紛争下のシリア。小児がんと闘う少年２人に必要な資金を

こんにちは。Team Bekoです。更新が途絶えてしまい申し訳ありません。近況報告と使用用途の一部変更を含めた最新情勢のご報告です。

1)2人の患者とのグループ開設

これまでは、アレッポのアスレ・アフマドさんを通じて連絡を行ってきましたが、瞬時に連絡ができるように、Whatsappグループを作成しました。現在はシリアからサラーフくんの母、イブラーヒームくん、ムハンマドさん(イブラーヒームくん親戚)と日本から佐藤真紀+学生メンバーで運営しております。ご報告が遅れた一因として書類のやり取りが難しく、そのシステム構築に時間がかかってしまいました。申し訳ありません。ですが、現地から写真も多く届くようになり、シリアでもいよいよ治療が本格化してきました。今後は月に1回以上は現地報告をアップしていきます！

※クラファンの企画時にはサラーフッディーンくんと表記しておりましたが、お母さんがサラーフくんと呼んでいる様子から、「サラーフ」くんに表記を変更します。混乱が生じてしまい申し訳ないですが、同一人物です。

(アレッポ大学病院で治療を受けるイブラーヒームくん)

2)支援金の使用用途一部変更

現地とのやり取りが増えた中で、今のシリアの状況が見えてきました。米国の経済制裁の影響で石油価格はじめ物価がかなり高騰しています。そのため、Team Bekoでは、月5000円を目安に食費支援を始めることにしました。患者の子どもたちが適切な栄養がとれ、時には家族一緒においしいものを食べて、幸せな気持ちになってほしいとの想いからです。当初からの計画の変更が生じてしまい申し訳ありません。

特にサラーフくんの家族は、お母さんが7人の子どもたちと生活しているとの情報を聞き、食糧の支援が必要だと判断しました。なお、毎月5万円を治療費として現地に送金しておりますが、これまでの傾向から特出した医療費が必要な場合は少なく、その1割程度を食費としても送金しても、治療費は確保できております。皆さまからお預かりした貴重なお金を、現地情勢に合わせて使用させて頂きたいと思います。ご理解のほどよろしくお願いします。

(ダマスカス子ども病院にセカンドオピニオンを求めるサラーフくん)

3)現地最新報告

イブラーヒームくん：アレッポでの治療が進んでおります。9月下旬には元気なボイスメッセージも届きましたが、10月初旬の入院以降、予断を許さない状況です。10月中旬には血小板が低下し輸血、数日後にも輸血が必要との連絡がありました。白血病の治療中途中の主な死因は、出血死と感染症といわれています。脳に出血があった場合、血小板が低下していると死に至ります。輸血は50,000SPが必要です。定期的に送金と連絡を続けて支援を続けていきたいです。

(治療を受けるイブラーヒームくん)

サラーフくん：ダマスカスへの通院が本格化してきました。先述のお母さん、子どもたちを残してサラーフくんと診察に出かけるために、ダマスカスに宿泊することができません。さらに石油価格の上昇からダマスカスへの通院も簡単ではありません。写真では少しは元気そうな様子が伺えますが、両腿に癌の転移した腫瘍も見つかり状況は芳しくありません。サラーフくんにも引き続き支援を行いつつ、いち早い回復をサポートできればと考えています。

(ダマスカスに到着したところのサラーフくん)

以上、今後ともよろしくお願いいたします

(馬場)