これまでありがとうございました。今後も頑張ります。
これまで、私たちの活動をご支援、応援してくださった皆様。
私たちの活動は、まだまだ継続しておりますが、今回、一応期限内での活動をご報告することで、最終報告に替えさせていただきたいと思っております。
世界中がコロナの状況下において、ラオスでもなかなか思うように活動できなかったのですが、ラオスのコロナの感染が収まっている間は、動くことができました。皆様のご支援をいただいたのが、2019年11月。そして、まもなくコロナが世界に蔓延し始めました。時期としては本当に不運でしたが、ラオスでは、感染がひどくない時期が長かったため、その間に活動することができました。
ラオスでは、2020年3月〜6月、そして、2021年4月から今に至るまでの期間、ロックダウンとなっており、子供達を訪ねてお話会をするという、移動、集会を伴う活動ができないということに、本当にもどかしさを抱いております。ですが、そのロックダウンの合間を縫って活動できたことだけは、不幸中の幸いでした。
皆様に頂いたご支援金により、カムアン県ヒンブン郡のナアン村小学校と、ウドムサイ県パクベン郡ジョムレームヤイ村の小・中・高校の図書室整備を行うことができました。
お話を届けるお話会は、地方への出張公演として、7か所に行くことができました。
動けない時期も長かったので、決して満足はしていないのですが、コロナ禍で、学校自体が閉鎖された時期が長いこと、ラオスにおいては、厳しい移動制限が敷かれていること・・など、致し方ない事情がありました。
予算計上として2年間で、スタッフ人件費 720,000 円
備品制作費 250,000
移動費 180,000
図書室整備 150,000
地方お話会出張費 450,000
計 1,750,000 円
を計上しておりました。多少の違いはありましたが、全額、これまでの活動に使わせていただきましたことを、ご報告いたします。
なお、目標額を超えた分につきましては、今後の次の活動に使わせていただく予定にしております。
これからいつまで、コロナの状況が続くかわかりません。ラオスでは今年に入ってから、半年以上続くロックダウンがさらに続き、そして今現在、感染がピークの状況となっているのですが、そんな今、できることをやろう!ということになりました。
今、私たちが実際に出向く代わりに、とにかく、ラオスの人たちの地元の知恵を子供達に伝えるためのビデオを作ろう・・・ということを始めています。
第1作目は、電気がなかった頃に、あかりとして使われていた「カボーン」と呼ばれるラオスの松明。その燃料は、ヤーンという木から取れる油・・・樹脂です。それを、木くずに混ぜて作ったのが「カボーン」・・・森が豊かだったこの国では、森の恵みを最大限に利用する暮らしがありました。
でも、今の子どもたちは、ほとんどそんなことは知りません。今、開発によりこれまでの自然に支えられてきた暮らしが急激に変わろうとしているこの国で、「先人の知恵」を伝え残す本なども、ほとんどありません。
コロナで、前へ前へ・・と進む方向だけではいけない!と感じましたが、そんな時、足元をしっかり見直すことの必要を思いました。自分たちのことを知るということは、とても大切なことです。今、残していかなくちゃいけないこともある。移動が難しく、本やお話を届けることが難しい現状ですが、まずは、そんな記録を伝える短いビデオクリップ、そして本を製作して、子どもたちがアクセスできるようにしよう・・・そんなことを、まだ使いきっていない、目標額を超えたご支援金は使っていきたいと思っています。また、今後も引き続きご報告するつもりでおります。
最後に、本当にありがとうございました。ラオスのみんなと共に、お礼を申し上げます。
そして、これからも頑張っていきたいと思っています。
安井清子
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