作品について少し書いてみようと思います。

 

この作品は最近描いたもの中のお気に入りの2点です。

線と色のバランスということを考えながら配置しております。

線は黒インクでブラシで少しずつ色付けして柔らかいトーンを出しております。

楮とパルプで漉いた紙に描いてますが色や絵の雰囲気は西洋的です。

おそらく仏蘭西製顔料使用している事や造形思考などが要因なのかもしれません。

結果的にシンプルでありながら見飽きない作品です。

 

右の絵は河原で釣りをしている人のようも見えます。

左の絵は湖面に浮かぶ城のようにも見えます。

ただ、描いている本人はそのつもりではなかったり...

違うことを考えていたりするがそのズレ具合もそれぞれ面白いと思います。

 

その昔ピカソ美術館で出会ったミロの作品を見た時に今まで見た事無いような黄色

を使っていて少し驚いた事がありました。

その時の黄色の記憶は忘れがたいものでした。

それ以前の自分は色彩については全て知っていると思っておりましたが、逆に「見たことのない色は知らない」事を思い知らされました。

そういう初めて目にした色は心の奥底に記憶の目印として残ります。

 

とりわけ子供は色彩に対する感受性は鋭いと思います。ランドセルの色や帽子の黄色…鉛筆や消しゴムの色…ごく幼い頃に遊んだ玩具の水色…森で捕まえたカブトムシの色など今でも脳裏に焼き付いております。

…おそらく色と記憶には密接な関係があると思います。

そういえばスイスのバーゼルに行った時に見たpaul kleeの名作Senecioに出会い鑑賞しました時の感動は忘れられないものでした。

 

そのSenecioから学んだ事も多く感じられます。

 

(スイス・バーゼル市近代美術館にて)

 

 

これは画題にするために撮った旅の記録写真です。

 

早朝アヌシー湖を散歩していた時に霧が湖面にかかって境界線が消える一歩手前の幻想的な風景です。この後消えました。

(アヌシー城の窓越し見えた不思議な街の風景)

フランスを旅するとたとえばこういう美しい一瞬の出会いがあります。

こういう風景は良い画題になるかもしれません。

 

これは一枚の写真ですがそこからイメージを膨らますことは大事で窓のテーマで描いた作品がこれです。

 

2014年のサロンに提出した作品です。「部屋の窓」という作品名です。

 

あくまで心に映った風景として…そのように見る人の解釈に委ねたほうが想像力をかき立てるので、その絵と心の中で対話するような楽しみや深みが出ると思います。

 

絵はその時々の心の状態を映し出します。

心の窓です。

 

 

 

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