三陸人:大砂賀宣成
(Cafe & Bar Ape)

会える場所:大槌町

 

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ミュージシャンのノリシゲさんの営む、カフェ&バーアペに初めて行ったのは、4月のことだった。大槌町でいろんなNPOや行政の人が集まる、意見交換会があってそれに参加した時のこと。終了時間が遅くなってしまって、「食事をどこでしようか」という時に、大槌復興刺し子プロジェクトの吉野さんに「連れて行きたいところがある」と、連れてきてもらったのだ。真っ暗ななか、何にもなくなってしまった町の跡地にポツンとアペはあって、「雰囲気のかっこいい店だなー」と思ったのを覚えている。私はキーマカレーを頼んだけど、スパイスを使った本格的な味で驚いてしまった。それから後にこの店が、ノリシゲさんが「大槌には人が集まる場所が必要だ」と、津波で流されてきた廃材で建てたことを知った。再訪したとき、明るいところで見たアペは印象がちょっと違っていた。昔、イギリスに住んでいた時に、南にある、ダンジェネスという町に2回ほど訪れたことがある。ダンジェネスは漁村なのだが、近くにある原発の影響で木が育たず、建物もほとんどない。映画監督のデレク・ジャーマンは海岸に流れてきた漂流物を配置させ、自宅の前に美しい庭をつくった。ちょうど、アペのまわりに花が咲いていて、その風景にシンクロしたのだ。「ご自身で花を植えたんですか?」と聞くと、「いや、種が飛んできて、勝手に自生したんだね」とノリシゲさん。夕方の光がやさしく包み込んだアペの庭は、なんだか平和的で、美しかった。

 

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