さわって学べて楽しめる!登別映像機材博物館の札幌移転プロジェクト

さわって学べて楽しめる!登別映像機材博物館の札幌移転プロジェクト

支援総額

1,005,000

目標金額 1,000,000円

支援者
55人
募集終了日
2022年6月30日

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プロジェクト本文

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▼山本 敏(74歳)

 

 1948年5月富良野市に生まれる。(生家の生業は百姓)1956年登別に移住、地元の登別小学校、登別中学校、道立室蘭工業高校卒業札幌の電話交換機設置会社に2年半勤務、その間道内各地を3ヶ月位ごとに転々と移動。

 その後映像関係の仕事への思い断ちがたく、退職し上京。ある零細プロダクションに潜りこみ、フィルム、ビデオカメラ、VTR技術を勉強。74年札幌に戻り、ビデオのポストプロダクションに入社1990年1月まで勤務。主に道内のローカルCM,特別番組などのカメラマンとして活動。

 

 退社後はフリーのカメラマンをしながら7本の自主制作に取り組む。全国発売にこぎ着けたDVD「無人駅叙景」を発表。2013年のことでした。まだ在庫が有ります(笑) ポスプロ退職後、集め始めていた機材が加速度的に増え、さらに2011年TVが地デジ放送に切り替わると、つい今まで使っていたビデオカメラ、VTRか軒並みお払い箱に、貰い受けていたら家の一部屋がコンテナ状に満杯に。そこで出身地である登別に残っていた友人たちに相談、縁が有り閉店していたパチンコ店を改装、2015年に「登別映像機材博物館」を9月に開館する運びになりました。(元々札幌で始めたかったのですが、入館無料での運営では家賃が高く無理でした)

 

Facebookで日々の活動を報告中

 

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▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 四つの季節が明確に分かれた北海道、その道都である札幌は大いなる都会でもあり、また身近な大自然にも恵まれていると言えます。この状態は街がまるごと映画・映像のロケセットでもあると考えます。札幌はどれほど映画の舞台や背景として使われ、そして恵まれきたことでしょう。それは北海道全体にも言えるのですが、いわば映像文化に愛された街〔札幌〕なのです。

 

 そんな映像創造都市札幌に、もっと映像文化を広め持続させ育てて行くことを目的とした、それを担った空間が在ってもいいと考えました。それらは実態を伴った映像資料や映像機材、そして市民や子供達への学習空間を意識したイベント企画において実行されて行きます。

 

 

「映像機材博物館」への想い

 映像機材の発展進歩はめざましく、ここわずか半世紀の間にもアナログ記録フィルムからデジタル記録へと日進月歩を遂げております。今はもうフィルムや磁気テープが過去の仕様になりつつあり、そのため現役で使われていたほんの少し前のアナログ映像機材が、産業廃棄物として捨てられようとしています。とはいえここ50年内のそれらのビデオ機材は、進歩が早い分そのままのかたちでまだ残されているといえます。いまのうちなら辛うじて道内外に残されているメカニカルな歴史的アナログ機材を、散逸せずに集め展示することができます。

 

 「映像機材博物館」は我々が今まで現場で使用してきたビデオ放送機材やフィルム機材を俯瞰し、その変遷の躯体をもって動態保存展示するものです。映像ソフトが時代の文化だとするなら、それを生み出したハード機器(撮影機材や再生機材、編集機材、音声機材)もまた文化遺産だと考えます。映像機器メーカーでも放送局でもなし得ない、町場のプロダクションが最近まで使用してきたVTRやビデオカメラをはじめ、フィルム機材を含めた放送機材の変遷史ともいうべき動態機材展示です。そのつもりで仲間のプロダクションなどの協力も得て、少しずつ集めておりました。

 

 入場無料の、日本で唯一思われる『映像機材の総合博物館』です。ともすれば埃の被った機材道具の集合場所となる博物館ではなく、実際に動作し直接手にとり触ることができる、かの時代の映像機器はどんなもので在ったかを知る学習空間にしたいと考えます。そしてそれは長年現場で映像技術に直接携わってきたもの達によって管理運営し、志しある若い人たちにも継続されていきます。それがフィルムからビデオへと変化した、その端境期を体現した私達世代の責任でもあると感じているのです。

 

 

 

 

