校舎でまた学べるように。イラク、空爆で壊れた村の中学校を再建したい

こんにちは。IVYの鈴木です。

本日も私たちのREADYFORサイトにアクセスいただきありがとうございます。

 

先日は、IVY初のオンラインイベントを開催し、たくさんの方にご覧いただけました。ありがとうございました。

当日の様子はこちら！

（こちら！の文字をクリックすると動画をご視聴いただけます）

 

 

校舎の倒壊によって学校で学ぶ機会を奪われている子どもたちですが、

今年に入り、新型コロナウイルス感染対策として2020年2月から休校措置がとられたため、

子どもたちが学校に通える機会はさらに遠のきました。
 

急に学校という場を失い、学びを続けられなくなったことや

友達と会えないことが、

子どもたちに大きなストレスになっていました。

 

元々夏休み期間を利用して補習校を開こうとしていましたが、

イラク政府によって集会や研修なども禁止されていたために、

それも叶いません。

 

家で過ごしている子どもたちに学ぶ機会を届けたい、

新学期が始まった時に勉強についていけるようにサポートしたい、

補習校の代わりとして、何かできないだろうか？

 

学びたい！と願う中学生の子どもたち全てが参加できる方法にしたい。

 

いろいろ考えた末にたどり着いたのが、学習プリントの配布活動でした。

 

 

8月末から始めたプリント活動の配布は、

これまでに250人の男子生徒、女子生徒が登録しました。

中には、村に帰ってきてから学校に通えていなかった女子生徒も登録してくれたのです。

 

毎週日曜日は、プリント配布の日。

（イラクの学校では、日曜日始まりです）

 

 

翌週のプリントをもらいにきた子どもたちは、

先生に分からなかった点などを積極的に聞いていました。

 

３ヶ月間行ってきた活動も、

新学期が始まるということで最後の日を迎えました。

 

「校舎はまだ壊れているところもあるけれど、

君たちに勉強する場所を届けたい、校舎を元通りにしたいと、

日本のNGOが頑張ってくれているんだ。

その気持ちに応えらえるように、これからも勉強をがんばっていこう！」と

T中学校の子どもたちを鼓舞するスピーチから始まった全校集会。

 

 

他の先生も子どもたちを励ます言葉をかける中、

ある生徒が、手を挙げました。

 

「僕にも話をさせてくれませんか？」

 

 

そう言うと彼は、みんなの前でこう話してくれました。

 

 

「コロナウイルスなどで大変だけど、学習プリントで勉強すること、

そして週に１回でも学校に来て友だちに会えたことがとても嬉しかった。

校舎が直ったら、村のみんなが同じ学校に通うことができる。

隣村の中学校までぬかるんだ泥道を１時間以上かけて毎日通っていた友達も、

同じ校舎に通える。だから、校舎が直ってほしい！」

 

 

 

実際にその場で彼の言葉を聞いたイラク現地スタッフのシーランは、

そんな彼の思い、子どもたちの思いに応えたい。

と改めて決意したと話してくれました。

 

 

 

皆様のサポートで多くの子どもたちが、安心・安全に学校に通えるようになります。

ご支援・応援のほどよろしくお願いいたします。