【第10弾】歌舞伎や映画、フィルムがつないだ記憶を遺す。

支援総額

3,126,000

目標金額 2,500,000円

支援者
284人
募集終了日
2021年10月27日

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2022年04月21日 11:42

閲覧室ミニ展示関連資料ご紹介「大劇」関連資料

おはようございます、松竹大谷図書館の武藤です。


先月より当館閲覧室にて開催中のミニ展示「OSK日本歌劇団創立100周年」も、終了の4月27日まで、残り1週間となりました。

 

今回の新着情報では、展示の関連資料として、かつて大阪の千日前に所在し、OSKの拠点だった大阪劇場(通称大劇:ダイゲキ)の資料をご紹介いたします。
大劇は、昭和8[1933]年9月に映画館として建てられた東洋劇場が前身で、翌年の昭和9[1934]年に、当時松竹系列に入っていた千日土地建物が買収、劇場名を「大阪劇場」と改め、8月に映画の上映とレビューなどの実演を交えた興行形態の劇場として開場しました。

 

大阪松竹楽劇部は、同年6月に大阪松竹少女歌劇団(OSSK)と改称しており、大劇の開場に伴い、本拠地を道頓堀の松竹座から移しました。松竹座の定員は約1000名でしたが、大劇は約3000名もの観客を収容可能でした。このような大人数の観客を動員できる劇場に本拠地を移したということからも、当時のOSKの人気の高さがうかがえます。以後、戦後の昭和42[1967]年に閉場するまで大劇はOSKの本拠地であり続け、その舞台で多くのスターが活躍しました。

 

上の写真は、戦前の大劇の資料です。


下左は、開場した年の昭和9[1934]年のプログラム(No.17)で、表紙は11月上演の『秋のおどり 七草まつり』第6景「クリザン・チーム」の舞台写真です。エプロンステージがオーケストラボックスを囲んでいるのがわかりますでしょうか。下右は、昭和10[1935]年のプログラム(第48号)で、6月上演の「大阪おどり」が掲載されており、これが「大阪おどり」の記念すべき第1回目の公演でした。
上は、昭和18[1943]年発行の『大劇週報』です(左より15号、16号)。どちらも第18回『春のおどり』の公演情報を掲載しています。戦中のためか紙の状態が悪く、戦意高揚の標語も各ページの端に併記されていますが、表紙の舞台写真からは華やかなレビューの様子が伝わってきます。また、昭和18[1943]年は松竹歌劇団(OSK)と名称が変更された年でもありました。
なお、ミニ展示では『大劇週報』16号を展示しています。
 

上の写真は、昭和32[1957]年3-4月大劇プログラムです。このプログラムには、ハリウッド映画『サヨナラ』(1957年12月公開)のロケ風景のグラビアが掲載されています。

『サヨナラ』は、ナンシー梅木が第30回アカデミー助演女優賞をアジア人として初めて受賞したことで知られており、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

この映画は、マーロン・ブランド演じるアメリカの軍人と高美以子演じる歌劇団のスターの恋物語が描かれた作品です。劇中に少女歌劇の舞台が登場しますが、この舞台シーンは大劇で撮影されました。
 

グラビアには、「“春のおどり”はこうしてアメリカ映画に撮影された!」「演出する巨匠ジョシュア・ローガン!120名のOSKと名優マーロン・ブランド!」との見出しがおどり、打ち合わせをするマーロン・ブランドや客席から指示出しをするジョシュア・ローガン監督、OSKのラインダンスやフィナーレの「桜咲く国」の場面などのロケ風景が、2ページの見開きで掲載されています。

 

そして、この映画に関しては、『キネマ旬報』昭和32[1957]年12月下旬号掲載の『サヨナラ』のシナリオで詳しいストーリーを知ることができ、映画に登場する歌劇団の名称が「マツバヤシ歌劇団」であることが分かります。おそらく「松竹歌劇団」ならぬ「松林歌劇団」といったところでしょうか。

 

いずれにしても、『サヨナラ』はOSKの舞台を映像で見られる貴重な映画なのです。


以上の資料は展示をしておりませんが、閲覧室でご覧になることができますので、ご興味ある方はカウンターまでご請求ください。

 

