
支援総額
目標金額 2,000,000円
- 支援者
- 137人
- 募集終了日
- 2020年6月30日
40年地域に愛されたお店を(勝手に)引き継いだお話
こんにちは。808+です。
今回は店舗を出店予定の物件についてのお話です。
物件のある世田谷区世田谷・松陰神社駅について。そして運命を感じて即決してしまった今回の物件の不思議な偶然の数々について、そして前の大将が残してくれたご縁のお話です。
吉田松陰の眠る?町。商店街が人気の松陰神社
場所は世田谷区世田谷。三軒茶屋と下高井戸を繋ぐ、世田谷線というチンチン電車がとまります。最寄駅は世田谷線世田谷駅or松陰神社駅となります。
世田谷区のちょうど真ん中くらいに位置しています。

あの吉田松陰を祀る松陰神社や世田谷区役所本庁舎、国士舘大学が近くにあります。そしてこのエリアは1578年から続くお祭り、現在は東京都の無形民俗文化財にも指定されている「ボロ市」の開催地でもとても有名です。
松陰神社の駅からまっすぐのびる松陰神社商店街は近年かなり盛り上がっているエリアです。
老舗の八百屋や肉屋さんから、おしゃれなセレクトショップや有名なパン屋さんなどなど、「懐かしい商店」と「おしゃれなお店」がバランスよく混在しています。
チェーン店はほぼなく、個人経営のこだわりのお店ばかりです。昔から住んでらっしゃる方も多く、基本的にはお客さんはご近所の方。
お互いにお客さんを紹介しあったりと、お店同士も仲がいいんですよーと教えてくれました。
今回の物件はそんな大人気松陰神社商店街がぶつかる大通り、世田谷通沿いを3分ほど進んだ「世田谷区役所入り口」バス停の真ん前です。
さきほどの「松陰神社商店街」に隣接する「世田谷駅前商店街」のちょうど入り口にあります。

