☆ お知らせ

本年の秋季展 SALON D'AUTOMNE展に入選しました。
大変光栄に受け止めております。

(2014年のSALON D’AUTOMNE 展覧会場入り口の様子)

私は1999年以来出品し続けております。
また2000年に会員となってから記念すべき15週年ということになります。

これまで様々な困難もありましたが入選を積み重ねて今日の至る事が出来たことは
何より感慨深く思います。

 

ご存知のようにSALON D’AUTOMNEは毎年世界から多くのアーティストが応募して展示します。近年はパリで最も賑わうシャンゼリゼ通りで開催されます。

そのため、多くの方々が展示を見に来ます。また作品について語り合う有意義な作家交流の場でもあります。
日本の画壇や文化という見地から立脚しても国際的にも評価の高いSALON D’AUTOMNEに入選する事は絵画史にその名を刻む事ともと言えるのでその貢献度は高いと思います。

 

とりわけ初年で会員に推挙された私の場合を考えてみると稀にみる幸運でした。

初年で推挙の画家は歴代日本画壇でも 藤田嗣治 他数名(私も詳しく知りたいが歴代の5本の指に入る!)のみと聞いております。

 

私にとってSALON D'AUTOMNE 会員になって15週年を迎えた事の意味は大きく記念すべき事に思います。
 


★ 入選に関するいくつかのご質問にお応えします。

 

 

Q SALON D'AUTOMNE展に入賞はどのように決まるのですか

A

複数の審査員が公正にじっくりと選考を行なうと聞いております。極めて厳格に行うとの事です。厳選された質の高い作品が求められます。

 

展覧会場が比較的狭い年もありました。その時は日本からほとんど入選しなかった年もありました。

 

 

 

Q「国際的に評価の高い」とありますが、

A

 SALON D’AUTOMNEには100年以上の歴史があります。

毎年世界中に向けて公募を行いますので色々の国の作品や作家が集まります。

セザンヌやマティス‥ピカソやボナールなどの巨匠達も出品しました。

 

その歴史的経緯を考慮するといわば、絵画史を語る上では欠かせないパリ画壇の頂点の一角と言えます。
詳細はサロン・ドトーヌで検索するとWiki等に記載されている様です。

 

 

Q 衛藤様のどの作品が受賞されたのか知りたいです。

 

A 入選作品は規約の関係上会期過ぎまで公開できません。

 

(これは大変恐縮です…自分でも言うのもあれですが大変美しい作品なので是非お見せしたいのです。いや、ご支援頂いた方のみ個人的にお見せしても良いかな…とも思う次第です。しかしながら明日搬入して作品は巴里に飛び立ちます。)

 

この入選作品は秋季展 パリのシャンゼリゼ通りにて展示されます。
そしてカタログに掲載されますので歴史の中の一枚として確実に記録として残ります。

カタログは大事でその時代の香りが解ります。私の場合は1999年から所有しております。
只今、その作品の搬入準備に向けて頑張っております。


 

(ヴェルニサージュ vernissage 展覧会場の様子 凄い賑わい!!)

 

 

(Salon d'Automne会場近くのアレクサンドル3世橋からエッフェル塔を望む)

 

前述のように多くの巨匠たちがSALON D'AUTOMNEに出品した輝かしい歴史があります。これは、確かな審美眼やコダワリなしには成し得ない偉業であると思います。

 

一方で確かに現代は何処でも世知辛い世の中ではあります。

例えば仏国では2015年の1月にシャルリー・エブドの銃撃事件が発生してしまいました。

この事件は同じ会場に出品展示されていたGeorges Wolinski氏やCabu氏らが突然 銃で撃たれ、私にとっては大変大きなショックな出来事でした。

レピュブリック広場では多くのパリ市民が "Je suis charlie"のスローガンを掲げてテロ撲滅の大規模なデモも行われました。

 

あちらで関係者とお食事をした時に話題にも登ったウォリンスキー氏やカブ氏です…テロに合ってに狙撃され命を失ったという事実を最初にフランス側の報道で私は知り犠牲者の名前にまさか信じられない・・・と目を疑いました。

 

とりわけCharlie Hebdoの関係者やご家族、及びSalon d' Automne 関係者の方々の悲痛な思いを察するとやりきれない思いになりました。…

その後日本でも大きく報道されましたがやや断片的でした…あの時、恐らく私は事態をかなりリアルに受け止めていました。

 

 

(2014年のSALON D'AUTOMNE 展示された 故 Georges Wolinski 氏の作品 私が撮影しました。)

その時の涙を決して忘れないことにしております。

 

 

自分は見なくても解るのですが恐らく2015年は平和を願う
オマージュとしてシャルリー・エブドの事件に巻き込まれた作家たちの作品が飾られることと思います。

SALON D'AUTOMNEはそうした場所でもあります。


今回の入選はそうした観点で見ても意義深い出来事に思われます

私は3・11の震災時も津波で倒れて流される家々と祈りの蝋燭を描いて ”11 mars 2011” と刻印を打った作品をサロンに提出し仏国に展示しました。

 

