なぜ公民館などではなく商業映画館の『まちキネ』で上映するのか。

自主上映会であれば、公民館上映といったお金がかからないようなやり方もあります。今回、私達は経費は増す商業映画館の「まちキネ」での上映を、あえて選びました。


全国的な傾向として鶴岡市も長らくいくつかあった商業映画館が衰退していました。市民に愛される映画館があるというのはその街の文化を図る一つのバロメーターです。待望の映画館が平成22年5月にオープンしました。新築の映画館ではなく利用されなくなった歴史的建物、絹織物会社の旧鶴岡工場をリフォームしたものです。昭和初期の建築で木造平屋建ての工場が持つ特徴を活かして、内外装とも木質の材料を最大限利用した温かみのある建築物が地域の映画館として生まれ変わりました。

(まちなかキネマの館内)

長い歴史のある貴重な建物が壊されず、現代に合った形でよみがえり、鶴岡市民に文化交流の場として提供されています。映画の上映だけではなくホールではミニコンサートや、トークショー、展示会など催事にも利用されています。

 

まちキネがあることによって首都圏と同時に封切り映画を観ることができるようになりました。また興行的には難しくて今まであまり見られなかったミニシアターで上映されるような映画も観ることができます。更に市民の独自企画で良質な映画の上映会も行われています。市民と一緒に育てていく映画館となっており、映画好きの人たちのみならず市民の誇りでもあります。「東電テレビ会議49時間の記録」の上映とトークをまちキネですることは実行委員全員の一致した意見でした。

 

( 絹織物会社の旧鶴岡工場内部)

特にこの『東電テレビ会議49時間の記録』のような報道ドキュメンタリー映画を地域の中心的な商業映画館で上映し、さらに制作したメディアの方々を講師に迎えて背景にある問題点や報道のあり方などについて話していただく事で、地域に根ざした、より社会的なインパクトを持った商業映画館の使い方の前例となればとの思いも実行委員で共有しました。
 

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