話しかけられている。とても楽しそうです。疲れて、今日はのんびりしたい、とかゲームしてたいと言う日もありますが、お友達を見つけると嬉しくて、土日も登校したい!と言うくらいです。 こんなにコミュニケーション能力、というかコミュニケーションをとりたい!という気持ちがあったのか、と驚いています。そういえば、幼稚園年長から行きしぶりがありましたが、それ以前は、年上でも大人でも臆さず仲良くなっていく子だったな、と思い出しました。 環境があえば、自分らしさを出していけるのかと思います。教科の勉強自体は、まだやる気が出ていないのですが、ニジンアカデミーの授業は面白い、と言っています。お友達とチャットをしたくて、自分でローマ字表を見ながら覚えていっているところです。自分のペースで、興味関心を持てることを見つけていって欲しいです。
・友達ができて、先生や友達とたくさん話せるのが楽しい。自主性を重んじてくれる。優しいお友達が多い。先生が上から叱ったりせずこどもと対等に接している。良い所を認めてくれる。楽しく、優しい、否定されない環境で安心できている。授業が普通の勉強ではなく、考えさせられて面白い
・自室で勉強と携帯とゲームの日々でしたが、人とのコミュニケーションを取ることができ、生活にもメリハリが生まれたように感じます。 年齢を超えた交流は、優しい気持ちが育まれてよいですね。
・学校の授業が辛くて、殆どの勉強が嫌いでした。特に英語や国語は、大嫌いでしたが、にじんの授業は、とても楽しいようで、英語を話し出したり、書くことが苦手だったのに、手紙を書き出したりしました。入学できて、本当に良かったと感じております。今は、マイクラ部を楽しみにしているようです!
・とにかく楽しそうで他のことにも前向きになった
・何かを強制させられることがないので、安心して参加しています。 まだ大きな変化は見られませんが、生活のメリハリは多少出てきたように感じます。
・「学校(NIJIN)早く行きたいな〜」 息子からのその言葉に、びっくり。 元々、人が大好きで、人と話すことが大好きなはずなのに、幼稚園や在籍小学校には行けなかった息子。 でもNIJINアカデミーに入ってからは、自分から「明日もある?」と聞いてくるほど。 息子にとっては自分を認めてもらえる、大切な居場所です。
・息子はギフテッドと言われていますが、ギフテッドの多くの子供達は、必ずしも学習面や生活面において優秀と位置付けられている訳でもなく…日本の学校のなかは、視野の狭い競争社会なので、認められる機会がなく、個性が失われていく気がしてなりませんでした。 NIJINに入り、お友達が自由進度学習で提出したものをみて目を輝かせながら「すごいねぇ!」と私に話してくれる息子の様子は、まるで「自分の個性をもっとだしてもいいんだ!」と言っているように見えて、毎回安堵に似た気持ちが込み上げてきます。
・不登校で、家でたったひとりで何をするでもなく過ごしていたので、少しでも外の人とつながる手段、刺激を受ける機会をもてたのはありがたいです。ひとり親家庭としては決して安価ではないですが、他のフリースクールやネット上の学校の価格ではチャレンジできなかったのでありがたいです。
・家族以外の人とはほとんど関わることが難しいですが、担任のしょうや先生との面談で声を出せたので驚きました。 まだ積極性はなく、夜母が一緒だと少し覗いたりキーボードをゆっくり打つくらいですが、やや興味をもったこと自体がかなりの成長だと思います。
・担任の先生がきめ細やかにご対応くださって安心感があります。 子どもは徐々に参加でき始めたところで、参加のきっかけが いろいろとあり、工夫されているなと感じます。 これからもっと主体的にやっていければと思います。
【動画】保護者アンケートから振り返る開校1か月!NIJINアカデミーHAPPY反省会
https://www.youtube.com/watch?v=fQoHFLwfNT0&t=53s
2.繋がる子どもたち、挑戦する子どもたち
開校してはじめは子どもだけで話す姿は見られませんでしたが、少しずつ関係性を深めることで、子ども同士で関わる姿がたくさん見られるようになりました!
