昨日、9月6日は今月最初の『成長する絵画』アトリエでした。

作品展が近づいていることもあり、まずはどの作品を出展するのかをご家族と一緒に見通しをつけてみました(作品はどれも、作品展までの間に手が加えられ“成長”する可能性が高いので、また変わるかもしれませんが…)。
あらためて最近の作品をいくつも見てみると、私たちの知っているそれぞれの個性が出ているもの、あるいはこの1年の間の成長が生み出した新しい境地のもの、さまざまで、しばらくじっくり眺めていたくなるほどでした。

制作はその後、2時間くらいでしょうか、それぞれのペースで描きました。

 

 

わかなさんは、私たちが提案した表現手法を取り入れつつ、こちらの提案以上、想像以上の自分なりのアイデアで描くことを楽しみます。昨日はクレイ(ねんど)を持っていったのですが、しばらくその手の感触を楽しんだ後、色を塗り、キャンバスに貼りつけたりしましたが、結局、最後にはやはり剥がしていました。少し小さめのサイズのキャンバスに何度も描き重ねたので彼女らしい厚みが増したようです。

 


 

じょうたろうさんは、大きめのキャンバスで、いつもの自分の時間で描いていました。描く時、彼はとてもゆっくり。そして描く時の指はとても繊細です。その指に実際に触れてみると、彼の中にある優しさが指を通って伝わってきます。描く時、あまり指を支えすぎると本人の意志ではなく、私たちの描きたい意志が伝わってしまうので気をつけなければなりませんが、彼の指は、つい触れたくなる何かがあるようです。じょうたろうさんの作品の色面や線はそんな指から紡ぎ出されたものです。

 


 

しょうきさんは、キャンバスを太鼓のように叩いて描くことがあります。昨日も最初はそれを楽しんでいました。部屋にBGMを流すとそれと呼応するようにリズムが刻まれます。手のひらに絵の具をつけてキャンバスを叩くと他の筆画材では得られない何ともいえないタッチが生まれます。時に手の動きを斜めにすると、その軌跡がスピード感ある表現を生み出します。しょうきさんは、描きたい時間と、描きたくない時間があります(あたりまえのことですが…笑)。アトリエの時間の中でも「今日は終わり」という段階になるとキャンバスを横に押し寄せ描くことを止めます。あるいは、描かない時間の方が長かったりすることもあるかもしれません。でも、それでいいと考えています。描かせるのではなく、描きたくなる。そこが大切だと思っています。

 


 

りょうやさんは、その細い腕からは想像もできないほど強い力で描きます。手のひらや指に絵の具をつけると、まるで精一杯の力をだすように描きます。さらに特徴的なのは指でカリカリと描くところです。これは彼独特の描き方。本当にカリカリと音がするんです。いうまでもなくそれが彼の作風をつくっていると思います。りょうやさんはとても表情も豊かです。描いている時も、悩んでいる表情、満面の笑顔、何か他に気になるモノがありつつも描いている表情…とても豊かです。一緒にいてこちらも豊かな気持になります。
 

 

 

アトリエはいつも、最後は必ず鑑賞会と称して、その日のそれぞれの作品を味わう時間をもちます。昨日も皆で時間をかけて1点ずつ表現世界を共にしました。

 


 

 

作品展に向けて、ゆっくりと進んでいます。

楽しみです。

 

2015.09.05

 

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