音楽スペース「おとむすび」のオープンに寄せて

 

音楽療法士、お茶の水女子大学基幹研究員の生野里花です。私は、小柳玲子さんの「おとむすび」を応援します!

 

その理由は4つあります。

 

一つ目に「コミュニティ」への力強く、アクティブな目線です。

 

このプロジェクトは、直接手がとどくこのスペースで、直接出会う人と、直接音を交わしながらさざ波のように広がっていく活動です。私たちの足元と社会との間に、「温かい対流」が幾重にもとどまることなく起きていくでしょう。

 

 

二つ目は「音楽の新しいとらえ方」です。

 

このプロジェクトは、音楽を単なる道具や商品ととらえず、「人と人を結ぶ媒体である」というしっかりした概念に立っています。「おとむすび」の音楽は、ここで出会った人と人とをつなぎ、関係性を変え、言葉を超えたところで新しい共生を作っていくでしょう。

 

 

三つ目は「音楽療法から芽吹いた新しい形」です。

 

このプロジェクトは「対象者を治そうとする音楽療法」が陥りがちな狭い枠から、療法する側もされる側も解放しようとしています。ここでは、「何よりもまず人を中心に置く音楽」によって、その双方が潤い、そして育つ場が実現することでしょう。

 

 

四つ目は、「小柳玲子さんという人」です。

 

私が玲子さんに初めて出会ったのは、25年前に彼女が近所のママ友との関わりから音楽療法の勉強を始めた時でした。以来、ずっとその活動を見てきましたが、地道に理論の勉強と実践を積み重ねてきた玲子さんは、「コミュニティ」「音楽」「音楽療法」の三点にバランスよく根っこを張っています。

 

円熟期(私と同学年!)を迎えた今こそ、この新しいプロジェクトを始めるにふさわしい時です。そして彼女の周りに集う人は皆、そんな彼女と通じ合う実力派ばかりです。山あり谷ありの道のりも、きっと心をひとつにして、このワクワクするプロジェクトをいくことでしょう!

 

 

生野里花
アメリカ音楽療法協会・日本音楽療法学会認定音楽療法士。お茶の水女子大学基幹研究員、東海大学非常勤講師、野花ひとと音楽研究舎(http://pirika.com/Nobana/)主宰。

 

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