【御礼】保護池の移設プロジェクト完了のご報告
この度は本プロジェクトにご支援いただきありがとうございます。
【プロジェクトの経過】
目標金額達成後から工事を始め、2024年11月24日にヤマトサンショウウオ保護池の移設工事を無事完遂することができました。
11月24日には「一緒に保護活動コース」に支援いただいた皆様をはじめ、地域の皆様、大学生、卒業生合わせて70名以上の方にお集まりいただき、一緒に池の移設工事を実施しました。
11月24日当日は、長浜バイオ大学の講義室に集合し短いセミナーの後、まず好天に恵まれましたので15分程度田村山を散策頂き、琵琶湖を含め周りの環境をご覧頂きました。
その後、田村山麓の現地で、皆さんのお力を借りて新池の側面に石を積み上げ、新池を完成させました。
また、更にこの夏にヤマトサンショウウオが巣立っていった古い池の方で、これまでに侵入してしまった外敵(アメリカザリガニなど)を排除して来年の産卵に備える作業にご協力頂きました。バケツリレーで池の水をくみ上げ、たも網でろ過して外敵を探索しました。やはり、60匹以上ものアメリカザリガニが入り込んでいました。
一方、うれしい事にヤマトサンショウウオの成体も一匹見つかり、皆さんに田村山のサンショウウオを実際に見て頂くことが出来、多くの皆様が感動されていました。
サンショウウオは、自分の生まれた場所に戻って繁殖を行います。その為、現在の集団は、古い池に産卵に来ますので、しばらくは新旧の両方の池を残し、毎年旧池から新池に産卵された卵を移動することが必要です。完全な集団の移植には、5,6年かかる予定です。
池作業の後は、大学の講義室の戻り昼食をとって頂き、最後に各両生類などが飼育されている研究室を見学頂きました。
今後、新しい池には井戸水くみ上げポンプが付き、水を満たして来年を迎えることになります。早ければ、雪がある1月中にも旧池で産卵が始まります。春には、支援者の方々にも来て頂いて、サンショウウオ卵の移動プロジェクトを行いたいと思っています。
【支援金の用途】
皆様からいただきました支援金につきましては、ぼぼ全額をこの新保護池の工事・維持費に使用させていただきます。
また、目標金額を上回る金額を支援いただいたことによる残金につきましては、今後5年間に及ぶ保護活動に関わる経費として使用させていただきいと考えております。
本当にありがとうございました。