やべっちの現地リポート(4)

皆様、多くのご支援ありがとうございます。NPO法人ツシマヤマネコを守る会・理事の矢部です。第一目標達成まであと少しとなりました！大変ありがたく思っております。

前回の報告では青海の様子をねこりんがアップしてくれましたが、そばの花が満開！しかもイノシシやシカを防げている様子もわかって一安心です。しかし防除柵は今後補修や増設の必要も出てくると思います。ぜひ継続支援の方もよろしくお願いいたします。

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今回は、会の保護区についてお伝えします。入り口の看板から下へ降りていくと、晴れた日は遠く釜山を望む海に出る、素晴らしいロケーションにあります。途中にはヤマネコが利用している水飲み場もあり、運が良ければふんも見つかります。(うんだけに…)ぜひ対馬にお越しの際はお立ち寄り下さい！

美しい海へと続く道…シカの害が顕著です

僕が立ちよった時は暑さもまだ厳しく、ハチの活動が活発で、海に降りようとしたところスズメバチの警告を受けてしまいました(+_+)良く見ると地元の方が設置した、ニホンミツバチのための蜂洞が、スズメバチに乗っ取られているところでした。

ミツバチの蜂洞をおそうスズメバチ(入り口の右上)

対馬には最近、ツマアカスズメバチという大陸からのハチが移入し、ミツバチの存在を脅かしています。

増えすぎて問題になっているイノシシも、伝染病を媒介している可能性のあるイエネコも、島の外から持ち込まれた移入種と考えられるので、離島の生物にとって移入種はやはり脅威だなと感じました。

ともあれこの保護区では、毎年2頭ほどの子ネコが育っているのが確認されています。以前の保護場所と合わせれば、発足以来、当会の保護区で育っていった子ネコの数はなんと、80頭以上…！！現在の生息数が100頭ほどと考えると、大きな数だと思います。

今年も保護区には、若いヤマネコの元気な姿が自動カメラで確認されています。僕が行った時も『あのニンゲン、昨日はウチの大事な「マーキングうんち」ば分解しとったばってん、今日はなんばしよっと！？(長崎弁)』と草のかげからヤマネコに見られていたかもしれません(^-^;

保護区の自動カメラに映ったヤマネコ。華麗な身のこなしで木に登ります

今回のプロジェクトの対象である青海は、現在の保護区よりもっと南にあります。イノシシやシカの大繁殖、耕作放棄地、ノネコの存在など、問題はたくさんありますが、すぐ隣の地区などでは、ヤマネコの生息が確認されていますので、活動を継続し、少しずつ解決していけば、きっとツシマヤマネコも戻ってくれるだろうと期待しています！そのためにも地元の農家さんと連携しながら、持続可能な「ヤマネコと共生できる農業」の支援と協働を目指しています！

皆様のご支援を引き続きよろしくお願いしますm(__)m