
支援総額
目標金額 3,000,000円
- 支援者
- 260人
- 募集終了日
- 2019年9月27日
現地では宗教と教育は一心同体~どうして学校が大切なのか?~
「子供の教育はとっても大切」
この言葉は今や世界で共通の価値観になりつつあります。
日本だけでなく、世界のどこでも子供が学べる環境を整える事。
これは、先に大人になった私たちが社会に出来る貢献の一つだと思っています。
では、インドネシアの教育環境の整備の大切さについて、
少しだけインドネシアに住んでいた経験から、私が感じるインドネシアの人たちと宗教と彼らの生き方の関係性の視点でお話してみようと思います。

インドネシアの人々にとっての宗教とはどんな関係なんだろう?
日本で生きる私たちにとって「宗教」という響きには馴染みがないために、抵抗を感じる方もいるかもしれません。しかし、世界を見渡すと、日本以外のほとんどの国では国民が信仰としての宗教を持つ事が歴史的慣習として当然の国や、法律で定めている国もあります。
インドネシアは、5つの「国家原則」の中で、宗教の信仰(正しくは唯一神の信仰)を定めているため、「無宗教」は認められません。
また、インドネシアでは、宗教は、日本古来の「道徳」と類似する社会的規範や生き方、国家観などを醸成する非常に重要な役割を持っているように感じます。
ですので、人々が持つこの信仰はとても大切で、お互いに尊重されるべきであり、何人たりとも貶めたり裁いたりしてはいけません。インドネシアには、国家で定められた信仰が6つ*ありますが、そうした多様な宗教をお互いに認め合い、尊重し合いながら生活しています。(*イスラム教、キリスト教(プロテスタントとカトリック)、ヒンドゥー教、仏教、儒教)参考リンク
すなわち、初等教育からこの宗教を学ぶという事は、道徳を学ぶことであり、生き方を学ぶことでもあるのです。
イスラム教では宗教上の戒律も厳しく定められています。
「1日に5回のお祈りをする事」もその一つですが、その中にも色々な決まりがあります。例えば、お祈りの前には必ず顔、手、足を綺麗に洗います。詳しい説明は省略しますが、「アッラーは(中略)心と体が清潔である者を愛でる」という神の教えに基づくものです。
こうした教えを、衛生教育に適応する事で、インドネシアの子供たちの衛生行動の向上を目指す手法を取られたりもします。
「学校から帰ってきたら手を洗いましょう」
「食事の前には手を洗いましょう」
「トイレの後は手を洗いましょう」
日本では、宗教とは違う観点からこうした衛生教育が学校を通して行われて来ましたので、皆さんにとっては既に当たり前の所作になっているかもしれません。
が、インドネシアでは、科学的に「きれいな事の価値」を教える時に、宗教の教えとリンクさせている場面を沢山見ました。
これは、一つの例です。
その他にも「どうやって隣人(コミュニティ)と助け合って生きて行くか」「知らない人に思いやりをもって接することがなぜ必要なのか」「お父さん、お母さん、目上の人をなぜ尊敬しないといけないのか」「笑顔が大切な理由は何か」などなど、初等教育から倫理的な高等教育まで、生涯教えの導きを通して勉強します。
しかし、インドネシアでは、中々この様な教育を定着させることが難しい、と友人は口をそろえて言います。
「習うんだけれど、実行できないの」との事です。
加えて言います。
「手を洗う事だけじゃない、ゴミを捨てないように、盗みを働かないように、暴力を振るわないように・・全て教わるのに、現状を見ると・・」
この被災がきっかけになって、様々な課題を克服する事も、被災地は選択する事だって出来ると思っています。それこそが、「Better Than Before 被災前よりも良くなろう」であり、例えば、私たちのように、外からの「応援者」が手を貸せる事でもあると思います。
村にあった学校ってどんな役割を果たしていたのか?~私達が建てるのは「マドゥラサ」~
私たちが被災で全壊した校舎を再建するのは、村にあった“マドゥラサ”というイスラム教の教えに重点を置く学校です。インドネシアはイスラム教が90%近くを占める国。
就学までに自分の信仰を選択し、宗教の勉強をしっかり始めます。
一方の教育制度ですが、日本と同じように小学校の6年間,中学校の3年間が義務教育とされています。そして,高校が3年間,その後は大学などの高等教育に続きます。
この宗教と教育の関係ですが、日本の文部科学省にあたる教育文化省管轄の一般の学校と,宗教省管轄のイスラムの考えや伝統に沿った教育を行うマドゥラサやプサントレンと呼ばれる学校があります。

一般学校でもマドラサでも、一般科目と宗教科目を履修しますが、力点の置き方が異なるため、現在では一般学校が終わった午後、マドゥラサに通うのが一般的になっています。
しかしながら、貧富の差の激しいこの国には学校に通えない子どもたちが多数おり、中には父親の仕事や農業の手伝いをしている子供も多く、ナモ村も例外ではありません。ですが、この村にあったマドゥラサでは、宗教だけでなく一般教養ももちろん教えており、学校の運営は補助金で賄われるため、授業料は無料です。ナモ村の子供たちの中には、午前中の学校は遠方にあるため、村のマドゥラサのみに通う子供もいます。
被災した地域にとって、被災前まで出来ていた社会的な活動がなくなってしまう事は、とても淋しい事です。そして、災害によって経験した記憶は消せません。
だからこそ、そこからたくさんの学びを形成し、より村の結びつきを強くし、
これからの強さを身に付けていく、子供と未来を創っていく、という希望に、
村の大人たちは託すものが沢山あるのではないか、と私は感じています。
※今回災害が起きた中央スラウェシは、インドネシアの中でも「脆弱地域」の一つだ、という事が被災後に開かれたWHOの調整会議で言及されていました。
清潔な水の普及率が平均以下、衛生行動の低さ、経口感染率の高さなどを指摘するものでしたが、その後もデング熱の流行が起こり、かなり限定されたリソースの中での対応の難しさを感じました。
参考:WHO http://www.searo.who.int/mediacentre/emergencies/sulawesi-earthquake/en/
リターン
5,000円
インドネシアから感謝の気持ちを込めたお礼コース
○活動報告付きお礼のメッセージ
○学校再建を祝福したポストカード
- 申込数
- 16
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年12月
5,000円
【リターン不要な方向け】学校再建を応援するコース
○活動報告付きお礼のメッセージ
※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はサービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。寄付控除の対象にはなりません。
- 申込数
- 111
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年12月
5,000円
インドネシアから感謝の気持ちを込めたお礼コース
○活動報告付きお礼のメッセージ
○学校再建を祝福したポストカード
- 申込数
- 16
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年12月
5,000円
【リターン不要な方向け】学校再建を応援するコース
○活動報告付きお礼のメッセージ
※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はサービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。寄付控除の対象にはなりません。
- 申込数
- 111
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- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年12月

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