プロジェクトの終了
【ずっと思っていたこと、これからも思い続けること】
学校現場で生徒たちと向き合いながら、愛情と熱意をもって日々頑張っておられる先生方を支援する具体策を提案したい
【終了にあたってご挨拶】
自分に何ができるのか思案続けて、どうにか思いついたものはテストの採点支援システムを作成し採点時間を減らすというものでした。簡単な解決策があるわけでもなく、ほぼ全ての学校でほぼ全ての教科が毎年数回、定期テストを行っている。ここの効率化を図れれば、大きな時間を生み出せる。そのためには何が必要かをずっと思案してきました。そして、採点サポートシステムをフリーで使える環境をつくる必要があるという結論に達しました。
このような思いで始めたプロジェクトで、当初のお約束とした採点支援プログラムを公開できたことを大変嬉しく誇りに思っています。
OMR機能とCSVファイル出力機能は問題なく作動するため、READYFORでのプロジェクトは当初の目的を達成したとし、一区切りとさせていただきます。今後は機能拡張をはかって開発を続けて行きます。私としてはOGSSをもっと成長させるつもりなので、今後再びプロジェクトを立ち上げたいと思っています。その時は変わらぬご支援をどうかよろしくお願いいたします。
目標額を達成し実際にプロジェクトを開始することができるようになった時、喜びや感謝と同時に不安がありました。有用なソフトが出来上がるのかは、プログラマーに託すしかなく、自身で制作する力がないことを悔しく思いました。プログラマーを信じ、私は自分に出来ることに注力しました。その結果として、OGSSを公開することができたのは非常に嬉しく思います。
また、活動を呼び掛ける中で心細くなることも多く、OGSSが本当に必要とされているのか自問したこともありました。途中嫌になったこともありましたが、皆様からの応援のおかげでどうにか踏ん張り、頑張ることができました。
時代は加速度を上げて変化を続け、あっという間に一人一端末時代が到来しました。CBT(Computer Based Testing)方式もどんどん採用されている中、新たにOMR方式のプログラム開発の意味はあるのか、と開発中にも指摘がありました。もっともなご意見で深く突き刺さりました。私も紙を使うテストがなくなる時が来ると思っています。しかし、一方でしばらく紙のテストは残るとも思っています。
私はOGSSの企画開発に携わった者として、ソフトに愛着があります。有用性も確信しています。しかし、寂しい話ですがOGSSはあくまでツールであり、時代の変化と共にその役割を終える時が来ます。OGSSが生まれた理由は明確で、「先生方を支援する具体策」であり、サポーターです。OGSSは先生方に時間的な余裕をもたらし、「子どもたちがより良い教育を受けることができる」という価値を提供するソフトです。そして、子どもたちと真剣に向き合うと、未来を覗き見たような気分になります。
READYFORでのプロジェクトはこれで一区切りがつきますが、OGSSの開発は引き続き行って行きます(新着情報は引き続き使用可能です)。ここまでやって来て思うことは、私自身が最大の受益者であるということです。活動を通して素晴らしい方々に出会い応援して頂き、沢山のものを得ることができました。私が得た感覚を言葉にしたらこんな感じです。
未来はワクワクするものだと信じられたこと。
未来を見てみたいと思うようになったこと。
OGSSはまだゴールでありませんが、いずれゴールする時がきます。
それも私にとってはゴールではありません。
未来は今よりも良いけれどまた違った問題があり、それの解決プロジェクトをやっているはずです。それがどんな問題かはわかりませんが、今と違うのは私の個人的な活動ではなくなっているということだと思います。思いを同じにする人と出会え、個人からチームへと変容してきました。それを私はとても誇りに思います。
活動の当初、OGSSが世に全く存在しないにも関わらず、私個人を信じて下さり、支援して下さった方々にはこれ以上に無いほどの感謝の気持ちでいっぱいです。改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございます。
文字通り、有難いことを本プロジェクトを通じで沢山経験することが出来ました。
これからも皆様と共に「先生方を支援する具体策」を考え続けて行きたいと思います。