難聴ってそうなんだ!「聞こえづらい世界」の正しい理解を常識に

難聴ってそうなんだ!「聞こえづらい世界」の正しい理解を常識に

支援総額

1,831,000

目標金額 1,260,000円

支援者
227人
募集終了日
2021年1月25日

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2022年12月18日 21:25

あなただけ特別扱いはできない

皆さん、こんにちは!
岩尾です。

 

今日は、僕が会長を務める難聴の子を持つ家族会の定例会でした。 


 

今回は、
「難聴者の仕事の現状について」
というテーマで、
30代の難聴の方にお話をしていただきました。

 

これは、この方からそらいろに連絡をもらって、何か力になることがあればと言っていただき、こちらからこのテーマの話を依頼して実現したものです。

最近、こんな感じでご連絡をくれる方が何人かいらっしゃいまして、本当に有難いなあと思っているところです。

 

さて、業界柄か、非常に融通の利かないところがありまして、情報保障の無さには耳を疑うことばかり・・・

 

オンライン会議などで、字幕を付ける部分で、このような字幕は一旦外部に言葉を出してというアクションが入るので、情報漏洩の危険がある。
そこを整備しないと取り入れられないとか、
スマホを持ち込めないとか、会社の備品のipadも、一人だけ特別扱いできないとか 。

 

これにはかなりの憤りを感じます。

 

断じて特別扱いではありません。

 

平等という視点で言うと、確かに特別扱いです。
でも、ここで必要なのは平等ではなく「公正」です。 

 

もちろん、平等が必要な場面もありますが、聞こえないための配慮というのは特別扱いでは断じてありません。


遅くとも2024年5月から企業も合理的配慮が義務付けられますが、罰則もないようですし、どうなるのか・・・

 

そもそも、こういうことは、法律で決まっているからやるのではなく、倫理感というか、普通に気持ちの問題でやることだと思います。
何とかしなければいけないと強く思ったところです。


そして、やはり必ず出るのが、
「しゃべると、筆談をやめられてしまう」
という問題。

 

これは、多くの方から聞きます。

 

逆に、しゃべらないと筆談を対応してくれるのです。
「できないから、やらなきゃ」と思うんでしょう。

 

でも、喋っているからと言って、聞こえないことには変わりないんです。
ここは、長年続く大きな誤解の一つです。

 

ここも時間がかかっても、何とか変えていきたいと思っています。

 

それからもう一つ。
自分の小学校時代のことを思い出して話してくれました。

 

「親から『大丈夫?』と聞かれて、心配をかけたくないから『大丈夫』と答えてたけど、言葉が聞こえてないことは一杯あった。だから、子どもの言う大丈夫は、大丈夫じゃないんです」

 

「それでも、親は、いつも学校に『聞こえないからこうしてほしい』ということを伝えてくれていた。そのおかげで、配慮はあった。だから、しつこいと思われるぐらい言った方がいいと思います」

 

これは、最近僕もずっと言ってることですが、ここもわかってもらえないことが多いです。


ここは、特に家族がまずわかってもらいたいところですね。

 

子どもの言う大丈夫は、大丈夫ではない。
心配させまいと言っているだけのことが多い。

 

親が、「大丈夫」という言葉を聞いて安心することが目的では当然ありません。

子どもが実際どうなのかなのです。

 

そして、先天性難聴の子は、聞こえた経験がないので、読み取りやすいコミュニケーション方法をまずは体験することが大切です。

 

そういう意味では、手話は本当にいいですね。

 

今回の話者の方も、手話に出会ったのが20代中ごろだと言われていました。

 

口話だと、一人なら話せるけど、2人、3人と増えてきたらもう何をしゃべってるのかわからない。

でも、手話なら、二人になっても、三人になってもコミュニケーションが取れる!
すごい!と思ったとのこと。

 

それまで、コミュニケーションを取るのが嫌いだったけど、手話を覚えて、コミュニケーションを取るってこんなに楽しいんだ!と思ったとのことです。
もう少し早く知ってたら、また違う子供時代だったんだろうなと言われてました。

 

かけはしでも「プラス1コミュニケーション」というものを提唱していますが、この中に「手話」も入れています。

 

当然、全て手話となるとそんなにすぐにはできないですけど、音声コミュニケーションの子たちも、少しでも手話が入れば、格段に言葉が楽に理解しやすくなるはずです。

 

手話がわからなければ、ジェスチャーでもいいですよね。

子どもたちのためにも、少しでも読み取りやすいコミュニケーションを拡げていきたいと改めて思いました。

 

まさに、かけはしが実現したいことを、このタイミングで当事者の方からも聞き、本当に気持ちを新たにしました。

 

特に、特別扱いになるからと、配慮を断るというのは全く持っておかしいですね。
それも、無茶苦茶なことではありません。
すぐにできることです。
ただ、特別扱いになるからという解釈だけです。

 

これはもう本当に理解できません。

 

聞こえないからの配慮なんです。
そんなバカなことが普通にあってるなんて、本当にいてもたってもいられない思いです。

 

何としてでも、企業へのコンサルも実現したいと強く誓いました。


難聴者の「学ぶ」「働く」を応援する社会づくりのクラウドファンディング
12/23(金)10:00スタート

公開後URL
https://readyfor.jp/projects/nancho_kakehashi

リターン

3,000


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ご好意応援プラン

①感謝のメール

支援者
76人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年2月

5,000


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後押し応援プラン

①感謝のメール
②活動報告(報告レポートをメールにて7月あたりに1回送付)

支援者
64人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年7月

10,000


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共感応援プラン

①感謝のメール
②活動報告(報告レポートをメールにて7月・10月あたりに1回ずつ送付)

支援者
80人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年10月

30,000


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協働応援プラン

①感謝の手紙
②活動報告(報告レポートをメールにて7月・10月あたりに1回ずつ送付)

支援者
10人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年10月

100,000


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同志応援プラン

①感謝の手紙
②活動報告(報告レポートをメールにて7月・10月あたりに1回ずつ送付)
③会長の岩尾が完成した動画を基に、オンラインで難聴についての詳細説明をさせてもらい、ご質問等にも答えます(60分程度)

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年10月

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