【カメルーンコーヒープロジェクト】のご報告
改めまして、この度は【カメルーンコーヒーの輸入によって、日本とカメルーンの懸け橋へ!】プロジェクトに温かいご支援をいただき、ありがとうございます。皆さまのご支援のおかげで、カメルーンから15.5トンのカメルーンコーヒーを実際に輸入することができました。
コーヒーに関しては全くの素人の私たちが、カメル―ンへの想いだけで取り組んだプロジェクト。輸入するまでも、輸入してからも、様々なことがあって、悪戦苦闘しながらも、新たな出会いやカメルーンの方々との連携などにより、地元大分を中心に徐々にカメルーンコーヒーを知っていただくことができております。近い将来、カメルーンのコーヒーが皆さまの身近でも楽しんでいただけるように、また、カメルーンコーヒー産地の皆様やカメルーンの方々にも日本を身近に感じていただけるように頑張ってまいります。
【プロジェクトの軌跡のご報告】
○カメルーンの産地への訪問
2021年2月、コロナ過の真っただ中において、カメルーンへの渡航を敢行しました。大分在住の私は、帰国後に公共交通機関が使えないこともあり、自家用車で羽田空港に行き、カメルーンへ出発しました。
カメルーンでは、まず、コーヒー輸出監督省庁の商業省を訪問しまして、商業大臣閣下と久しぶりにお目にかかって支援をお願いしました。商業省からのサポートレターを受けて、カメルーンコーヒー産地の一つであるバフサムを訪問しました。
バフサムでは、バフサム中央農業組合(UCCAO)、ミフィ農業組合(CAPLAMI)を訪問して、本事業を説明して協力を要請しました。
(写真は、バフサム中央農業組合の皆様と)
※入国に際しては、日本国政府の指導に従い、自家用車で大分まで移動して自宅で14日間の自主隔離を行いました。
○コーヒーの調達
カメルーンでは、10月~12月が主な収穫時期であったため、プロジェクト期間中のコーヒー調達は予想以上に難航しました。カメルーンスタッフの努力により、パーチメントの生豆の調達ができ、CAPLAMI農協の協力を得て脱穀、選別機械による作業の後、カメルーンの皆様に協力していただきハンドピック工程を経て250袋のコーヒーを梱包しました。
(写真はハンドピック(人の手による欠点豆の除去)の様子)
○コーヒー到着
5月末にカメルーンのドゥアラ港を出港、コロナの影響か、通常の倍近い期間を経て9月に博多港に入港、9月8日に大分に到着しました。
1袋60㎏が250袋、人の手でパレットに載せてフォークリフトでおろす、という体力勝負の荷下ろしによって、倉庫に保管しました。
入荷から、カフェでの試飲の様子などを、地元メディアのTOSテレビ大分様が取材していただき、11月5日に報道してくださいました。
https://tosonline.jp/newsp/20211104/00000011.html
(報道された内容が、TOSさんのサイトにアップされていますのでご覧いただければ、と思います)
○カメルーンコーヒーの評価
輸入して、コーヒー商社様やカフェの皆様、知人友人、多くの方にカメル――ンコーヒーを飲んでいただきました。いただいた評価は
・バランスが良い
・香りが良い
・生豆としての販売は難しい(欠点豆が多い)
というものでした。豆自体のポテンシャルはあるものの、産地技術支援などの課題が大きいことが分かりました。日本で多くの方に飲んでいただけるようになるために、越えなければいけない課題を見つけることができました。
【プロジェクトのご報告】
・ご支援いただいた金額 :1,488,000円
・カメルーンの産地への渡航費用:500,000円
・コーヒーの調達~輸送費用 :6,200,000円
・日本での管理費用 :1,000,000円
皆さまから頂いたご支援は、全額、カメルーンコーヒーの調達に使わせていただきました。
【現在の状況】
10月末に220袋のコーヒーを販売させていただきました。このコーヒーはブレンドコーヒーの素材として業者様が購入していただきました。残っているコーヒーは、大分市、佐伯市、日田市(各1店舗)で現在、飲むことができます。また、焙煎豆の販売も行っておりまして、多くの皆様にご購入いただいております。
(現在、カメルーンコーヒーを飲むことができるお店)
・佐伯市 自家焙煎工房モカ珈琲 様
・日田市 野良CAFE 様
・大分市 中村屋 様
リターンにつきましては、10月末にすべての発送を終えております。もし、届いていない方がいらっしゃいましたら、メッセージをいただければ、と思います。
【これからについて】
実際に輸入してみて、カメルーンコーヒーを日本で展開するために必要な多くのことが分かりました。私自身、自作で焙煎機を作って実際に焙煎してみたり、ハンドピック(欠点豆の除去)作業を行ってみたりと、コーヒーと格闘した1年でした。お陰で、コーヒーについての知識やカメルーン産地に足りない事、今後を見据えた新たなご縁との出会いと、次に進まなければいけない環境ができたと思っております。
この度の事業をフェーズ1と捉えて、まずは産地技術協力を念頭に更なる資金調達を実施して、カメルーン産地の皆様と一緒になって生産工程の改善に取り組みたい、と考えております。すでに技術支援連携させていただく企業様とも協議を開始しております。
○フェーズ2
カメル―ン連携農家様との契約を実現して、収穫、洗浄、乾燥などのコーヒー生産工程の改善に取り組み、より付加価値の高いコーヒーの生産体制の実現を目指す。
○フェーズ3
フェーズ2のノウハウを習慣化して、安定的な生産ができる体制を構築し、他の農家様への横展開を目指す。
このフェーズまでに、契約農家様におけるフェアトレードを実現する。
将来的には、カメルーンコーヒー産地がもっともっと盛り上がるように頑張っていきたい、と思います。
これからも、応援をよろしくお願いします!!!
株式会社TMT.Japan 横山 朋樹