ストレスのない牛の生活環境を作りたい

支援総額

865,000

目標金額 600,000円

支援者
79人
募集終了日
2020年7月2日

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プロジェクト本文

終了報告を読む

本当に多くの皆さんの温かいご支援のおかげで目標金額を達成することができました!

 

公開されてから3日間という早さで第一目標金額に達することができました。

ご支援・情報拡散のご協力に心から感謝申し上げます。

 

転職した私の仕事そのものへの応援メッセージもたくさんいただきました。多くの皆さんに見守られていることをあらためて感じ、嬉しさと同時に気合いも入る心地です。今後も牛たちに安らぎを持ってもらえるよう精一杯取り組んでいきます。本当に有難うございます。

 

支援していただいたお金は、当初の予定どおり細霧システムの導入に活用させていただきます。

 

そして今回第一目標を達成したことにより、新たに『ネクストゴール』というものにチャレンジさせていただきます。正直、達成できなければゼロということから公開前はとても不安だったので目標金額を必要最低額にさせていただいていました。つまり、システムの本体のみですが、残りの公開期間もありますので次なるゴールを目指してこの挑戦を最後まで続けることにしました。

 

ネクストゴールでは、システムの輸送費(離島である対馬まで)、設置費用に充てたいと考えています。そのためネクストゴールで80万円の目標金額を設定いたします。第一目標にプラス20万円です。

 

皆様に応援してよかったと思ってもらえるよう引き続き頑張ります。

温かいご支援をお待ちしています。

 

▼自己紹介

はじめまして、居村憲昭です。

56歳で長崎県職員を退職し、牛飼いになって3年目になります。

 

長崎大学水産学部を昭和59年(1984年)に卒業、その年に長崎県庁に水産職として就職しました。大学では魚の増養殖に関係する部門で学びましたが、就職後はいろいろな仕事に携わりました。研究職、水産業改良普及員、そしていわゆる行政(事務)職などです。

 

中でも平成14年(2002年)に長崎県で開催された「全国豊かな海づくり大会」で、当時の天皇皇后両陛下に御放流いただく会場の責任者として担当した際にたくさんの皆さんと大きな苦労を共有したことは今でも忘れられません。

海づくり大会イベントでの放流風景

 

私はもともと生き物が好きで、大学卒業後は実家の魚の養殖業を継ぐつもりでいました。結果的に公務員になってからも生き物に関わりたいという思いはくすぶっていました。

 

そんな県庁生活も30年以上たった平成28年(2016年)、人事異動で対馬振興局の農林水産部長に就任しました。これまでは水産という範囲の中での仕事でしたが(県産の物産全般を販売促進する仕事も経験した)、はじめて、農業や林業に直接関わることになりました。

 

の中で、対馬の「あか牛」に触れ、その優しさやおおらかさ、温もりに惹かれるようになりました。と同時に、ほとんどの農家で飼われている牛たちが快適とは言えない飼養環境に置かれていることが気になってしょうがなくなりました。その職の2年目になり、牛たちを快適な環境で飼いながら一緒に過ごしたいという想いが強まり、転職することを決心しました。

退職時の職場前での写真

 

現在は出身地でもある長崎県の離島、対馬市で暮らしています。条件の良い日には韓国が大きく見える国境の島です。私が県庁を辞めたのは対馬のあか牛を飼いたかったからなので、対馬に戻ったのは必然でした。

 

対馬は国境の島です。南北に82kmの島ですが、韓国までは49.5km、福岡までは海路で147kmの位置にあります。(現在)新型コロナウイルスの関係で途絶えていますが、釜山との間に5社の高速船が就航し、70分ほどで遊びに行く(来る)ことが出来ます。条件の良い日には釜山の美しい夜景や花火を見ることも出来ます。この地理的な環境から歴史的には韓国との貿易に重要な役割を担ってきました。主な産業は漁業なのでおいしい魚も豊富。アカムツ(のど黒)やアナゴ、養殖マグロ、真珠の一大産地です。

対馬市の位置図
対馬市ホームページより引用
対馬の現況と課題

 

私が牛飼いになることを決めたのは、生き物が好き、対馬の「あか牛」が好きというだけではなく、そもそも牛たちを快適な環境で飼いながら一緒に過ごしたいという想いがきっかけです。なので、牛にとっても過ごしやすい清潔な牛舎と健康で快適な暮らし作りは私にとってのミッションです。

 

自分の牛を飼い始めてからの2年間、毎日、朝夕の部屋掃除で糞を拾い、のこ屑などの敷料を入れ、狭いながらも運動場を整備して育ててきました。島外の産地では普通の作業なのかも知れませんが、私の牛舎を訪れた一般の人や同業者はここの牛たちは幸せだねと言ってくれます。身体に糞が付いたり、鳴いているような牛はいません。親牛も子牛もよくなついて、変な言い方ですが私によくしてくれます。生き物を飼っていると休める日はありませんし、経営はまだまだ厳しいですが、牛たちと過ごしていると辛いとか、辞めたいと思うことはありません。

