卵巣がん:診断と治療を支えたい!AIを用いた新規予測システムの開発
卵巣がん:診断と治療を支えたい!AIを用いた新規予測システムの開発

寄付総額

5,019,000

目標金額 2,000,000円

寄付者
160人
募集終了日
2022年3月31日

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2025年05月26日 20:40

ご支援、誠にありがとうございました!終了報告です。

皆様の温かいご支援のお陰で、「卵巣がん:診断と治療を支えたい!AIを用いた新規予測システムの開発」の研究は進み、当初予定していた第一段階(本プロジェクトの内容)の終了を無事に迎えることができました。約3年間にわたり、応援していただきましてありがとうございました。ご支援いただいた皆様、研究に携わった関係者の皆様に深く御礼を申し上げます。

 

<研究結果の報告>

本研究は、診断・治療予測が困難である卵巣がんを対象にして、未だ確立されていない「医療画像から “がんの性格” を説明できる、人工知能 (AI) を用いた新しい診断・治療効果予測システムの構築」に挑戦しました。進行した卵巣がんに対して患者さんごとに最適な治療法を選択出来る “オーダーメイド医療(個別化医療)” が可能となれば、予後の改善や治療負担の軽減に繋がると考えています。

研究目標として、卵巣がんを対象に、第一目標は、手術前に撮影した医療画像から AIが解析した画像の特徴(Radiomics解析)に、“がんの性格” の一つである「遺伝子的特徴」を追加する事によって、より深い解析を可能にすること目指しました。第二目標は、「遺伝子的特徴」にプラスして、手術により摘出された腫瘍の生物学的解析(“がんの性格”)を追加する事によって、AI が捉えた画像の特徴と “がんの性格”(生物学的・遺伝子的特徴)との関係性を明らかにします。この「遺伝子的特徴」と「組織の生物学的特徴」は、これまでの医療画像の解析(Radiomics解析)では組み合わされておらず、どちらも患者さんによって異なることが知られています。最終目標である第三目標は、これらのパターンを AI解析システムに組み込むことにより、AI は1つの特徴(本研究では医療画像の特徴)を入れると、紐づいている他の特徴(遺伝子的・生物学的特徴)を予想し、取り出すことが可能なシステムを構築します。遺伝学的・生物学的特徴は、抗がん剤の治療効果と深く関連しているため、どの薬を選択すると良いかを判断する有用な情報になると期待しています。

第一目標の研究結果ですが、我々は、卵巣癌のうち、最も頻度の高い組織型である高異型度漿液性癌を対象に、治療効果の予測モデルを構築しました。予測モデルを構築するために、まずデータセット(医療画像、薬物療法、手術療法、治療効果、再発、予後などの情報)が公開されている海外の症例を用いて、AI解析モデルの構築を進めました。現在までに、①手術後の残存腫瘍予測、②初回治療後の再発予測、③生存リスク層別化予測(予後予測)の3つの予測モデルを構築することができました。詳細な結果は下記を参照ください。

https://drive.google.com/file/d/12NoZGq-yRGOfEX8MvLCeleaQVSpjI-4t/view?usp=drive_link 

 

本研究の結果から、AI が解析した治療前の医療画像の特徴(Radiomics解析)を用いて構築された予測モデルは、高い確率で「術後の残存腫瘍の有無」「再発の有無」「生存リスク」を予測できる可能性が示唆されました。そして、AI が解析した治療前の医療画像の特徴は、“がんの性格” の一つである「遺伝子的特徴」と関連している可能性があり、薬物療法の選択等の判断に有用な情報となりえます。

今後は、公開データを使用して構築した予測モデルについて、広島大学病院及び関連施設のデータを使用して精度の高い汎用モデルへ拡張していきたいと思います。そして、AI が解析した治療前の医療画像の特徴について、手術により摘出された腫瘍の生物学的解析(“がんの性格”)を行うことで、予測モデルの根拠を明らかにします。最終的には「医療画像から “がんの性格” に基づいた診断や治療選択を可能にする、診断・治療予測システム」を構築し、医療者が行う実際の診療を支援するシステムを目指します。


 

<収支報告>

【研究スケジュールと研究費(予算額)】

第一段階の目標(~2025年3月):研究費支援希望 200万円

・・・医療画像の特徴(Radiomics解析)に遺伝子的特徴を追加した解析

第二段階の目標(2025年~2027年):研究費支援希望 200万円(合計400万円)

・・・卵巣がんの組織検体の収集と生物学的特徴の解析

第三段階の目標(~2027年):研究費支援希望 200万円(合計600万円)

・・・医療画像の特徴(Radiomics解析)に生物学的・遺伝子的特徴を追加した診断システムの構築

【クラウドファンディングの目的と支援金額】

2022年4月~2025年3月の研究期間で、第一段階の目標を達成するためにクラウドファンディングに挑戦(目標金額:200万円) ⇒ 支援総額: 5,019,000円

【第一段階での使途】

解析用PC・解析に120万円、学会発表費用等(海外発表を含む)80万円、合計で200万円を使用しました。

 

<リターン発送>

本終了報告とともに、リターンを発送いたします。5月中に完了する予定です。

 

 

最後に、

皆様のご期待に添えるよう、様々な形で今後も研究を継続していきたいと思います。引き続き応援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 

2025年5月26日

広島大学大学院医系科学研究科 産科婦人科学

古宇家正

 

ギフト

3,000


alt

3,000円コース

● お礼のメール
● 寄附金領収書

※領収書の日付はREADYFORから広島大学に入金がある2022年5月の日付になります。
寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。なお、寄付金領収書の発送は2022年6月を予定しております。
※お礼のメールはREADYFORのメッセージ機能よりお送りいたします。送付前にREADYFORのユーザー退会をされた場合送付できませんのでご注意くださいませ。

申込数
33
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

10,000


alt

10,000円コース

● お礼のメール
● 寄附金領収書
● 結果報告レポート(PDFにて送付)

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※お礼のメール、結果報告レポートはREADYFORのメッセージ機能よりお送りいたします。送付前にREADYFORのユーザー退会をされた場合送付できませんのでご注意くださいませ。

申込数
66
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

3,000


alt

3,000円コース

● お礼のメール
● 寄附金領収書

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申込数
33
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

10,000


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10,000円コース

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● 寄附金領収書
● 結果報告レポート(PDFにて送付)

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※お礼のメール、結果報告レポートはREADYFORのメッセージ機能よりお送りいたします。送付前にREADYFORのユーザー退会をされた場合送付できませんのでご注意くださいませ。

申込数
66
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月
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