 また機材動態展示に留まらず、多数の映像技術関係書籍や映像資料、さらに映画資料として約500タイトルのLD・DVDを揃えております。それらのあらゆる種類の映像が再生できる(8mm、9.5mm、16mm、35mmフィルム。スライド映写機、70年代から日本のメーカーによって生み出された民生・放送用VTR)機材設備を整え、市民が気軽に見て触れ、学べる空間を目指します。このような、時代の歴史的遺産であるアナログ映像機材は、人々が集まりやすい解き放された空間にて保存活用するのが相応しいと思います。その独自性による話題性、展示物が全国から集まる継続性、イベント展開による市民の認知・集客性が期待できます。展示内容の充実において道内外からも多くのお客様が視察に来られるでしょう。博物館はその中に何があるのか、どんな体験が出来るのかも含めた価値において人々は集まり、メディア展開が望めます。札幌市で通年開かれる各種イベントや、近隣市町村とのイベントのコラボレーション展開も可能な空間となります。

 

 

 

動態展示

 私は仕事がら撮影で全道をくまなく周りました。そして時間があれば美術館や博物館に必ず立ち寄りました。ただ残念な事に博物館とは名ばかりで、ロープが張られ衝立などに囲まれ、寄るな触るなです。たとえそれが壊れようもない物までもです。人がそれに触れ、感触や重さを感じ取り動かすことは出来ないのです。ただ見せるだけです。つまり体験・体感ができないのです。映像機材だって落としたりすれば破損したりは有りますが、基本的にプロ機材はスイッチなどをいじっても壊れることはありません。そこでもし私が映像機材博物館を造ったら、どんな機材も大いに触り、それがカメラなら担いで重さを感じながら操作もして、楽しんでもらいたい。ケースなどに入れ見るだけなどのつまらない保存はするまいと考えておりました。(それならただの機材集合倉庫です)さらに例外を除いて全てが動作するようメンテナンスをする、それが一つの楽しみでもあります。何十年前もの古い映写機がフィルムを装填し、映写ランプが光を放つ時、スクリーンにはその時代が映し出されます。家族の団欒や旅行など、微笑ましい光景が記録されておりカタカタと音をたて映写機は間違いなくその時代のその瞬間を映し出します。また8mm映写機などはモーターが壊れていなければ、ほとんど再生できます。中にはひどい状態のもありますが、まずきれいに汚れを落とし、ギヤなどに注油をし、ベルトを張り直すと古い機材が生き返えります。なんとも嬉しい瞬間です。

 

 

 

 

 

現在保有機材リスト

【フィルム機材の部】

 35mmフィルムカメラ  ARRIⅡC × 2 ARRIⅢ C × 1(ドイツ製)

 16mmフィルムカメラ  ①キャノンスクーピック16 x 2(日本製)                       

            ②アリフレックス16ST x 2(ドイツ製)

            ③   〃   16BL x 1( 〃  )                     

            ④CP16サウンドカメラ x 1(アメリカ製)

            ⑤BOLEX 16mmHH16 x 2(スイス製)

            ⑥ボリュー16 x 1(フランス製)

            ⑦Bell & Howell x 1×(通称フィルモDR アメリカ製)

 8mmフィルムカメラ    シグルスーパータイプとレギュラータイプ多数

 35mm映写機      KOEISHA GX-1800 x 1式

            三和精機製作所 型式不明(昭和20年代製品)

 16mm映写機        ①ELMO社製 x 3台 HOKUSHIN x 1台

              ②Bell & Howell x 2台 その他

 9.5mm映写機       フランス・パテ社 9.5mmパテ・ベビー1台

            伴野商会 アルマ(昭和初期製)9.5mm1台

 8mm映写機        スーパーシングルタイプ、レギュラータイプ多数

 その他8mm16mm35mmの編集卓、ビュワー、スプライサー、リール・リワィンダー、

 16mmスティ-ンベック1台、35mmスティーンベック1台

 フィルムバスケット等他雑機材多数

 

【 VTR機材の部】

 1インチVTR    ①BVH-500A

 3/4インチVTR         ①SONY BVU-800 ②VO-3900

             VR-10 DVR-2(P)

