第44回毎日農業記録賞(毎日新聞社主催、農林水産省・県・県教委など後援、JA全中など協賛)の一般部門で中央審査優秀賞に輝いた甲良町の合同会社地域資源総合研究所代表社員、宮永幸則さん(29)が研修先のベトナムから帰国した。自宅で受賞の喜びを聞いた。

 「まさか、受賞できるとは」。高校時代から数えて今回が5回目の挑戦だったという。中小企業庁「ふるさとプロデューサー等育成支援事業」の研修で滞在していたベトナムで朗報に接した時の喜びを率直に語った。

 

 農業高校を卒業後、大学でも農学部で学び、JA全農グループで営農指導員を務めた。26歳の時、農業での自立を決意して退職。指導員という立場ではなく、自らを現場に置きたかったからだ。2014年に甲良町に移住して30アールの土地で耕作を始め、現在は100アールに拡大。イモやダイコンなどの他、付加価値の高いイタリアナスや、唐辛子の一種ハラペーニョやハバネロなどを植え、スーパーのバイヤーらに直接販売してきた。

 体験をもとに書いた受賞論文のテーマは「農業を通して社会課題を解決する“ソーシャルファーマー”を目指して」。獣害対策として自ら「わな猟」でイノシシやシカを捕獲する。その肉と自作の野菜を組み合わせて、ハンバーグやショウガ煮などを試作した。さらに、発達障害や不登校の児童の住み込み型農業研修を提案し、2年間で50人ほどを受け入れた。

 「農業の無限の可能性を信じている。生産量の拡大と共に、地域おこし、福祉活動にも生かす取り組みをしていきたい」と目を輝かせる。【毎日新聞彦根支局長・西村浩一】

 

毎日新聞記事:https://readyfor.jp/s3/readyfor-img/ckeditor_assets/attachments/226983/f30acc3421e4fd5628b7584ab696e2c99888bf99.jpg

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