下の写真は子ども同士でランチを食べている様子です。全国に友達ができることもNIJINアカデミーの魅力だなぁと思います。
自由進度学習では、子どもたちは多様な学びを見せています。小学1年生から中学生3年生が100名近く在籍するNIJINアカデミーでは、いい意味で学年の枠を超えた学びが生まれます。
仲間のがんばりや創意工夫を目の当たりにすることで「こんなことができるんだ!」「こんなにやっていいんだ!」と、自分の可能性やこの世界の可能性に気付くことができるのだと思います。
NIJINアカデミーにはさまざまな理由で学校に行けない(行かない)子どもたちが集まっています。中には構音障害で言葉をうまく発音できないという個性を持ったお子さんがいたり、学校に行くと緊張して話せないお子さんがいたり、学校の先生が怖くてトラウマになってしまっているお子さんもいます。
先日、構音障害のお子さんが九九を練習する動画をみんなが見える提出箱にアップしました。馬鹿にされるのではないか、笑われるのではないか、とても勇気が要ったと思います。でも、NIJINアカデミーの仲間は誰も笑いませんでした。あたたかい拍手が贈られ、それが鳴りやむことはありませんでした。
翌日、その子の挑戦に刺激を受けたのか、何年も学校に行けなかったお子さんが「学校に行く」と言い出したそうです。子どもたちは一人ひとり違い、異なるスタートラインにいます。それでも、人と関わることで、仲間の挑戦を目の当たりにすることで、人生がハッピーに動き出すことを、ここにいる全員が目の当たりにしています。
これからも、「それぞれのスタートライン・個性の尊重」を合言葉に、人と比べず、自分がどうありたいか(Being)、どうなりたいか(Doing)を大切にしながら、その子の物語を私たちは全力で応援していきます。
(校長室に突撃してきたサングラス・ガールズ)
3.収支報告とリターンの発送
皆さまからご支援頂いた資金は、全額「入会金無償化」のために使用させて頂きました。11,000円の入会金無償化を75名の児童生徒に適用し、825,000円を計上。不足分(825,000-751,600=73,400円)は自己資金より補填いたします。
ページ記載の「ご支援
いただいた資金の具体的な用途」については、全額自己資金より補填いたしました。・NIJINアカデミー専用のバーチャル校舎の開発・利用料
・質の高い授業を提供するための講師料
・新しい学びの選択肢を世の中に認知していくための広告宣伝費
・本クラウドファンディングに関わる諸経費(リターン品購入費を含む)
また、ネクストゴールでは子どもたちにパーカーをプレゼントすると記載していおりましたが、入会金の無償化を優先的に実現する判断をさせていただきました。今後、NIJINアカデミーがさらに規模を拡大できた際には、子どもたちとTシャツやパーカーなどを制作し盛り上がっていきたいと思います。
4.これからの展望
今後は児童生徒をより多く受け入れられるように定員拡充を目指し、スタッフ採用・育成に力を入れてまいります。質を落としたくありませんので、しっかりと理念と子どもに向き合える人材を採用・育成していくつもりです。
また、学校行事として以下のように予定しています。
10月 ハロウィンパーティー
11月 親子ピクニック(東京・大阪同日開催)
12月 クリスマスパーティー
2024年1月 社会科見学(ハイブリッド型)
2024年3月 卒業パーティー
2024年4月 社会科見学(ハイブリッド型)
2024年6月 修学旅行(ハイブリッド型)
2024年8月 学園祭
5.最後に
皆様にいただいたご支援のおかげで、これは絶対にやり遂げなければいけないプロジェクトであると、勇気と責任をもってこのプロジェクトを成功させることができました。
このプロジェクトがスタートしたときは具体のない夢でしかなかった構想が、こうして形となり、多くの子どもと保護者を笑顔にしていることが心から嬉しいです。学校をメタバースにつくるということは初めてのことで、苦しいこともありましたが、やってよかった!と思います。
この世から不登校を無くし、日本中の子どもをハッピーにするために、私たちはチーム一丸となってこれからも歩み続けます。
今後も応援していただければ幸いです。
Be HAPPY, Do HAPPY
2023年10月6日
校長 星野 達郎