 ベータカムVTR    ①SONY BVU-110 ②BVW-35

            ①SONY BVV-1 ②PVW-2800

 DVCPROHD      ①パナソニック AJ-HD150

            ②パナソニック AJ-LT85 AJ-D455

 HDVTR      ①SONY HDW-250(P) ②HVR-M25J

 その他1/2インチオープン型ソニーカラー、統一カラー型、Hi8型、DV型

 DVCAM、ベーターMAX型、民生機材多数

 

【VTRカメラの部】

 日立SK-80・91 SONY DXC-3000、DXC-M3、

 BVP-3、BVP-70is、DSR-300A、DVW-700WS、

 HDW-700A、BVP-150、BVW-300、BVW-400A

 パナソニック AG-DVX100B,池上 DVCPRO HL-V73A

 池上 HL-79E、そのほかの民生用ビデオカメラ多数

 

【その他のアナログ機材の部】

 STEENBECK 16mm用1式 35mm用1式

 DENON 6mmオープンテレコ × 2台、 NAGURA E

 民生用6mmオープンテレコ多数

 レーザーディスクプレィヤー、SDタイプビデオプロジェクター、

 100インチ・80インチスクリーン  2人乗りペガサスクレーン 

 

 

 

 

 

◉図書館について

 当館には蔵書と専門技術関係の本が1万点ほどあり、VHS・レーザデスク・DVD・16mmフィルムなどを在庫しておりましたが、スペースの関係でどれだけ置けるかが悩みです。登別では近所の方々がよく本を借りに来ました。なかなか博識の方も居り、本好きの私にとって楽しいひと時でした。女子高生が来て〔梶井基次郎〕の本有りますかと聞かれた時は驚きました。私だって1901年に生まれ31才で亡くなった事くらいしかしりません。無いので代わりに太宰治の「斜陽」を借りて行きましたが、彼女もその後何回か来てくれました。いまどうしているでしょう。もう卒業したかもしれませんが。     

 

 

 

▼プロジェクトの内容

 登別駅に降り立ったのはおよそ50年ぶりでした。その間、年に1度位は帰省していたがそれはいつも車による実家とのトンボ帰りでした。こうして駅に降り立ち駅前通りを歩くと、例外なく何処にでもあるシャッター街通りに変っていました。小さな花屋さんも、小さな本屋さんも、小さな電気屋さんも閉店し、なくなっていました。

 

 50年振りに汽車で帰ろうと思ったのは、この町から18才で汽車に乗って巣立ちをした、なにか故郷に帰るという覚悟のような予感めいた潜在的意識があったのかもしれません。実はもう一つ目的が有りました。卒業して50年も会っていなかった高校同期の友人が待っていたことにもよります。地元の新聞社で記者をしていると訊き、それなら地元の様子にも詳しいだろうという目算もあったのです。地元の商店会長も交えて空き店舗を案内してもらいました。幾つかの物件をみて、あ・ここしかないという場所がありました。数年前に閉店していたパチンコ屋さんです。広さは十分ですが中は不要物が山のように在りました。パチンコ台枠や固定椅子が百脚程あり、それらは全て撤去し1階を展示スペース、2階は私の住居スペースにと考えました。

 

 それらの改装工事は登別に残っていた私の同級生たちが手伝ってくれました。展示台は板を切り、塗装していわば自分たちで作り上げた手づくり博物館です。工期は2ヶ月ほどかかりましたが、鉄クズ類は業者が無料で引き取ってくれ、不要な半端木材は薪ストーブを使っている知り合いが何度も軽トラで運んでくれました。沢山の友人知人に恵まれて、札幌から大型トラックで機材を運びこむと、なんとか展示レイアウトもギリギリ間に合い、やっと映像機材博物館の態をなし、2015年9月26日の開館となりました。

 

  開館日には友人や札幌のプロダクションなどから贈られたお花が、館内の所々に置かれました。お世話になった機材達にこそ飾ってやるべきという、私のお礼の意味もあったからです。こうして気が付けば7年間少なからずお客様に恵まれ、その分濃密な日々を過ごせました。食べ物を夕食にと持って来てくれた友人、泊りがけで来てくれた札幌の友人、珍しい機材を提供していただいたお客様など、そんな方々のお陰で登別での一人暮らしも彩のあるものになりました。それらはすべて「博物館ノート」に記されております。博物館で行われたイベントや、メディアに取り上げられた新聞・雑誌・その他もたくさん保存してあります。

 

 

 

