旗本浅野家若狭野陣屋札座保存プロジェクト最終報告
若狭野陣屋札座保存プロジェクトも明日で最終日を迎えます。皆様のご支援により、雨漏りの応急処置を初めとして札座の整備を行うことができました。9月から、ライブ配信会場(ライブハウス)として情報発信を行う予定です。
【実施した工事】
①雨漏り補修工事
破風と一階の小屋根が雨漏りしていましたので修理をしました。今回はテントを張るなど費用を抑える工事にしました。
玄関土間の小さな雨漏りは、ブリキを入れる工事をしました。
②傾きが酷い部分の補修
西南隅の傾きが酷かったので柱を補強しました。
③室内の整備
電気の配線を更新しました。16畳分の部屋に照明をつけ、椅子とテーブルを置いて20人程度のライブハウスにしました。床には長尺シートを敷きました。
インターネットの光ファイバーは工事予約をしています。9月初めに使用可能になる予定です。実は、ポケットWi-Fiを使用する予定でした。しかし、電波状況が悪く光回線を入れることにしたので、開始時期が遅れてしまいました。
ライブハウスの壁に支援者のお名前を書いた木札を掛けました。
④ヘリテージマネージャーによる調査がありました。
調査により棟札を発見しました。今後、ヘリテージマネージャーのNPOと協力して登録文化財をめざします。
【収支報告】
クラウドファンディングによる支援金が87.5万円、READY FOR より振り込まれました。
このうち、9.9万円を雨漏り補修と柱補強工事に支出しました。
リターンの本の購入・発送で1.7万円を支出しました。
電気工事費は、自己資金を充てました。テーブルと椅子は御寄附いただきました。
残金は、NPO法人と登録文化財をめざす活動をする際の費用にあて、残りを雨漏り補修の予備費とします。
【リターンの状況】
書籍の発送は終わりました。寄付者名を書いた木札を掛けました。
矢野荘・若狭野陣屋の案内は、お二方と一緒に相生を歩きました。秋になり涼しくなってからが荘園ツーリズムの季節です。一緒に矢野荘を歩くことを楽しみにしています。相生に来られる日のご連絡をお待ちしています。
【今後について】
若狭野陣屋の札座の保存と東寺領矢野荘での学びツーリズムをリンクさせていきます。
9月から札座でのライブ配信を、月2回程度、金曜日の午後に行います。ライブ配信のテーマは、矢野荘・若狭野陣屋・文化財の保存の3つを柱にします。
私のYouTubeチャンネル「日本史オンライン講座」とホームページ「若狭野陣屋保存ネットワーク」で情報をお知らせします。
日本史オンライン講座は、荘園の分野で一番のチャンネルをめざしています。ぜひ、ご覧ください。
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