【メッセージリレーNO.38】抽象画家：ヒロ・ヤタベ

加藤さんご夫婦とは2013年にWINETワイン会で知り合いました。

 

弘光さんには2014年の外務省・文化庁後援のインターナショナル・オルガン・フェスティバル・イン・ジャパン大阪公演（ハンガリー リスト音楽院教授のパイプオルガン演奏とライブペインティングによるコラボレーション）の際にご指導を仰ぎ、このイベントの同じ舞台にも立っていただきました。

 

その後、表参道で個展がある度にお伺いしていました。

 

毎回不思議なのは、弘光さんの描いた花びら一枚一枚は、まさに命が宿っているようで、作品を前にすると自然に抱かれたような気持になることでした。

 

来場の方を前に笑顔を絶やさず丁寧に質問にこたえる姿や、世界で活躍するために今自分はこのような活動をしていると目を輝かせて語られる姿に、従来の日本画家の枠を超えたこれからのアーティスト像を見ました。

 

写真は一年前の個展にお伺いした時のものです。

 

弘光さんからこの時、「来年は日本で個展は行わず、海外の活動に専念します。再来年、横浜の美術館で会いましょう」と声を掛けていただき、私も再会を約束しましたが、これがお別れになってしまいました。

 

弘光さんは旅立ってしまいましたが、作品は永遠です。

 

世界へ、そして次の時代へ、弘光さんの思いと生涯を賭けた作品を伝えていくことに微力ですが力になれればと思います。

 

2020年3月横浜で、「世界の巨匠」 HIROMITSU KATO の目撃者になることを楽しみに。

 

抽象画家　ヒロ・ヤタベ