商店街組合さんにお話を伺ったところ、昔はたくさんあった生鮮三品(肉・魚・野菜)のお店が今は全くなくなってしまったそうです。
ということで、商店街組合の方も八百屋の開業をとても楽しみにしてくださっています。
地域のつながりが強くて、素敵な個人商店が多くって、八百屋がない!
「農業繁盛×地域円満」がコンセプトの808+にはぴったりの場所。
でも実はこの場所、狙っていたわけではないんです。
物件が、見つからない。出会うまでの道のり。
808+の企画が本格的に立ち上がったのは2019年の秋。
そこから半年間、東京チーム尾辻と笠井は拠点でもあり地元の三軒茶屋にて物件を探し続けていました。
808+のコンセプトを叶える条件は3つ。
①飲食店としての営業が可能
②人が交流できるようなスペースが確保できること
③商店街に近い
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、三茶は飲食や商店の激戦区、人気エリアです。
そして三茶も地域の繋がりがとても強く、手頃な物件のほとんどは退去前に次の借り手が決まってしまいます。そのため表に出てくる物件の数がまず少ない。出るのは高額の物件ばかり。
野菜の準備はもうできている、なのに物件が見つからない。焦っていました。
偶然、偶然、想定外!が重なって出会った「いわ寿司」
ある日、近くの古道具屋さんへ。そこは去年できたばかり。若い男の子が一人で独立し始めたばかりのお店。内装や什器の相談で既にお世話になっていました。
物件のことを相談すると、「物件は必ずみつかりますよ。安心して下さい。動き続けてたら、絶対にぴったりのところがみつかります!僕もそうでした」と、彼。
そうか、とりあえず手当たり次第また動いてみよう!と、散歩がてらいつもは通らない道で帰ってみることに。
すると、、目の前になんだかい感じの物件。どうやら空き家。よく見ると物件募集の張り紙が!!!
値段、場所、広さがぴったり。飲食も可能。本日募集開始。
そしてなんだかとにかくいい感じ。物件は、第一フィーリング、直感が全てです。
不動産屋さんに即電話。その日は金曜日。「明日なら内見できますよ」とのこと。しかし、明日は尾辻・笠井二人とも参加する大切な予定がありどうしてもあけられない。次に行けるのは、火曜日。
いい物件は動きが早いので3日ずれれば取られてしまう。土日ならなおさらです。
しかし、ここでまた偶然が重なります。なんと家に帰ると笠井が謎の腹痛によりダウン。様子を見るもましにはならず、なんと元の予定がなくなってしまいました。
「大丈夫?」と心配そうな顔はしますが、内心はガッツポーズです。最短で内見予約を入れました。
そして当日。入った瞬間にわかる、ここだ!という感覚。
「ここ借ります!!」
ここを借りなくては!と何かに突き動かされるように、その場で申し込みをいれました。
無事一番手で申し込み完了。後々で不動産屋さんやお隣さんが教えてくれたのですが、かなりの人気物件だったらしく、私たちの後にも内見予約や問い合わせが殺到していたそうです。
本当にあと1日違えば契約はできなかったかもしれません。そして笠井の腹痛は原因はわからないまま、2日後にはケロッとしておりました。不思議。
地域の名大将!40年続いたお店
今回のお店は元は町のお寿司屋さんです。
ご近所の喫茶店のマスターに聞いたところ、大将とその叔父様がオーナーで30年以上前から営業され、地元でも有名なお二人だったとか。
ところが、昨年お二人ともご病気で突然亡くなられてしまい、お店を突然閉めることになったそうです。
お店の中はまるで時が止まったかのよう、いろいろなものが残されていました。
壁に貼られたポスター、いろんな大きさのすし桶、自転車、ちょっとガタガタになった椅子、立派なカウンターとネタ用のショーケース。そしてその上に置かれた2つの招き猫。
何もかもが、ここにある。人だけが、いない。
なんだかこれらは捨ててはいけない気がしてきました。
「お寿司やさんのカウンターに野菜が並んでたら面白いかも」
「ネタ用のショーケースにお惣菜を入れて並べたら?」
「立派なすし桶に野菜を入れてもいいかもしれない」
イメージが次々湧いてきます。これは、お二人が残してくれた財産なのかもしれないな。
今回の物件の引渡し条件はスケルトン(内装を全部取り払った状態)でしたが、基本的に全て残していただくことにしました。
40年店を守り続けたオーナーと大将のように、今も2つの招き猫が見守ってくれています。
湯のみのバトン。大将が残してくれたご縁。
そのまま残すとはいえ、どこに何があるかもわからない状態。ちょっと片付けることにしました。
すると二階に大量の湯のみが。開店祝いの際にご近所に配られたのでしょうか。古い箱の中から大量に見つかりました。
うちで使うにしても数が多い。どうしようかな、と片付けをしていると、
入り口で中の様子を伺っているおじいさんが、「あんた、ここやるの?俺、ここの常連だったんだよ。」と声をかけてきてくださいました。
あ!!!!
そうだ!!!お湯のみ!!
「あの、もしよろしかったら、いわ寿司さんの思い出に、お湯のみお持ちになられませんか?」
「お、いいね、2つちょうだいよ!」
お湯のみのお礼にと近所の有名なたい焼きをいただき、一緒に食べながらいわ寿司さんの思い出話を聞かせていただきました。
「酒が好きでさぁ、みんなここきても最後は寿司なんて食ってなかったよ」
「ほら、この『平常心』ってのれんあるだろ、あれ剣道のやつ。ここ国士舘大学剣道部OB御用達でさ。あ、あの木刀も、ご神木の木刀だよ、あれ」
大橋さんのお話で、取り残されたモノたちが再び生き返っていきます。
お話していくうちに、なんとこちらの方、東京チーム笠井のお父さんの元上司だったことが判明。
「え、笠井くんの息子がここやるの?おー笠井くん(父)は昔はね,、、、。」
とまさかの笠井の父の話にまで及ぶ。いくら地元が近いとはいえ、この偶然、ご縁を感じずにはいられない。ますますこの物件が気に入ってしまいました。
やっぱりこの湯のみはちゃんと、常連さんにお届けしないといけないな。
そう思い、張り紙をすることにしました。

ある日、また入り口におじいさんが。お名前を聞くと「俺はここらではマイケルで通ってんの!」。
「いわちゃん、きたよ、俺だよ」
店内に入ると、招き猫の前で頭を下げながら涙を流すマイケルさん。
お湯のみと一緒に、残された大将の前掛けをお渡しすると、目に涙をためながら「ありがとうね」とギュッと握手をしてくださいました。
前述の大橋さんのお話をすると、
「俺のほうが大橋なんかよりもっと常連よ!」とまたいろいろな思い出話を聞かせてくれ、「紹介してやるよ!」とご近所のお店に一緒にご挨拶にまで回ってくださいました。
シャッターをあけていると、いろんな常連さんがのぞいていってくれます。
「あの、ここで何かやるんですか?私すごくお世話になって、、、」と入ってきた若い女性も。お湯のみを渡すと「オープンしたらまたお世話になります!」と嬉しいお言葉も。
まだ私たちのお店はなんの改装もしていません。
ただシャッターを開けただけで、地元のいろんな人が話しかけてくださる。
物件が見つからない時は焦っていたこと、808+のコンセプトである農業繁盛×地域円満、「農業」の部分は準備ができてる、なのに「地域」の部分が進まない、と。
でもこの場所はすでに地域との繋がりができている。お店がなくなってしまっても、地元の人たちの心の中にずーっと残っている。そして私たちが入った後もこうやって気にかけてくださる。
残念ながら大将やオーナーがご存命のうちにお会いすることは叶いませんでした。だけど、これは新規オープンじゃない、大将たちの残してくれたこのお店を引き継ぐんだと決めました。
互いに支え合い叶う「地域円満」と「農業繁盛」
808+のミッション。
農家さんの売り上げを作るための販路を増やす、もっと農業について知ってもらう「農業繁盛」。
そして、地域の人ための場所作り、人と人をつなげていく「地域円満」。
808+ではこの2つが手を組むからできる新しいカタチ作りに挑戦します。
コロナウイルスの影響もあり、「無人販売」を使った業態のお店がどんどん増えています。これは単純に感染拡大防止のため、「人に合わないため」の無人販売です。
808+はコロナウイルスの流行の前に立ち上がった企画でした。私たちの無人販売は「人に合わない」ためではなく「人をつなげる」ための無人販売です。
この先、ソーシャルディスタンス対策が取られるほどに「人との繋がり」の大切さは増していくはずです。
状況次第では、夜の大衆食堂やフリースペースは当初想定していた利用の仕方は難しくなってくるかもしれません。売り上げも思ったようには立てられないかもしれませんが、
808+では対策は取りながら、農家さんや地域の方をつなげる企画を計画中です。
何より、何があっても待っていてくださるお客さんがいる。こんなに嬉しいことはありません。
いわ寿司の大将、オーナー、素敵なお店を、お客さんを、ご縁を残してくださってありとうございました。
808+が無事開店できるよう、見守っていてくださいね。
リターン
5,000円

