応援メッセージのご紹介/永山妙子さん

○永山妙子（経済同友会会員、TAN 監事、現在経営コンサルタント）

 

 

老舗の音楽スタジオ「ピアノアートサロン」を財界の一端に携わる立場から心よりの応援を送らせていただきたく思います。

 

音楽を聴くと旋律が耳に残ります。耳に残った旋律から得た感動は今日の癒しになり、明日の一歩への勇気を与えてくれます。何故なら音楽の持つ力は心に響く力だからです。心に響いた音楽がもたらす力とは一人一人の胸にともされる灯です。

 

"Rising from ashes" , 私の知己の海外知人の戦後日本経済の復興を言い表す言葉です。日本の経済復興をリードしてこられた経済人の多くがクラシック音楽を座右としていたのには相応の理由があったと思います。

 

この時代の経済人の皆様はどなたも自ずからは癒しを求めていません。激務は当たりだったからです。どなたも他力本願での「力を借して貰う」期待は持っていません。壁を崩すには自己の力しかなかったからです。

 

皆さんがひたすら身を削って、ただただがむしゃらに目の前に現れる峰々を乗り越えておられていたのです。その皆さまのお心にあったのは使命感です。そのお方々が今の世界に誇り得る日本経済の基盤を築いてこられたのです。

 

音楽はそうした使命感に溢れる経済人の皆さまが自分がそうと求める前に、流れる旋律をもって癒しを、勇気を、灯を与えてきたのです。

 

雨の日も風の日も41年間絶ゆまなくクラシック音楽を愛する演奏家を支えてこられた倉林さん。尊敬しています。倉林さんが守り続けてきた灯はコロナがごときに吹き飛ばされてはならない灯です。

 

音楽を人々に伝える伝道師であるmusicians。彼らMusiciansがstageにおいて自ずからのbestをお届けするための修練の仕上げ確認の場がrehasal室です。そこに灯が生まれます。

 

「Artistは悲しいかな演奏料の高低に係わらず常に自己のbestを出すこと以外は出来ない習性の持ち主なんだ」とは大家と称される知人の言葉です。そして、自己のbestを尽くさずにstageに臨むような行為を彼らは許せません。彼らにとって自己bestをaudience につなげる唯一の架け橋が rehasal studio なんです。

 

然るに、この灯ですらこの度のコロナで閉鎖寸前という大変なことになっています。　許せません。　座視しているわけには断固参りません。

 

その思いからこの筆を執らせていただきました。

 

ここにご案内するクラウドファンディングは、如上の趣旨に添っての心からのお誘いです。財界の一端を汚すわたしが申すにははばかりがありますが、クラウドファンディング　イコール　貧者の一灯大歓迎であって然るべしと思います。何故なら貧者の一灯の集積は善意というふいごの吹き入れを得て灯となり、ひいては辺り輝く大きなかがり火として大成し得る、と信じるからです。