ウイルス感染症の治療薬の素となる化合物を海洋生物から見つけたい

昨日皆様のご支援のおかげでゴールを達成いたしました。これで、当初計画していたサンプル採集と活性成分の分離が予定通り進むと思います。薬を作る研究で次に重要なのは化合物の詳細な評価です。まずどうして効くのかを調べることが重要です。この研究を行うためにはウイルスや細胞において薬の標的となるタンパク質などに対する作用を調べる必要がありますが、試薬一つで10万円、という世界です。「くすり」を見つけるための道具である「試薬」はそれ自体が研究成果の結晶みたいなもので、多くの研究者の努力で作られています。だから値段も…　基礎研究を続けるためには資金が必要、といわれる所以はこの辺にもあるのですね。

このような試薬を組み合わせながらじわじわと標的に迫ってゆくのです。このプロジェクトで作用機構を解明するのは難しいのですが、少なくともどのようなターゲットかを絞り込むことは可能ではないかと考えています。それにより、国から支援される研究費に採択される可能性も増えてくると思います。研究のさらなる進展を目指し、次のゴール500万円を設定したいと思います。残りの時間はわずかですが、皆様の温かいご支援をお待ちしています。