自分に出来る何かを考えた時にその3.11の犠牲者に祈りを捧げ その思いを作品に託しあの3.11の被災地での出来事を少しでもフランス人に伝えようと描きました。

 

それらの出来事は良しも悪しも同じ時代に我々が体験した運命的な出来事です。

 

確かにかつては作家を育てるための支援とういう古き良き時代のベル・エポック的な思考はありましたが、今日の美術社会においては其のあたりが少し偏っている…或いは忘れられているのようにも思います。

その辺はあまり自分だけそう思うのかもしれないですし言うのもあれで…まあ角が立つのも嫌なので控えします…

 

思うに何か心を癒やすものが無ければ人の心も色あせてしまいます。

心が荒廃すると偏見を初期化できなくなってしまい鬱やネガティブな悪循環を招く恐れがあります。

 

それは本来美しいものも美しく感じなくなるかもしれないですし…

それは人の盲目にしてしまい怖いですね…‥。

…作品を作るとき…すなわち美しい色彩やフォルムを探ることは何より美しく思うポジティブな心を持つように心がけてます。

 

そうすると見えてくる本質的なものがあります。

 

今は誰でもご存知のように語られる ピカソやマティス・・・ルオーやセザンヌやフジタや佐伯祐三などの巨匠が作品を描いてサロンに提出出品していた時代があった事、…それから長い年月経て人々から高い芸術性の評価を持つに至る過去の歴史の事例に照らすと…

これはつまりSALON D'AUTOMNEには優れた作家を育てるための崇高な美意識…とでも言おうか鋭い感性によって育まれた審美眼つまり「先見の明」が確かにあるのだと思うのです。

 

そこで考えてみてください…

 

その時代には困窮していたスーチンや止むなくキャンバスを燃やして暖をとって寒さをしのいだ若き日のレオナール・フジタ…あるいは当時はその絵の非凡さは知れているものの美術界で孤立し貧困と肺結核に苦しみ異端扱いだったアメディオ・モディリアーニ…若くして世を去ったものの素晴らしい名作を後世に残し不動の評価を得ております。

それらのエコールド‥パリで活躍した作家達…‥彼らは当時無名であった作家かもしれません…いや確かに無名でした。

 

しかし時代の中で忘れ去られた作家達や新人の作家にも光を差し向け絵を発表する機会を与えられて才能を開花させる絶好の機会を与えた経緯があるからこそ今日の美術史がある訳で多くの美術館でも素晴らしい作品を展示して賞賛されている訳です。

 

 

そうした美意識を基に、本質を見抜く力を持つことは僕自身にとっても大切で

それは日本の伝統文化にも共通性を感じます。

 

 

そうした事項を総合的に勘案すると、コレクタブルな観点や支援者の目的やコダワリも色々あるとは存じますが、前述した事を踏まえて幾多の困難を乗り越えて絵画史に残る私の作品は間違いなく「先見の明を持って英断」するに値すると考えます。

 

一方で日本から一人の画家として入選を頂いた事は一個人としてましてや行き場を失った苦しい立場の私には確かに負担が大きいです。

 

自分自身が背負ったその重要なポストを担うための維持費用やリスクを全て自分自身が支払って日本から作品を出品する為の準備も着々と整えております。

 

当たり前といえばそうですが、あえてその私が手に入れtた「入選」という切符の持つ重みや特殊性を勘案するならば私が主に作品制作に捧げた作業時間…制作費用…作品のコンセプトや題材を熟慮するために費やした思考…そして絵筆や絵の具などの道具選びなどにもやはり自分持ちの手弁当で特別な配慮を施しております。

 

これらの作業に費やす時間と予算は、 企業スポンサーの後ろ盾や、何か支援や報酬がある事とも異なる領域です。現時点その解決策を持ち合わせていない為、経費などは全て自己負担で確かに正直辛いです…がよく耐え忍んでいると思います。

…ある意味厄介です。

 

しかし悩みは多々あれど前述のように私には入選というかけがえのない切符を手に入れたのですから、大局的な観点で日本の美術史の将来を考えて、良い作品を発表し前進あるのみと思います。

 

私としてはご支援 賛同頂いた方と作品を通して夢を紡ぐ良い方向で奉仕し価値を共有する道筋と同時に、少しでも自己負担を和らげる必要もあると考えます。

 

その意味でも皆様のご支援ご協力を少しでも必要としております。

 

 

一点一点の作品はが巴里で買う絵の具と同じようにいつでも手に入るというモノでは無いです。 

 

歴史あるSALON D' AUTOMNEは人類の宝です。

 

10月にシャンゼリゼ通りにて日本から私の絵が飾られます。

 

藤田嗣治の言葉にもありましたが、日本は私を見捨てないでください…

 

 

是非とも皆様の温かいご協力ご支援を心より望みます。

 

衛藤 壮市

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