【終了まであとわずか】弁護団からのメッセージ｜吉田正穂

全国から多くのご支援をいただき、早々に目標金額を達成したこと、今もネクストゴールに向かって絶え間ないご支援をいただいていることに心より感謝しております。

集団交渉に参加されている方々の中には、高齢で生活に困窮している方々もいらっしゃいます。統一教会のマインドコントロールによって、返金を求めれば「地獄へ落ちる」のではないかという恐怖が続くなどの影響があったため、長年誰にも相談できなかった人たちもいらっしゃいます。昨年7月以降の報道等がきっかけとなって、そうした方々が統一教会から被害にあったことを自覚して、ようやく返金を求める精神状態になれたのです。

ところが、統一教会は20年の除斥期間（2020年民法改正前）や消滅時効などを盾にしています。それらの期間が経過した損害賠償請求については、「不当な請求」だとして「応じる意思はありません。あくまで法律に則って解決されるべきです」などとしています。形式的に一定期間の経過をもって請求が出来なくなるというのでは、著しく正義に反します。弁護団としては、それらの期間が経過した請求も法的に正当な主張であると考えています。

しかし、何よりも、数多の深刻な被害を作り出しながらこれを放置してきた統一教会自身が、過去の被害や被害者に全く向き合おうとせず、形式的な法律論をもって「不当な請求」と被害を切り捨てて責任を免れようとしていることに強い憤りを感じています。

このような姿勢を取り続けている統一教会のことを、どうか皆さまも注視し続けてください。皆さまが関心を持ち続けてくださること自体が、我々弁護団にとって大きな力となります。カルトによる人権侵害を許さない社会を築くために、これからも最善を尽くしてゆきたいと考えておりますので、どうぞ今後ともよろしくお願い致します！

吉田正穂