今から30年前、30代前半の頃に書いた処女作が「黒いスーツのサンタークロース」です。売れない女優が生きる望みや喜びから見放され、もう生きている必要なんてない。そう感じた時に黒いスーツを着た死神が現れます。最初はギクシャクしていた二人の関係が、日々を重ねるごとに変化して、だんだんと友達のように近くなっていく。でも、完成度の低い台本でしたし、演出家も俳優たちもまだまだ未熟で、問題山積のちぐはぐな舞台でした。作家としても演出家としても全く納得のいかない冴えない出来で、自分の才能の無さにがっかりしたものです。

 

ところが観客の評判が意外に良く、特に女性たちの支持が次第に盛り上がって行きました。知り合いの女性編集者が「本にしましょう!」と提案してくれ出版までしてくれることになりました。頑張って書き直し、クリスマスに間に合うよう懸命に準備しました。そして絵本や戯曲では破格の初版10000部が発売されました。ある日、新宿の紀伊国屋書店に行ってみた時に自分の本が山積みになっているのを見た時は感動でした。

 

30年経って、この処女作を僕自身が満足出来る作品に舞台に作り上げたい。心から納得の行く台本に書き直し、充実した演出と、そして何よりこの役にはこの人しかいないというキャストを集めて、お客様の「感動分岐点」を超える舞台を構築したいと考えています。

 

みなさん、今回のご支援ありがとうございました。達成したらそりゃとても嬉しいですが、もし、達成出来なくても、これだけのご支援を頂けたことはとても嬉しいことでした。僕たちはこれからも頑張って舞台を作り続けて行きます。長あい目で見ていただけるととてもありがたいです。

 

 

 

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