東日本大震災12年、被災者100人で創るミュージカルを石巻圏で!

東日本大震災12年、被災者100人で創るミュージカルを石巻圏で!

支援総額

4,505,000

目標金額 3,500,000円

支援者
352人
募集終了日
2023年1月31日

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2023年01月23日 12:00

幟から、はっぴへ (Backstage Vol.45)

今回のミュージカルで総合プロデューサーを務めていただいている「祖父江真奈」さん。

そのご本人から、ミュージカルをしていた頃の当時のこと、そして11年前から始まった「100通りのありがとう」ミュージカルのことなどを書き下ろしてくださいましたので、ご紹介いたします(.  .)

 

 

「わたくし、祖父江真奈、むかしむかし、劇団ふるさときゃらばんで元トップスターでした。

 

祖父江真奈さん/写真:英  伸三
当時の祖父江真奈さん/写真:英  伸三

 

 オリジナルのミュージカル『親父と嫁さん』『ザ・結婚』『ムラは三・三・七・拍子』『男のロマン女のフマン』引っさげて、バスと四トントラック二台で、日本全国47都道府県で公演していました。舞台で歌い、踊ってました。もちろん東京23区も!!

 

『ムラは3・3・7拍子』/写真 英  伸三
『ムラは三・三・七拍子』/写真 英  伸三

 

『ザ結婚』/写真 英  伸三
『ザ・結婚』/写真 英 伸三

 

 東京ではサラリーマンミュージカルでした。

毎日1000人のお客さまを集めては、舞台に立ち移動、移動しては舞台に立つ。「現代のどさ回り」「草の根ミュージカル」「足の短いミュージカル」などなど、評論家やメディアに言われていました。30年間に日本を何周したのだろうか。

 

舞台作業の様子/写真 英  伸三
舞台作業の様子/写真 英  伸三

 

 

 そのミュージカルのすべての作品、すべての音楽の作曲演奏は、私のオット、寺本建雄。第19回の菊田一夫演劇賞も頂きました。

 

当時の寺本建雄さん/写真 英  伸三
当時の寺本建雄さん/写真 英  伸三

 

300人ミュージカルも手掛ける/写真 英  伸三
300人ミュージカルも手掛ける/写真 英  伸三

 

今回、『心の復興13回忌ミュージカル 100通りのありがとう』実行委員長の菅原節郎さんには、「嘘かと思って調べたら本当だった」と言われてしまった。そして、美術……ポスター、チラシ、チケットのデザイン、すべてオット、寺本建雄の作品でした。「見てすぐ分かる」「これがふるさときゃらばんだ」そのオットのデザインした幟(のぼり)、旗は、200枚を超えていました。

 

「心の復興13回忌ミュージカル~100通りのありがとう」公演チラシ
「心の復興13回忌ミュージカル~100通りのありがとう」公演チラシ

 

のぼり
「100・百・飛躍プロジェクト」幟

 

 

幟は公演地のミュージカル会場前に立てられ、華やかに風に吹かれ、♪芝居がきたぞー♪とお客さまを迎え入れてくれていました。お客さまはうきうきして劇場に入ってくれていました。もちろん舞台に立つわたくし祖父江真奈も、毎日幟を見ながら、今日はどんなお客さんなんだろう、と心うきうき、ときめかせていました。

 

北は北海道から南は沖縄まで、主催者の皆さんが、黒字が出るとプレゼント!!応援団が、おらが町の幟を日本中に立てて欲しい、とプレゼント!!協賛企業が、全国津々浦々宣伝よろしく、とプレゼント!!

オットの寺本は、ご祝儀を頂くと、町の町勢要覧や企業の社史を調べ上げ、贈り主らしいデザインのお勉強。その数は200枚を超えた。わたくし祖父江真奈の愛すべきふるさと、名古屋からは明和高校同級生たちの応援団が、大ナゴヤ人元気会の幟をプレゼントしてくれた。「名古屋だぎゃあ!金のしゃちほこが一対でそり返っとるデザインでないといかんわー」と、2枚合わせれば金のしゃちほこつき名古屋城になるゴージャスな幟。それが、劇団解散、となった途端、すべてを廃棄する!!と。頂いた勧進元の居所の分かる応援団にはお送りしたようですが、あとは廃棄する、と……。

 

オットの寺本はあっけらかんと「またデザインするからいいよ、捨てたら?」とそっけなかった。めげない。ツマの私、祖父江真奈はズタズタ。張り裂ける思いだった。なんとか廃棄は避けたいと、残っている幟すべてを買い取った。手元には来たものの、成すすべなく衣装ケースに入れっぱなしのそのまんまだった。

 

でもでもでも、今は違う。

2019年3月10日、宮城県東松島市の震災遺構、旧野蒜駅プラットフォームを舞台にした『100通りのありがとうショートミュージカル のびる』で、200人の出演者を盛り立てるはっぴとなり、舞台デビューを果たした。デザインも色も何もかも違う幟が、200枚のはっぴに変わったのだ。それも、当時の皇后陛下である美智子さまが、野蒜の地を想って詠まれた歌を刻んだ歌碑建立にあたって、「御歌碑除幕式」の一環だった。上に青空、下に海岸、二度と電車の来ない駅で、200人が歌い踊った。

 

公演
旧野蒜駅プラットホーム公演

 

旧野蒜駅プラットホーム公演
旧野蒜駅プラットホーム公演

 

劇団で全国の応援団から頂いた、色とりどりの志も、あわや廃棄をすり抜けて、200人の背中を支える極彩色のはっぴとなった。生き延びてこそ、めでたく派手に、生まれ変わった。これを纏って、3月4日も、歌います。踊ります。はっぴも張り切ります。

 

はっぴを纏うキャスト陣

 

はっぴを纏うキャスト陣

 

リターン

3,000+システム利用料


お気持ち「ARIGATOU」サポーター①

お気持ち「ARIGATOU」サポーター①

・ご支援に対する感謝メール

申込数
110
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年2月

5,000+システム利用料


ポストカード付「ARIGATOU」サポーター

ポストカード付「ARIGATOU」サポーター

・ご支援に対する感謝メール
・総合監督「寺本建雄」が手掛ける特製ポストカード(非売品)

申込数
47
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

3,000+システム利用料


お気持ち「ARIGATOU」サポーター①

お気持ち「ARIGATOU」サポーター①

・ご支援に対する感謝メール

申込数
110
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年2月

5,000+システム利用料


ポストカード付「ARIGATOU」サポーター

ポストカード付「ARIGATOU」サポーター

・ご支援に対する感謝メール
・総合監督「寺本建雄」が手掛ける特製ポストカード(非売品)

申込数
47
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月
1 ~ 1/ 12

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