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2025年05月18日 12:37

なぜ動物と暮らす人は幸せなのか

先日、書店の背表紙を見ていたらタイトルに似た感じの本が並んでいました。あえて少し変えていますが、そういうことです。これを見て、動物と既に暮らしたことがある方なら、いくつかの解説がすぐ頭に浮かぶことでしょう。

 

お散歩をこの子のためにしなければ、と思えば運動の機会が増えます。食べるものやおもちゃは何が好きだろうと考え試行錯誤することは、頭の刺激になります。言葉を話さない新しい家族の気持ちを推しはかって、一緒に喜んだりどきどきしたり、何かを成し遂げた時は我がことのように感激したりすれば、心の動きからホルモンの分泌もあることでしょう。

 

猫のグルグルといったご機嫌な音を近くで聞くだけで、怪我の治りが早くなるとも言われています。隣で安心して眠る顔や寝息に、人がほっと癒され、ありがとうという気持ちになることは容易に想像できます。

 

ここでご注意いただきたいのは、動物を使って人間が利益を得る、利用することが主な目的で飼養を始めるのは、動物の生命を大切に考えているのかどうか、意見が分かれる可能性があるということです。迎えたことで結果的に家族の会話が増えたり、動物福祉に思いが至ったりすることは決して否定しませんが、人間よりも速いスピードで生命を駆け抜ける動物を、自分の家庭で世界一幸せにする!くらいの気持ちを初めくらいは持って出会いを求めていきますよね、人の道具じゃないですよね?と思う方は少なくないでしょう。ご高齢の方が心身の不調を感じながら動物を迎えたいと考える時は、お気持ちは理解できても、さらによく考えなければならない点が多いかもしれません。

 

一方で、動物の側から考えて人と暮らすことで何が変わるでしょうか。寿命の面でいけば、きちんとした栄養や環境を考えて生活を支えれば、たいがいの動物の寿命は伸びると言われています。野生動物を勝手に飼うのは法律に触れますが、犬や猫も野原で暮らすようにできている動物ではありません。最近は様々な研究により、何が彼らのために良いのかといった情報は多くあふれています。

 

その情報どうしが相反することもありますが、人間の子育て情報でもそれはよくあること。その中のどれを選ぶかは近くで責任をもつ人が選び取らなければなりません。それぞれには、なぜそうなのかという考えがありますので、レーベンから里親さまに犬を託す時は、その経験や判断からお話してお願いすることがあります。違う意見の方には、また違う理由があるのでしょう。私達にはそれが良いと思う理由があり、そのためにたくさん学び、自信をもってお伝えするだけの思いがあります。

 

寿命さえ長ければ幸せか、といえば動物に細かいことを尋ねて答えてはもらえませんので、あくまでも推測になります。ただ、野犬や野良猫として、明日どうなるかわからない死の危険と背中合わせで、必死に安らぐ暇をもたずにサバイバルしていることが、もし私だったらどうだろうか、と考えることはできます。

 

これは里親さまの発信からお写真をお借りしましたが、他の共に生きる仲間を信頼し、良い関係を築く喜びをもつことは、人と暮らすことで機会に恵まれることがあるのではないか、とも思います。対人間に対しても、自分らに危害を加える恐ろしい対象から、自分を愛して受け入れてくれる家族なんだなと思ってもらえるようになるまで、里親さまはみんな頑張ってくださっています。

 

それは、どこから動物を迎えるのかということに限ったことではありませんが、私達の知らない辛い時期をおそらくもっていただろう保護犬猫では、より一層丁寧に取り組むべきことだと思います。かといって、かわいそうという憐れみだけで手をつけることではありませんが。

 

保護犬を一頭家族に迎えることは、個人的な行動でありながら社会問題の解決に直接つながる、とても大きな意味をもっています。販売店から迎えた方が、その背景について知り、自分の意見をもつことも大きなことです。出会いの場である譲渡会では、決して事故があってはならず、犬にストレスをかけて負担があることを最小限に抑えねばならず、にこにこしているように見えるボランティア達は強く意識を高めてある種の緊張状態を保っています。ふんわりとリラックスして好きなスタイルで参加したいとお考えの来場者に、なぜ?と思われる表情や振る舞いがあるかもしれませんが、私達の感じている責任の重さと集中力に思いをはせていただいても、全然いいですよー笑、と思ったりもします。

 

人と人との出会いでもありますので、相性のあれこれやご意見ご指摘があっても全然構わないのですが、私達のことを嫌いになっても、世の中の保護動物のことまで嫌いにならないでねー、とどこかで聞いたようなセリフも思い浮かんだりして、意外と保護活動で悩む場面は、対動物ではなく対人関係よね、というのが、多くの保護団体で話題に上がるのは確かです。ボランティアどうしも、意見の違いを話し合いで乗り越えて、折り合える地点を探しながらの活動ですので、粒揃いでないこともすみませんね、という思いで、これからも信頼を得られるように一同力を合わせて頑張っていきたいと思う、今日この頃でございます。



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