つじ屋女将の髙梨英子です。

 

1週間ほど前から雨が降り続いたところからの週末の台風は、三重県を含めた関西・東海地域に大きな被害をもたらしました。

関東や東北も、大きな被害があったのでしょうか。

 

つじ屋のある多気町でも、土砂崩れ、樹木が倒れて道路をふさぐ、河川の氾濫などが多発しました。つじ屋にはテレビがなく、メディア経由の情報は少ないのですが、伊勢市では深刻な浸水被害があったようですし、三重県全域で、自然の猛威に打ちのめされたようです。

幸い台風の通過が早く、紀伊半島に関しては、2011年のようなことにはならなかったようです。

2011年と言えば東日本にとっては震災と原発事故ですが、紀伊半島はその夏、壊滅的な台風被害がありました。その爪痕は今も残っています。復旧もまだ終わっていないと聞いています。

 

自然が厳しく豊かで、特に豊富な雨量を誇る紀伊半島は、私たちが住んでいた三浦半島の3倍以上の年間雨量を観測しています。一方で、風害は三浦の半分かそれ以下。

今回の台風21号は、紀伊半島と近畿には水害、東海以東の沿岸部には台風通過後の吹き返しによる塩害で、甚大な農業被害があったのではないかと思うと、胸が痛みます。

私たちは元が農業者だけに、その痛みはよく分かります、言葉になりません。

 

つじ屋の今回の台風被害は、ひたすら雨漏りでした。

修繕が終わってから今まで1度もなかった場所からの雨漏りもありました。

びっくりしたのは台所でした。天井から突然、水栓をひねったような雨漏りが始まりました。台所は飲食営業の許可を取る都合上ちゃんと天井を貼ってあるので、雨漏りの実態が、何が起こってどこからどう漏っているのか分かりませんでした。バケツを置いて水を受けるのみ。苦笑

次の降雨でも同じことが起こったら、大工のもりちゃんにきちんとみてもらおうと思います。

 

ただ、座敷側では雨漏りはしませんでした。

1年半の修繕期間中に起こった様々に、ひとつひとつ、とことん対応してもらったことが幸いしたのだと思いました。

 

 

昨夜、近所の移住仲間の母子が、外出先から自宅へ戻るのを諦めて来訪し、つじ屋で夜を明かしました。つじ屋は宿ですから、宿泊設備は万全。猛烈な風雨の音と自宅の心配で熟睡できなかったそうですが、つじ屋では雨漏りも土砂災害も浸水被害もなく、安全に一夜を明かせたことは間違いありません。

友人はお子さんをつじ屋に残し、今朝早くに自宅の様子を見に行きました。ほんの7分の道中が、土砂崩れや河川の氾濫その他で、なかなか家に辿り着けなかったそうです。

 

私たちは移住者で、三重県には身寄りはありません。

移住者にはそんな核家族が多く、都会とはまた違った孤立を強いられることが時々あります。

自然が厳しいところでは、助け合わなくては生きていけない。でもしがらみや血縁がないなら、移住者同士で助け合えばいいのだと、つくづく思います。

私たちは若者ではなく、大きな家で万全の態勢で暮らしているのですから、様々な面で助ける側に回るのが役割でもあると考えています。

シェルターとしてのつじ屋。そんな役割を担えるのは、老いていく中でとても光栄な、ありがたいことだと感じています。

 

 

すぐ近くの櫛田川の、22日朝の様子。川はこのあと水位を上げ続け、10㎞下流にある、つじ屋が借りている田畑に浸水したのでした。

 

クラウドファンディングでは、助ける側に回るどころか、はるかに年長の方、はるかに若い方からも多くのご支援をいただいています。面目ない。。。

とはいえ薪風呂再生が叶えば、シェルター機能も万全!

三重県南勢地域で緊急事態に巻き込まれた際には、お気軽につじ屋に駆け込んでくださいね◎

 

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