私たちのプロジェクトを応援してくださっている南相馬在住の子育て環境を良くする為の活動をされている、近藤能之さまより寄稿をいただきました。(よつば保育園副園長・NPO法人みんな共和国理事・NPO法人みんなのとなり組理事)

お住まいの南相馬の子育ての現状、子ども病院建設へのご期待を語っていただいております。

 

徐々に積み上げられてきた南相馬の子作りの安心感と震災による問題

 

震災前、南相馬市の一年間に生まれてくる新生児の数は約750人でした。
それが震災後は300人程度となりました。
胎児への放射線の影響を心配して、子作りを控えていたからです。
ところが今年に入り、妊婦が目立つようになり、最終的には500人を超える赤ちゃんが生まれる勢いです。
これはとても喜ばしいことであり、子どもが増えることで未来への希望の光が見えてきます。“子作りの安心感”が再び戻ってきたということです。

 

南相馬市は、元々子どもの多い地域でした。所謂、合計特殊出生率で1.88という大変高い数字であり、市レベルで見ると沖縄市に次いで高い数字となっておりました。
ちなみに全国平均は約1.30人でしたから、驚くべき数字であると言えます。
この数字は、“子育て環境が整っている”ことの裏付けでもあります。

では、なぜ南相馬市はそのような高い数字だったのでしょうか?
それは以下のような理由によるものです。

 

➀相双地区は温暖な気候で過ごしやすい
➁交通の便が良い(仙台市にもいわき市にも福島にも2時間圏内)
➂物価が安い
➃医療・福祉サービスが整っている
➄初婚年齢が低い
➅三世代同居率が高い
⑦子育てにおじいちゃん・おばあちゃんが協力してくれる

 

ところが震災後は、➃の医療・福祉サービスの崩壊により、一気に子育て環境が悪化しています。
60歳以上の高齢者が、既に震災前よりも増加しており、病院も朝から終日非常に混雑し、診てもらうのに大変な時間がかかる状況です。
小児病院も避難してしまい、市内には小児の専門病院はありません。
かろうじて市立病院や一部内科で小児医療を支えている感じです。
当然のことながら、夜間小児救急医療についても、入院できる病院が市内にはありません。
南相馬市から車で30分もかかる相馬公立病院まで行かなければならないのです。
病気になった我が子の命を守る母の気持ちとしては不安で不安でたまりません。
やっと子作りへの安心感が戻ってきたにも関わらず、医療体制が整っていないために子育て環境は一向に良くなってきません。むしろ、悪化している状況です。

 

避難しているお母さんからは、
「南相馬に戻っても、子どもが病気になった時のことを考えると不安で帰れない」
と言われます。

 

産婦人科・小児科の充実が南相馬には不可欠です。
新しく、夢のある病院を創ることで、新たにこの地で医療に携わる医師が増えることを期待します!
 

近藤能之

 

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