
支援総額
目標金額 1,750,000円
- 支援者
- 188人
- 募集終了日
- 2019年11月29日
私自身のこと
ちょっとプロジェクトの本筋からは離れますが、今日は、私自身のことを書いてみたいと思います。
(これは本文とは関係ないけど、メコン川に沈む夕日です)
私が、本が大好きになったのは、小学校3〜4年生の頃です。その時の担任の先生は、絵本作家の岩村和朗さんのお母様でした。もう退職前のおばあちゃん先生でしたが、その岩村先生に、クラスのみんなは、毎日のように作文や詩やお話を書かされたのでした。最初は嫌でしたが、どんどん書くことが好きになりました。10作たまると表紙をつけて文集にして、みんなで読みあいました。その頃、文章を書くのが好きな友達と大の仲良しで(今、童話作家です)、彼女の家でリンドグレーンの本を初めて読みました。
リンドグレーンとは、スウェーデンの児童文学の作家ですが、「長くつ下のピッピ」「やかまし村の子どもたち」「名探偵カッレくん」「わたしたちの島で」などなど、もう面白くて大好きで、お小遣いで、本を1冊1冊買ってそろえ、私の一番大切な宝物でした。(今もそうです)スウェーデンの田舎の山村、やかまし村に住みたいと思いました。憧れて行きたくて、その本の中に出てくるような生活がしたいと思っていました。
学校でも家でも、「童話作家になりたい!」と、友達とお話を書きあっていました。小5になって、岩村先生が退職された後は、ご自宅まで押しかけて、自分たちの書いた文章をガリ版できって、先生の家の謄写版で印刷させてもらい、それを元のクラスの同級生たちに配ったり・・・そんなことを一生懸命やりました。謄写版で刷る時には、きっと先生の家をインクで汚したりしたでしょうに、いつもおおらかににこやかにやらせてくださいました。本当にいい先生に見守ってもらったのだと感謝しています。
その頃に本で出会った世界が、実は私の価値観を作っているのだと思います。リンドグレーンの本は、「子どもが遊ぶ!」ということが原点にありますが、私の価値観も、そこにあります。それは、自分自身の実際の経験からというよりも、実はあの時、憧れた「やかまし村」の世界が私の理想となり、ラオスで作っている子ども図書館につながっているように思っています。
小学校3年生の夏、父が若くして脳血栓で倒れ、全身不随の障害者となりました。中1になる少し前まで入院していましたから、母は病院と行ったり来たりになり、急に兄と二人、鍵っ子になりました。寂しかった時もあるとは思いますが、それよりも、よく遊んだ!記憶があります。学校から帰ってくると、ランドセルを置いてすぐ遊びに行ったし、家でもよく遊びました。母も病院から帰ってくると一生懸命、遊ばせてくれました。木箱を並べて跳び箱をやったり・・ふすまを破らんばかりにドタバタ遊びました。今思うと、夫の介護で疲れきっていたはずなのに、子どもたちのためにも、精一杯やってくれたのだなぁと思います。
父は、その後退院して、自宅療養となりましたが、脳の思考能力は傷つかず、運動能力が一切やられてしまったために、なんでもわかるし言いたくても、口が自由に動かずに話せない・・・歩くことはもちろん、手を動かすこともできず自分で食べることもできない・・・何も自分ではできない第1級の障害者となってしまいました。もともと秀才と言われた科学者だった人だけに、本当に辛かったと思いますが、補助具を使って、その頃やっと出たばかりの電動タイプで、1つの文字を打つのに10分くらいの時間をかけながら、ゆっくりゆっくり文章を綴るようになりました。
そんな父と、24時間介護する母を見て育ってきたので、福祉の道とかに進んだ方がいいのかな? という思いも片隅にはありましたが、私の中にいつの間にかできてしまった価値観は、「やりたいことをやりたい!」ということでした。人間、いつどうなってしまうかわからないから、やりたいことをやろう。
大学4年の就職を選ぶ時には、給料などの条件ではなく、「何をやりたいのか?」を考えました。その頃はまだ何をやりたいか・・実はよくわからなかったのです。そんな時に、子どもの頃あんなに楽しかった「子どもの本を作る仕事をしたい!」と思ったのですが、ひょんなことから「おはなしきゃらばん」の人形劇を見て、子どもたちにお話の世界を伝える仕事をやってみたいと思ったのです。
「おはなしきゃらばん」に入りたいと言った時も、タイの難民キャンプに行くことになった時も、両親は心配こそすれ、反対はしませんでした。「やりたいことをできる時は、やったらいい」と、いつも背中を押してくれました。
難民キャンプで働いて、「地球上には、戦争の地や難民キャンプで生まれ育ったりと、自分の将来を自分で決められないという境遇の人がたくさんいる」ということを深く思いましたが、実は普通の世の中にいても、何かのきっかけで父のように自分の意に沿わないことにいつなってしまうかわからないのです。でも、絶望的な状況にあっても最後まで努力に努力を重ねて生きた父の姿をずっと見てきたこと・・・父が倒れたことで、一切自分のことを犠牲にしながらも家族を守ってきた母の姿をずっと見てきたこと・・・そして、いつも両親に見守られ背中を押してもらってきたこと・・・それが私の生き方を作っているのだと思っています。
私は、両親だけでなく、いろんな人たちに助けられ、背中を押してもらってここまでやってきました。だから、やりたいことをやっていて自分は幸せだ・・と思う一方、決して自分のためだけに生きてはいけない・・・といつも心に強く思っています。そして、子どもたちが、将来に夢を持って行動できるように、少しでも背中を押してあげられたら・・・と思うのは、私がそうしてもらってきたからです。
リターン
3,000円

【モン族伝統の刺しゅうギフト】ハートストラップコース
・サンクスレター
・活動報告書(PDFでお届け。1年間計4回を予定しています。)
・モン族の刺しゅうのハートストラップ
ラオスのシヴィライ村で暮らすモン族の人びとに代々伝わるユニークな刺しゅうをふんだんに使った贅沢な品々。どれもちくちく縫い上げたハンドメイドのオリジナル品。一点ごとに色も柄も違います。
- 申込数
- 66
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年10月
10,000円

【モン族伝統の刺しゅうギフト】財布とジュエリーケースのセット
・サンクスレター
・活動報告書(PDFでお届け。1年間計4回を予定しています。)
・人形劇の様子を動画でお届け
・ラオスへの招待状(現地にお越しの際、安井が現地をご案内いたします。)
・モンの刺しゅうの財布とジュエリーケースのセット
ラオスのシヴィライ村で暮らすモン族の人びとに代々伝わるユニークな刺しゅうをふんだんに使った贅沢な品々。どれもちくちく縫い上げたハンドメイドのオリジナル品。一点ごとに色も柄も違います。
- 申込数
- 44
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年10月
3,000円

【モン族伝統の刺しゅうギフト】ハートストラップコース
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- 申込数
- 66
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年10月
10,000円

【モン族伝統の刺しゅうギフト】財布とジュエリーケースのセット
・サンクスレター
・活動報告書(PDFでお届け。1年間計4回を予定しています。)
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ラオスのシヴィライ村で暮らすモン族の人びとに代々伝わるユニークな刺しゅうをふんだんに使った贅沢な品々。どれもちくちく縫い上げたハンドメイドのオリジナル品。一点ごとに色も柄も違います。
- 申込数
- 44
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年10月

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