【取材地・団体について】

《岐阜県 / 郡上市 石徹白地区》

岐阜県郡上市の北西にある石徹白地区は、かつては白山信仰の拠点として「上り千人、下千人、宿に千人」と言われるほど栄えた地域です。標高700mの高地にあるため夏は昼夜の寒暖差が激しく、特産品のとうもろこしはとても甘く、全国に出荷されています。また、冬場は3m近く雪が降り積もる豪雪地帯です。このような厳しい自然環境もあって、現在は過疎・高齢化が進んでいる地域でもあります。ですが、地域の歴史・文化を守りながら「自分たちの暮らしは自分たちで作る」という石徹白の人々の姿勢に共感し、年々移住者が増えています。

http://www.itoshiro.net/

 

縄文時代からの歴史がある石徹白地区。

 

《福島県 / 会津電力株式会社》

2013年に「脱原発」「エネルギーによる地域の自立」を理念に掲げ、設立された民間の電力会社です。「3.11」の未曾有の原発事故を機に、「原子力に依存せず再生可能エネルギーで県内の電力需要をまかなえる体制を整えること」を目標とし、太陽光発電を中心に県内51ヶ所の発電施設が稼働しています。代表取締役社長の佐藤 弥右衛門さんは、喜多方市の酒蔵・大和川酒造店の九代目会長。

http://aipower.co.jp/

 

福島県喜多方市にある大和川酒造は、江戸時代中期の寛政二年(1790)創業で九代にわたり酒造りを行ってきた老舗の酒蔵で、こだわりは米作りにも。農業法人「大和川ファーム」を設立し、米作りから酒造りまでを一貫して生産しています。一から自分たちの手で作り上げる、丁寧な酒造りに取り組んでいます。

 

佐藤彌右衛門 社長。

 

 

美しい夕景の会津盆地。

 

《福島県/飯館電力株式会社》

「3.11」の東京電力福島第一原発事故により、全村避難を余儀なくされた福島県飯館村。事故後3年が過ぎるなかで村民の有志が集い、自らの手で地域を次世代に渡すため、この地を未来に向けて運ぶためにも、飯舘の資源を利用し、再生可能エネルギーによる「ふるさと飯舘村産業創造」を行うことを決め、設立されたのが飯館電力株式会社です。新産業創出と若者の雇用を目標とし、再生可能エネルギーとしての太陽光発電事業、バイオマス発電事業、研修施設の設置運営、世界に向けた情報発信事業、帰村拠点の運営事業等に取り組んでいます。

http://iitatepower.jp/

 

飯館電力の小林稔社長は現役の畜産農家、飯館村でのエネルギー事業に再起をかける。

 

 

《岡山県/西粟倉村》

岡山県英田(あいだ)郡西粟倉村は岡山県の最北東端に位置し、村の面積の95%が山林を占める林業が盛んな村です。2013年には内閣府から環境モデル都市に、2014年には農林水産省からバイオマス産業都市に選定されています。また、豊かな森林を次世代に残していくための取り組みとして「百年の森林構想」を制定し、森林の維持管理や、地域経済の活性につながるような木材加工や流通事業の展開を行っています。

現在では豊かな自然と活動拠点を求めて様々な業種の起業家が集まる「起業の村」と注目されています。

http://www.vill.nishiawakura.okayama.jp/wp/

 

森林の再生が進み、西粟倉村の「百年の森」には美しい草木が生い茂る。

 

 

《秋田県/にかほ市》

《生活クラブ風車「夢風」ついて》

首都圏4つの「生活クラブ」の組合員が出資をして建設した風車「夢風」。その売電収益の一部を用いて、風車が立地するにかほ市の農家、酒造会社、食品加工会社と協力をして、商品開発を進めている。地域に資するエネルギー事業を行うことを目的としている。生活クラブでは新電力会社「生活クラブエナジー」によって、電力の小売りも行われている。既存のエネルギー会社とは違い、エネルギーの生産地(食べ物の生産地でもある)との関係を密にしながら、都市と地方が共生をしていくうえでの、新しい方向性のエネルギー事業を進めている。

 

生活クラブ風車「夢風」。