子ども達のために立ち上がれ！「30人の味方」プロジェクト！

今日はちょっと私の話をします。

親の影響で受けた傷なんて、もう全部消化したわ、と思っていてもふとしたときに出てくることがあります。

私の親が離婚する原因になった借金。お母さんがお金を借りる姿を直接見ていたのは私だけでした。私が初めて見たのは小４のとき。子どもながらに、これをお父さんに言うべきか言わないべきかを考えて、言わない選択をしました。言えば家族は壊れるのがわかったから、それが怖くて自分を守るためにした選択でした。

結局お母さんには私の父と結婚する前に別の男の人との間に子どもがいて、さらにその男の人がお母さんのお姉ちゃんと再婚してるもんだから、お母さんは養育費として莫大な金額を請求されて断れなくて借金してまで払ってたっていう状況だったのですが、もはや複雑すぎる状況に私には何がなんだかわからないまま離婚。夜逃げの日、泣きながらお母さんと別れた日は本当に鮮明に覚えています。これが中２の夏のことです。

転校してから中学生活もいろいろありましたが、その後の高校生活は特に、お金がなくて学校とバイトの両立が大変でした。夜逃げで住所もない私は、奨学金の審査も通せない。夜逃げ後に空いた４か月の学校に行けなかった期間も、学習の遅れが生じたという点で苦労しました。

でもお母さんのせいにしていてもしょうがないし、前に進むしかありませんでした。母には会いたい気持ちは持っていましたが、「自分の人生をあいつに潰された」という父に、母に会いたいと言えませんでした。父が憎む母の血が私に流れていること、私が母がお金を無心する姿を見たときに「父に言う」という正しい判断ができていれば、ここまで酷いことにならずに済んだよねという罪悪感で思春期の私はおかしくなりそうでした。

でも、少し成長して、いろんなことが整理できたかな？という、高２の夏、お父さんに内緒で自分でバイトをしたお金でお母さんに会いに行きました。
・・・そしたら、彼女は、彼氏を作って幸せになろうとしていました。高速バスで会いに行った私をバス停に迎えにきてくれた母の横に彼の姿。あれ？私なんでこうなったんだっけ・・・私はこの人起因で苦しんでたのにどうして？とわからなくなりました。

母に会った帰りは、夜逃げの時とは違って最後に笑顔で手を振ってバイバイはできましたがその後涙は止まりませんでした。

でも、嫌いになれない。嫌いになれたら楽なのに。楽しかったときを覚えているし、自分にとって大切な人だから、余計に。

もう絶対後悔はしたくないから、自分がやれることはすぐやろうと思いました。やらない後悔は、引きずりますね。たとえもう一度やろうと思った時にも、とりまく環境が変わっていることもあります。

それで、仕事でもプライベートでも、後悔しないように・・・と思っていろいろやっています。

お母さんがお父さんの名前で残した借金もお父さんと二人で返し終わって、お母さんはこういう人、と割り切った考えもできるようになって、もう長い時間が経ったけど、私の中で、まだどっかに残ってる、シコリ。

ふと辛くなる時には一人で夜道を歩いてみたりします。大人になってよかったなと思うのは、こういうときに自分で解消するための行動を起こせることです。子どもはそれが難しいよね、というのも改めて思います。だから子ども自身に差し伸べる手が必要。こんな一つ一つの感情を大切にして、これからに活かしていこうと思っています。