農家さん応援!!ロス野菜を救う野菜ピューレor野菜の苗
・お礼のメッセージ・活動報告
・オリジナルステッカー
・有機野菜ピューレ3つ or有機野菜の苗3つ
北杜市の無農薬・有機農家、伊藤さんのお野菜を使った野菜ピューレor伊藤さんの苗を3つお届けします。以下からひとつご選択ください。
☆無農薬野菜ピューレ
夏はお野菜がたくさんできてしまい、行き場がなくロスになってしまうことが多々あります。そちらの野菜を100%使った無農薬野菜ピューレです。味付けなどはあえてしておりませんので、スープやジュース、離乳食など、お好みの味付けでお召し上がりください。
※ピューレに使う野菜は指定できません。発送時期の野菜になります。
☆無農薬・有機農家 伊藤農園の苗
八ヶ岳・南アルプス、美しい自然の中北杜市のスーパーマン伊藤さんが育てているお野菜と同じ苗をお届けします。お庭やベランダで無農薬野菜を育てて見てください。
※植え替え用の土や植木鉢はついておりません。苗の種類は選べません。
- 申込数
- 25
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年8月
5,000円

Ordinary Peopleノート
・お礼のメール
・オリジナルノート3冊
・ロゴステッカー
八百屋+を応援するスタンダードコース。「まちの人々」がコンセプトのイラストシリーズ「Ordinary people」のノートを三冊とステッカーをお届けします。
- 申込数
- 6
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年9月
5,000円

農家さん応援!!ロス野菜を救う野菜ピューレor野菜の苗
・お礼のメッセージ・活動報告
・オリジナルステッカー
・有機野菜ピューレ3つ or有機野菜の苗3つ
北杜市の無農薬・有機農家、伊藤さんのお野菜を使った野菜ピューレor伊藤さんの苗を3つお届けします。以下からひとつご選択ください。
☆無農薬野菜ピューレ
夏はお野菜がたくさんできてしまい、行き場がなくロスになってしまうことが多々あります。そちらの野菜を100%使った無農薬野菜ピューレです。味付けなどはあえてしておりませんので、スープやジュース、離乳食など、お好みの味付けでお召し上がりください。
※ピューレに使う野菜は指定できません。発送時期の野菜になります。
☆無農薬・有機農家 伊藤農園の苗
八ヶ岳・南アルプス、美しい自然の中北杜市のスーパーマン伊藤さんが育てているお野菜と同じ苗をお届けします。お庭やベランダで無農薬野菜を育てて見てください。
※植え替え用の土や植木鉢はついておりません。苗の種類は選べません。
- 申込数
- 25
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年8月
5,000円

Ordinary Peopleノート
・お礼のメール
・オリジナルノート3冊
・ロゴステッカー
八百屋+を応援するスタンダードコース。「まちの人々」がコンセプトのイラストシリーズ「Ordinary people」のノートを三冊とステッカーをお届けします。
- 申込数
- 6
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年9月

一般譲渡ができない犬猫たちを救い続ける|アニパレサポーター募集
- 総計
- 174人

青い鳥サポーター募集中〜殺処分ゼロを守り抜くためのご支援を〜
- 総計
- 75人

生活に困窮しているひとり親家庭の子どもたちに毎日お弁当を届けたい!
- 総計
- 10人

70年地域の食を支え続けるパン屋を「地域と人をつなぐ場」にしたい
- 現在
- 920,500円
- 支援者
- 85人
- 残り
- 1日

牛乳や牧場を一緒に学んで盛り上げる!クラフトミルクラボメンバー募集
- 総計
- 14人

中華そば煖々の復活と霞目まちのわ商店でつくる新しいまちのかたち
- 現在
- 170,000円
- 支援者
- 18人
- 残り
- 24日

道北の街角に“あかり”をともす移動飲食店バスを未来につなぐ
- 総計
- 5人













