裁判の現状のご報告

第１　裁判の現状

　いつも多大なるご支援ありがとうございます，嘉徳浜弁護団です。

嘉徳浜護岸工事差止を求める住民訴訟は，現在も継続中です。裁判の結論はまだ出ておらず，現地での工事についても現在は中断されています。現在中断されているのは，皆様のご支援のおかげです。

第２　専門家の意見

　海岸工学の専門家は，嘉徳浜について，何も対策しないでこのまま放置すると，海岸はいったいどうなるかという点について，現況汀線は，放置しても，土砂の持ち出しが無い限り，５０年後も維持されると述べています。

　また，既計画による護岸は，専門家の示す検証可能な長期予測に基づくと，防護，環境，利用いずれにおいても有害であると述べています。そして，当該意見をまとめた意見書は既に裁判所に提出しています。

　以上の見解からすれば，嘉徳浜の将来に護岸が必要ないことは明らかです。

第３　今後について

　今後，鹿児島県が上記専門家意見を踏まえた弁護団の主張に対して反論すると述べています。私達は，単に，自然保護を主張して本件護岸工事の計画に反対しているものではなく，専門家意見を踏まえて，適切な解決を図りたいと考えておりますので，鹿児島県との対話を訴訟内外で継続していきます。

　今後も嘉徳浜を守るための裁判は続いていきますので，応援よろしくお願いします。