情報提供：島根県における不整脈治療の現状と課題 (CF30日目)

ここまで提供したように、近年、心房細動の増加に伴いカテーテルアブレーション、心不全治療としてのデバイス使用が増加しています。特に、突然死を予防する植え込み型除細動器（ICD）や、心不全改善のための心臓再同期療法（CRT）は、患者の生命予後とQOL向上に重要な役割を果たしています。

1．治療施設の地域偏在

島根県内でカテーテルアブレーションが行える施設は限られており、以下の地域に集中しています：

松江市：3施設
出雲市：2施設
浜田市：1施設（大学医師が非常勤で派遣される状況）
さらに、ICDやCRTを実施できる施設は限られており

松江市：1施設
出雲市：2施設
このため、医師の確保と地域間の協力体制強化が重要です。

２. 専門医の育成と専門研修施設の確保
高度な治療を提供するためには、専門医の育成が不可欠です。しかし、専門医資格を取得するためには、認定研修施設が必要であり、その設置には複数の専門医が求められます。島根県では、今後の課題として、医師の確保と専門医育成体制の強化が挙げられます。

地域の不整脈診療の未来を支えるために、どうかご支援をお願いいたします！