尾道の介護施設がつくった“やさしさ仕立て” のホテルがオープン!

支援総額

4,644,800

目標金額 1,500,000円

支援者
205人
募集終了日
2022年7月21日

    https://readyfor.jp/projects/watakushihotel?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note
2022年07月21日 08:00

やさしさの奇跡を、信じてみよう。

 

2015年1月に、AERAの特別編集号が出ました。特別編集長は小山薫堂さん。丸ごと1冊、小山薫堂さんの特別編集で、特集名は、「やさしくなりたい」。思えば、この頃から、少しずつではありますが、「やさしさ」について考えるようになりました。


 

この号の巻頭エッセイは、吉本ばななさん。「小さな声」というタイトルのエッセイの中で、吉本ばななさんは、「損な生き方」について触れており、その上で、「こういう人の損は徳の貯金」と書かれています。

また、特別編集長である小山薫堂さんは、誌面の中で、「これ見よがしにやるんじゃなくて、見返りを期待しないことで、『徳』が積める。それが人間力を高めることなんだそうです」と話しており、「究極のやさしさ」については、「本人の『自己治癒力』みたいなものを引き出すきっかけをつくることです。そっと」と書かれており、「力技で心を揺さぶるというよりは、何かをきっかけにその人が『自分の中にあるもの』に気づくことが大事なんだと思います。それが僕の理想とする“天使”でしょうか」と書かれています。読後、「なるほど、自己治癒力かあ・・・」まだ漠然としていて、自分のなかにきちんと落とし込めてはいないけど覚えておこう、と記事に線を引きました。

そこから数年後。「#尾道のおばあちゃんとわたくしホテル」プロジェクトを進めていく過程において、何度も何度もこの言葉を思い出すことになるのです。どんなホテルであれば、来てくれた方、泊まってくれた方の「自己治癒力」をそっと引き出すことができるだろうか…。そして、「自分の中にあるもの」に気づいてもらえるのか…。

 

それに対する個々の工夫は、webサイトやこれまでの記事でも紹介しているため割愛しますが、その点を念頭に置き、チームメンバーが一丸となって、「これからの介護施設が届けるやさしさとは何か」を多角的にディスカッションしながら、「やさしさ仕立てのホテル」をつくってきました。

(ここで、個人的な余談ですが…(笑) 小山さんは、やさしさについて、「常に人に気を配っていないといけないし、自分だけでなくいろんな人の視点を通して物事を見なくてはならないので、おのずとアンテナの感度が高まる」「常にいろんな視点で物事を見ることが大切」「多角的に見ることがアンテナを鍛えるトレーニングになるのだと思います」と書かれています。先日、ある方に、「あなたの特徴は『球体的配慮』だと思う」と言われました。やさしさについて考えてきた道は間違っていなかったのかもしれません(笑))

 

さて、実はこのAERAと出会ったきっかけは、「やさしさへの興味」ではありません。きっかけは、このホテルでもコピーライターとして関わってくれている村上美香さんが関わるプロジェクト「わたしのマチオモイ帖」が、この号で紹介されていたからです。

わたしのマチオモイ帖」とは、自分にとって大切なまちを記憶しておく冊子をつくろうと、全国のクリエイターがそれぞれのまちへの思いを綴ったオリジナル冊子のこと。活動を始めて丸11年、今では2,000冊以上のマチオモイ帖が生まれています。

 

最初のマチオモイ帖である「しげい帖(尾道市因島の重井町を想って書いた冊子)」の作者でもある村上さんは、冊子の中に「この町のおばあさんにやさしくしましょう。そうすれば、 遠くにいるあなたの家族もどこかの誰かにやさしくしてもらっているはず」ということばを残しています。まちにもっと“やさしさ”が増えれば、故郷を離れた人たちも安心して自分のいるまちで、自分のいまを頑張れる。そしてまた、誰かにやさしくする余裕が生まれる。まさにこれは、「やさしさの循環」。これも、「#尾道のおばあちゃんとわたくしホテル」が大切にしている考え方です。

 

これからの時代においては、これまで以上に「やさしさ」の価値が高まっていくと信じています。そして、「やさしさが価値を生む」時代において、私たちは、来てくれた方、泊まってくれた方の「自己治癒力」をそっと引き出し、「自分の中にあるもの」に気づいてもらえるホテルであることを大切に、運営を続けていきたいと考えています。


最後に。この雑誌の中で、ある写真家は書いています。
「その人の幸せを、そっと願ってシャッターを切っています」

私たちも、このホテルに来てくれた方の幸せを、そっと願い続けたいと思います。
やさしさの奇跡を、信じて。

 

<写真> 足袋井写真事務所

リターン

5,000+システム利用料


リターンはいらん。【梅】ただ応援しちゃる権。

リターンはいらん。【梅】ただ応援しちゃる権。

○感謝のメールをお送りします。
○リターンがいらない人向けのシンプルな応援プランです。

申込数
27
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年9月

10,000+システム利用料


リターンはいらん。【竹】ただ応援しちゃる権。

リターンはいらん。【竹】ただ応援しちゃる権。

○感謝のメールをお送りします。
○リターンがいらない人向けのシンプルな応援プランです。

申込数
22
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年9月

5,000+システム利用料


リターンはいらん。【梅】ただ応援しちゃる権。

リターンはいらん。【梅】ただ応援しちゃる権。

○感謝のメールをお送りします。
○リターンがいらない人向けのシンプルな応援プランです。

申込数
27
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年9月

10,000+システム利用料


リターンはいらん。【竹】ただ応援しちゃる権。

リターンはいらん。【竹】ただ応援しちゃる権。

○感謝のメールをお送りします。
○リターンがいらない人向けのシンプルな応援プランです。

申込数
22
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年9月
1 ~ 1/ 33


最近見たプロジェクト

もっと見る

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る