牛小屋での掃除風景

牛たちは食べているとき以外はほとんど座って反芻しています。普通は4本の足を折って座っていますが、くつろいでいるときに足を伸ばしたまま横になっていることがあります。その姿を見ると本当に気持ちよさそうで、とてもかわいいと思います。また、手が空いたときに、座っている牛たちの横に行って一緒に座ったり、触れたりしているときも、あぁこの仕事していて良かったなと思います。

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 牛には毎日、朝夕2回エサを与えます。私はこれに合わせて牛の部屋や運動場を掃除していますので牛の生活の場にはほとんど糞はありません。毎日たいへんですが日課にしています。

 

しかし、夏場に牛に集まる吸血昆虫、特に「サシバエ」という血を吸うハエは数が多く、刺されると痛みと痒みがあるので牛にとって大きなストレスになっています。

Stomoxys calcitrans on aloe vera.jpg
Wikipediaより引用
( サシバエ )

サシバエが牛の足に集まっている写真

サシバエは人も刺すのでその痛みや痒さは私も十分に理解しています。

 サシバエに刺された手

牛たちのこのストレスを何とか取り去ってやりたいというのがこの2年間の私の大きな望みになりました。

 

昨年はハエを誘引する捕獲器(「フライマグネット」)を設置してみました。酵母のような臭いで誘うこの装置の効果は絶大で、数日で500ml程度の容器はハエでいっぱいになったのですがどうやらイエバエやギンバエなどが主で、サシバエを減らすことは出来ませんでした。

フライマグネット
↑ フライマグネット

 

さらに調べて、たどり着いたのが今回の噴霧器による定期的、定時的な薬剤散布による駆除です。

しかし、私は就農2年、まだ農機具や親牛を買うなどの投資が続いていて自己資金でこれを整備してやれないのです。そこで、皆さんのお力を借りて牛たちの快適な暮らしを実現したいと考えました。

どうかよろしくお願いいたします。

 

▼プロジェクトの内容

皆様から頂いたご支援で、牛舎に細霧システムを導入したいと考えています。

暑熱対策として利用されている「ミストシャワー」はご存じだと思います。

YMS30
ヤンマーアグリジャパン イリゲーション事業部HPより引用

卓越した効果の「超微粒子」噴霧

 

これを牛舎に導入し、1日に数回定時に専用の殺虫剤を散布しサシバエ等を駆除したいのです。また、牛は暑さが苦手ですが、暑熱対策としても効果がありますからそのストレスも減らしてやることが出来ます。

 

なお、散布する薬剤は、牛や人に害のないサシバエ等を駆除するための専用のものを使用します。

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

私の牛舎には体に糞が付いている牛はいません。牛たちは清潔な部屋や運動場でゆっくりとくつろいでいます。私がブラシを持って部屋に入っても座ったままでブラッシングされたり、寄ってきて催促する牛たちです。

 

それでも夏になると虫を追うために盛んに尻尾を振り回したり足で自分の腹を蹴ったりします。今回のプロジェクトが成功したらそれも無くなり、牛たちが一年中くつろげる環境が実現できると考えています。

 

私はまだ牛を飼い始めて2年しかたっていません。技術も経験もまだまだですが、牛に快適な暮らしを提供しながら事業を継続し、出来れば、繁殖成績(出産率など)や育成の実績(出荷する子牛の成長や価格など)で良い結果を出して、地域の他の牛舎でも飼育環境を改善しようという機運を作りたいと思っています。

 

また、対馬への移住希望者や畜産に就農したい人がいれば受け皿になりたいとも思っています。私の牧場をベースにして、周辺の農家でも研修したり、農地や牛舎の土地を一緒に探すなどのお手伝いが出来ればと考えています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・プロジェクトの終了要項

 

運営期間             

2020年6月1日~2020年8月31日

 

運営場所             

長崎県対馬市上県町久原147-2

 

運営主体             

居村憲昭

 

運営内容詳細     

薬剤散布が可能な細霧システム一式の導入

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プロフィール

59歳。新規就農して3年目の畜産農家です。長崎県の離島、対馬で牛たちと一緒にお互いが穏やかに暮らせるよう日々働いています。

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リターン

5,000


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お礼のメールコース

牛舎や牛たちの様子を添えて感謝のメールを送らせていただきます。

申込数
29
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年9月

10,000


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お礼のお手紙コース

牛舎や牛たちの様子を添えて感謝のお手紙を送らせていただきます。

申込数
27
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年9月

5,000


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お礼のメールコース

牛舎や牛たちの様子を添えて感謝のメールを送らせていただきます。

申込数
29
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年9月

10,000


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お礼のお手紙コース

牛舎や牛たちの様子を添えて感謝のお手紙を送らせていただきます。

申込数
27
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年9月
1 ~ 1/ 5

プロフィール

59歳。新規就農して3年目の畜産農家です。長崎県の離島、対馬で牛たちと一緒にお互いが穏やかに暮らせるよう日々働いています。

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