 しかし7年の歳月はともすればマンネリにおち入り、私の年齢を考えますとこの辺りが潮時と考え、札幌への移転という決断に至りました。お世話になった登別の友人や皆さんの事を想うと後ろ髪を引かれる思いではありますが、私の晩年に於けるもう一勝負と覚悟したのです。幸いにも札幌市の白石区に適度な空間がみつかり、ユニークな縁が繋がりました。また幸いにも札幌でも多くの映像仲間がイベント企画など支援していただけることとなりました。どうかこの先の札幌での映像機材博物館にもご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

 

推進協力者の皆さん

推進会議は次のメンバーを主発起人として構成し進めるものとします。

・北海道教育大学 芸術・スポーツ文化学科教授 映像作家 伊藤 隆介

・映画作家・映像デレィクタ― 吉雄 孝紀

・映画・CMプロデューサー 麻生 栄一

・北海道文化放送株式会社 テレビ編成局長 中川 尚

・(有)ユニプラス 代表 川田 英之

・新「札幌映像機材博物館」 館長 山本 敏

 

 

 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

 

 新展示スペースは登別よりは狭くなりますが、立体的に展示する事で、また重複している機材を処分することでより多くの多機種機材を展示してまいります。札幌に存在する事でさらに多くの機材が道内外から集まって来ることでしょう。移転先は都心のビル街ではありませんが、JR札幌駅から2つ目のJR白石駅で歩いて6分ほど、地下鉄白石駅からも少し歩きますが行けます。またバス停が近くに複数あって数路線走っており、都心部からは頻繁に発着があります。 バリアフリーにて車イスでも入館できます。勿論入館無料の姿勢です。尚移転に伴う新館名は「札幌映像機材博物館」と改名させていただきます。

 

 2022年6月の上旬か中旬にはオープンの手筈が整い、開館できる予定です。開館日は土日の2日間の予定でお祝いし、いままでお世話になった多くの映像仲間や関係者にお知らせして、今まで多分こんな形の日本の何処にも無かった映像機材博物館をみていただく予定です。もちろん一般の方々、地域にお住いの方々にも来ていただきたく思います。

 

 その後の運営は映像機材博物館推進委員による意見をまとめたり、実行して行きますが、主に考えられるのは以下の内容となります。

 

◯フィルムの映画上映会

   無声映画上映会、各種試写会

◯各種イベント

   小編成音楽会、劇団の公演、演芸会、自主・小型映像制作発表会

◯8mmフィルムや16mmフィルムからの簡易テレシネ、各種ビデオからのDVD化

◯各種映写機の修理、販売

◯ビデオやフィルム周辺機材の販売

◯フィルムのクリーニング、VHSテープの修理

 

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プロジェクト実行責任者:
山本 敏
プロジェクト実施完了日:
2022年6月30日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

山本 敏が登別の映像機材博物館を札幌に移転し、札幌映像機材博物館として新装開店する。 必要経費 ●引っ越し費  200,000円 ●展示室改装費(既存ガラスの戸の片付け、展示台の補強など) 600,000円 ●宣伝広告費(看板・パンフレット・ホームページの作成費) 200,000円  

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プロフィール

1948年 富良野市に生まれる。 1956年 登別に移住、地元の登別小学校、登別中学校、道立室蘭工業高校卒業 1974年 札幌のプロダクションに所属、退社後フリー。 2013年 DVD「無人駅叙景」を発表。 2015年 「登別映像機材博物館」を開館。 2022年 「札幌映像機材博物館」を移転開館。

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リターン

5,000+システム利用料


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感謝のメール

感謝のメールを送ります。

申込数
15
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年7月

10,000+システム利用料


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感謝のコーヒーチケット

●感謝のメール
●来館時のコーヒーチケット(1枚)
 ※使用期限 2022年12月31日

申込数
27
在庫数
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発送完了予定月
2022年7月

5,000+システム利用料


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 ※使用期限 2022年12月31日

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制限なし
発送完了予定月
2022年7月
1 ~ 1/ 6

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1948年 富良野市に生まれる。 1956年 登別に移住、地元の登別小学校、登別中学校、道立室蘭工業高校卒業 1974年 札幌のプロダクションに所属、退社後フリー。 2013年 DVD「無人駅叙景」を発表。 2015年 「登別映像機材博物館」を開館。 2022年 「札幌映像機材博物館」を移転開館。

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