紛争下のシリア。小児がんと闘う少年２人に必要な資金を

　2月6日、夕方の4時頃、トルコとシリアの国境付近で地震があったとのニュースが飛び込んできました。しばらくすると、サラーハ君のお母さんから、「地震です。大丈夫ですか？」というメッセージが届きました。お母さんは今まで地震を経験したことがなく、地球全部が揺れていると思ったのでしょう。「日本は大丈夫ですよ、そちらはどうですか」

「町全体に地震が襲ってきたので、私たちは近所の人達と逃げました。家は少し被害を受けましたが大丈夫です。」

「しかし、私のお姉さんと娘17歳と夫25歳、そして2か月の孫、そしてお姉さんの末っ子の3歳ががれきの下敷きになっています。彼らのビルが倒壊してしまいました。レスキュー部隊が駆けつけましたが、いまだに何もできていません。」

結局夜になっても救援作業は進まず、「男の子と女の子が、がれきの下から救出されましたがすでに亡くなっていました」アレッポは雨が降っっていて底冷えする夜がやってきました。サラーハ君一家は、数日前に連絡した時にストーブに燃やすものもなくなり、ただ毛布をかぶってじっとしているだけと言っていました。それまでは、プラスチックや古タイヤを拾ってきてストーブの中にくべていたそうです。

特にこの日は朝からの地震騒動で食べることもできずに寝ていました。翌朝、生き埋めになっていた家族は全員遺体で発見されたそうです。残念でなりません。

　Team Beko では、年末に大学生ボランティアが行った街頭募金などをかき集めて10万円をサラーハ君に送金しました。すでにここ2か月ほど、病院に通った交通費が底をつきており、前借していた分をドライバーに支払うとほとんど残らなくなると思われます。ご支援をいただければ幸いです。

募金はこちらから➡「シリア支援」とお書き下さい
郵便振替/00110-3-635929　SAKABEKO(サカベコ)
他銀行からの振り込みは店番019
預金種目：当座
口座番号：0635929

*郵貯ダイレクトでインターネットから振込される場合カタカナのみの表示になりますので、メール等でご連絡いただければ幸いです。

　サラーハ君たちが暮らすのは、政府支配地域であり、国際社会が厳しい経済制裁を課しています。一般市民は、戦闘や政治的な活動には無関係ですが、そこで暮らしているという理由だけで懲罰を受けなければならないという状態にさらされています。病院の補修や、学校の補修は政権を利することになるとして禁止してきた欧米の政策のせいで、昨年は、安全な水にアクセスできずにコレラに感染する人たちが急増するなど事態は深刻です。緊急救援も届くのかどうか懸念されます。