「映画制作という平和教育プロジェクト」

 

初めまして!「サダコの鶴」の制作のお手伝いをさせていただいております、大学3年生の長谷千秋です。先日、サダコの父が出征するシーンの撮影がありました。

家族や友人、あなたにとって大切な人を送り出す気持ちを、大切な人に送り出される気持ちを、あなたは想像したことがありますか?

 


私たちは戦争体験者の声を聴くことができる最後の世代だと言われています。


大学に行って、バイトして、遊んで、日常をなんとなく過ごしていれば、「戦争」という言葉を聞くことはもちろん、身近に感じることもありません。教科書で習う歴史の中の戦争は、どこか遠くの国で、違う世界で起こっている出来事のようにさえ感じました。

 

しかし今、「日本で戦争は絶対に起こらない」という確信はありません。毎日のように流れる悲しいニュース。自然災害、殺人事件、テロ、紛争。どこかで誰かが、今日も悲しんでいるんです。



この映画には小さな赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで幅広い層の方々が関わっています。当時のことを思い出して話し出すおばあちゃんと、その当時の少女を演じる中学生がいる。そんな現場は、まるで撮影中にも時空を超えているようで不思議な感覚になります。教科書ではわからない当時の雰囲気、戦前や戦後の緊張感や不安など撮影現場にある肌で感じるものはまさに、映画制作を通した平和プロジェクトのような、平和教育そのものだと思います。

私自身も撮影中、もしも自分がサダコだったら、この時代に生きていたらどうしただろう、何ができただろう?と、いつも考えてしまいます。

 

 

戦争が起こった時、あなたは自分自身を守ることができますか。大切な人を、守ることができますか?

この映画を通して、戦争という歴史を事実としての認知だけでなく、考えることによって、心の中で他人事が自分事に変わることに気づいてほしいです。


70年前の遠くの世界の悲しい出来事から、70年後の今という大切な人との瞬間に、その距離はぐっと埋まるはずです。

 

 


そんな気づきのきっかけになれるよう、今後も頑張ります!↓

撮影風景・撮影 中谷和宏(実はこんな風に撮影してます)