プロジェクト概要

脳性まひの若者4名の作品展

「成長する絵画展2015」を開催したい

 

皆さんは、絵を描くことはお好きですか ──?

私はこれまで長い間、美術教育に携わってきました。幼児から大人、高齢者の方まで、さまざまな現場で感じてきたのは、いかに絵を描くことに苦手意識を持つ人が多いかということです。“下手だから”、“才能がないから”、“センスがないから”…そう思っている、思い込まされてしまった方は本当に多いと感じています。

 

2015年10月10日~18日の期間、東京都文京区根津のGallery okarina Bで脳性まひの若者4名の作品展「成長する絵画展2015」を開催します。

2007年、埼玉県で重度の脳性まひの子どもたちのアトリエ「成長する絵画」クラスがスタートしました。月2回のペースで制作を続けて9年。当初、小学生だった彼らは、現在、中学生、高校生の若者になっています。

 

作品展の事前広報、額装や展示、

来場した皆さんが「成長した絵画」を体験する共同制作の画材購入など、

運営費集めにご協力ください。

 

 

“描くこと”において、障がいは一人ひとりの「個性」

 

彼らは、ことばによるコミュニケーションが難しく、筆を握ることや、自力で上体を起こし画面に視線を集中し続けることも難しい状況にあります。けれど、その障がいは、“描く”ことを通すとハンデではなく、一人ひとりの個性になることを、彼らの表現を目の当たりにし、感じてきました。

 

彼らとの制作の時間は、描くとは、表現するとは何なのかという問いを突きつけられるようです。筆が器用に扱えるかどうか、画面に視線が合うかどうか、身体がどこまで動くか…。そんなことも、素手によるダイレクトなタッチに置き換わると、なんとも力強く、ときに繊細で、そして軽やかな、見る人を惹きつける画面になります。それは羨ましいほどで、自分も少なからず、絵はこうあるべきという既成概念に囚われていたことに気付かされます。

 

(髙濵丈太朗さんの制作風景)

 

 

アートはひと握りの才能のある人のものではなく、

本来は誰しもがアーティストであると思っています

 

アートはひと握りの才能のある人のものではなく、本来は誰しもがアーティストであると思っています。アートの表現に間違いはなく、他と比較できるものではないはずなのに、きれいに描けているか、そっくりに描けているか、上手に描けているか…常に評価されてしまうことによって、多くの人たちが描けなくなっていると感じます。そんな “評価のないアート” によって、誰もがありのままの自分を安心して表現でき、その表現を通して自分を知り、自分を受け止め、さらに、自分を含めた人の多様さをユニークで美しいものとして受けとめ合えたら、世の中はどれだけ生きやすくなるだろうかと思います。

 

(真嶋翔生さんの制作風景)

 

 

多くの人と作品を共有し描くことが、“自信”となる

 

彼らの作品から受けるこの感動を、多くの人と共有したいという思いから、「成長する絵画」クラスは、2012年から毎年、都内のギャラリーで作品展を開くようになり、これまで4回行っています。作品展の回を重ねる毎に、たくさんの方々に来場いただいてきました。

この体験は描く彼らにとってはこのうえない “自信” になりました。それは、描くという行為への自信でもありますが、同時に、絵画を通して多くの方と出会い、そしてつながるという、この世界で生きることへの自信になっているように感じます。

 

2012年作品展をご覧いただいた方からのメールです。

「平井のギャラリーで作品展を拝見して参りました。ご案内のお葉書に並ぶ作品を拝見して、さぞかし素敵な作品だろうと想像していましたが、それ以上の圧倒的な素晴らしさに感激しています。今は総武線の中で、余韻を楽しませて頂いています。その力強さと美しさはことばにできません。今年見た中で一番の作品展です。制作した子ども達に万歳! ご家族に万歳! 関われられた先生方に万歳! 嬉しくてメールさせて頂きました。有り難うございました。」

 

(松元亮也さんの制作風景)

 

作品を通して、多くの人と出会い、「つながる」ということ

 

そんな「つながり」のひとつとして昨年は、本人とご家族のご要望で、作品展でのポストカードや作品などの販売収益が被災地支援「いのちの石碑プロジェクト」に寄付されました。「いのちの石碑プロジェクト」とは、東日本大震災によって大きな被害を受けた宮城県女川町の中学生たちが、1000年後の命を守るため、町内にあるすべての浜に津波が到達した地点よりも高い所に1000年先まで記録が残る石碑を作ろうと始めた活動です。「成長する絵画」が1000年先の人たちとつながっていってほしいという願いから寄付されました。

昨年末には、高校生になったプロジェクトメンバー二人が「成長する絵画」クラスを訪問してくれ、彼らと一緒に絵を描きました。そのつながりを大切にし、今回の作品展と前後して、彼らとご家族が女川の石碑を訪ねることも計画しています。

 

また、毎回、展示会場には、「成長する絵画」クラスで実際に使用されいる画材を置いています。それらを使って、来場された方々が展示作品から影響を受けながら、1枚の大きなキャンバスに自由に描き重ねていく「成長するキャンバス」という共同制作を行っています。これまで、幼児からご高齢者まで600人以上の手が加わった大作になっています。今回もさらに、来場者に描き重ねてもらう予定です。

 

(2013年の作品展での共同制作の様子)

 

(2014年の作品展での共同制作「成長するキャンバス」)

 

 

誰もがありのままの自分を表現できる世の中へ―

 

誰もが、他と比較されたり評価されることなく、ありのままの自分を表現できる「場」、互いの違いを受けとめ合う「人との関わり」を求めているのではないかと思います。そのような場、関わりがあれば、誰もが幸福に生きていけるのではないか、そう思っています。どうしたらそのような社会が実現するのか──。本作品展で多くの方々に、誰にも媚びない彼らそのものの鼓動のような作品の数々をご覧いただき、自分でも表現していただき、彼らとつながっていただくことが、そのような理想の社会がつくられる手がかりになることを願っています。

 

作品展を開催し多くの方々に見ていただき、感じてもらうために

皆様のご支援よろしくお願いいたします。

 

◆◇開催日時◆◇

場所:Gallery Okarina東京都文京区根津

日時:10月10日~18日

 

 
 

◆◇作家紹介◆◇

 

髙濵丈太朗

 

(2014年の展示作品)

 

平わかな

 

(2014年の展示作品)

 

真嶋翔生

 

(2014年の展示作品)

 

松元亮也

 

(2014年の展示作品)

 

◆◇引換券について◆◇

 

・サンクスレター

 

・展示作品のポストカード1セット

 (今回の引換券では4枚または8枚で1セットです)

(作品ポストカードの例)

 

・作品展の会場にお名前を掲示

(第1回「成長する絵画」展2012の様子)

 

・作品ポスター(作品は主催側で選ばせていただきます)

(作品ポスターの例)

 

・直描きオリジナルTシャツ

(直描きのTシャツの例)

 

 

(今回の「成長する絵画」展2015のリーフレット)


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