2/3からの続き

更に想像を広げて考えていただきたいことがあります。
今回の私たちのチャレンジは、単純に、安い参加費によって生じる赤字を補填するために行っているのではありません。できるだけたくさんの場所で、たくさんの芸術体験機会を創出したいからです。

もし、私たちにできたら、ほかにもできる人たちが、似たことをやろうとする人たちが、必ず出てきます。同じようなことをやりたいと思っていながら、資金や支援者や賛同者を集める方法に行き詰まり、断念しているアーティストは大勢います。

たとえ私たちが、年間4回、8箇所でしかできなかったとしても、私たちと同じような活動をする人たちが10組いたらどうでしょう?単純計算でも参加する人が10倍になり、年間予算も2000万円から2億円になるのです。つまり、芸術体験機会創出のための文化支援予算が、年間2億円も増えるということです。

2014年の国家予算では、文化・科学技術費は約5兆4000億円です。それに対し、社会保障医療費は30兆円を超えています。約6倍です。つまり、この国の文化科学振興教育に使えるお金は、国民1人当たりにすると、年間約45000円という計算になります。月にすると3750円、1日たった124円です。この少ない予算に、日本全国全ての芸術文化科学研究団体が助成金を貰おうと殺到するわけです。

私たちが創ろうとしている2億円なんて雀の涙、焼け石に水、何の役にも立たさなそうな微々たるものかもしれません。でも、この活動が10年続いたらどうでしょう?その10年間で様々な地域で活動する人たちが更に10倍になっていたら?もしかしたら、もっとたくさんの方が共感してくれるかもしれません。そしたらこのムーブメントは更に加速します。

定期的に、複数の場で、継続して活動する、その波及効果や可能性は計り知れません。増えるか増えないか、それはまだ誰にもわかりません。でも、やらなければ何も変わらないことだけはわかっています。やってみないとわからないなら、まずはやり始めてみようと思うのです。

1つ1つは小さくても、1人1人は弱くても、寄り集まれば、大きく強いうねりとなることは誰もが知っていますから。

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