OSK日本歌劇団様からお借りして展示している全劇団員のサイン入りミニパラソルの展示も、ご来館された方々に楽しんでいただいております。お近くにおでかけの際は是非当館閲覧室にお立ち寄りくださいませ。

 

展示期間:2022年3月17日~4月27日/於 閲覧室 展示場所:松竹大谷図書館 閲覧室
展示は予約無しでご覧いただけます(状況によっては、入室をお待ち頂く場合がございます)
※開館日につきましては、状況の変化にともない変更の可能性があります。随時当館のホームページをご確認下さい。また、お電話でもご案内いたしますのでお問い合わせ下さい。 松竹大谷図書館 ℡ 03-5550-1694(平日:10時より17時) 松竹大谷図書館の開館日はカレンダーでご確認下さい。

リターン

3,000


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活動報告+サンクスメール+HPにお名前掲載

■サンクスメール
■4月末に報告メール
■松竹大谷図書館HPにお名前を掲載
※ご了承いただいた方のみ掲載いたします

支援者
50人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年4月

5,000


松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)

松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)

3,000円のリターンコース内容に加え、
■松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)※デザインは全て一緒です
当プロジェクト限定
 歌舞伎台本『桜姫東文章』昭和60年3月歌舞伎座公演
 映画台本『『夜叉ケ池』1979年篠田正浩監督作品
の表紙デザイン!

支援者
106人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年4月

10,000


オリジナル文庫本カバー+台本カバーにお名入れ

オリジナル文庫本カバー+台本カバーにお名入れ

5,000円のリターンコース内容に加え、
■台本カバーに支援者様のお名前をお入れします
【歌舞伎・新派・松竹新喜劇台本】
【映画台本】
【寅さん台本】
の3つの作品リストより、ご希望の1作品の「台本番号」と「タイトル」を応援コメントにお書き下さい

※作品リストはプロジェクト本文「リターンについて」の台本カバーの説明部分にリンクがあります
※今すぐ決まらない方は、プロジェクト達成後にもご希望をお伺いいたします

支援者
97人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年4月

30,000


オリジナル文庫本カバー(3種)+台本カバーにお名入れ

オリジナル文庫本カバー(3種)+台本カバーにお名入れ

10,000円のリターンコース内容に加え、
■当館所蔵 組上燈籠絵『組上付属おはやし』『組上燈籠付属絵』のデザインのオリジナル文庫本カバー

支援者
11人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年4月

50,000


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【5万円 応援コース】

※こちらのコースは、頂くご支援のほとんどをプロジェクトの実行費として使わせていただきます。

■サンクスメール
■4月末に報告書送付
■松竹大谷図書館HPにお名前を掲載
※ご了承いただいた方のみ掲載いたします

支援者
8人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年4月

50,000


【5万円 リターンコース】松竹大谷図書館見学会(歌舞伎記録映像上映付)+文庫本カバー(3種)+台本カバーにお名入れ

【5万円 リターンコース】松竹大谷図書館見学会(歌舞伎記録映像上映付)+文庫本カバー(3種)+台本カバーにお名入れ

30,000円のリターンコース内容に加え、
■松竹大谷図書館見学会にご招待
2021年11月25日(木)開催
 (1)10時~11時半
 (2)12時半~14時
 (3)15時~16時半
の3回を予定(各回6名以下)
ご希望の回をご支援時の質問の回答にお書き下さい(先着順)

※今すぐ決まらない方は、プロジェクト達成後にもご希望をお伺いいたします
※11月25日の見学会に参加できない方には予約制で、松竹大谷図書館を1時間ご案内するガイダンスの招待券をお送りします。有効期限:2021年12月~2022年7月の平日(開館日及び整理休館中)
※今回の見学会につきましては、書庫内のガイドツアーは開催いたしません
※新型コロナウイルス感染症の状況によっては、ご案内の範囲や期間を変更させて頂く場合がございます

支援者
13人
在庫数
5
発送完了予定月
2022年4月

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