ご支援ありがとうございます-プロジェクトの終了と今後の予定-
本プロジェクトにご賛同ご支援いただきました皆様
拝啓、春の訪れを感じる季節となりました。
皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
この度は、本プロジェクトへのご支援、誠にありがとうございました。
本プロジェクトでは、高齢者在宅医療のデジタル化を目指して、
科学研究費助成金事業(基盤C)「ePRO連携による高齢者在宅医療へのデジタルトランスフォーメーションの実装と検証(研究代表者:髙田宗典)」の研究資金と併用することで、
在宅医療の現場にePROシステムの導入を行いました。
東京都内の診療所(芝診療所)と民間病院(武蔵野陽和会病院)の2施設の先生、看護師、事務職員の皆様、関連するグループホームの皆様のご協力と
在宅医療を受ける患者さんやご家族の方々のご賛同を得ながら、
それぞれの施設で臨床研究を開始し、合わせて17例の方々から同意をいただきました。
-芝診療所:2023年4月26日~
-武蔵野陽和会病院:2023年9月10日~
間もなく全ての患者さんの観察期間を完了する予定ですが、
1年間の観察期間が終了した患者さんの中で、通常診療でのこのシステムの利用を希望されている方については、引き続いてePROシステムを介した情報共有を継続していただいております。
観察期間中の全ての患者さんのデータの入力とデータ固定が完了次第、
統計解析等のデータの分析を行い、論文等で公表していく予定としています。
今回のプロジェクトの研究結果が、今後の在宅医療サービスの向上に寄与することを期待しております。
また、今回の研究の実施を通じて、改めて在宅医療の現状やそれを取り巻く社会課題、
人工知能の併用(活用する際のガバナンスのあり方や具体的な方法の模索)の検討など
医療全体のDX化を更に推進させていく必要性について認識しております。
本プロジェクトで得られた知見を基に、今後予定する後継の研究においても
本プロジェクトで開発したePROシステムへの人工知能やその他のデータ収集システムの連携について検討をしていければと考えています。
引き続き、在宅医療を受けている患者さんや、従事する医療職にとって最適な健康管理や医療の質向上に貢献できるよう、努力してまいります。
改めて、皆様のご支援に心より感謝申し上げます。
今後とも、ご理解と温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。
【収支報告】
<収入>
クラウドファンディング 4,069,000 円
<支出>
・臨床試験データセンターデータ管理支援等支援料の費用: 1,785,520 円
・ePROシステム保守運営費用(株式会社アクセライト): 300,000 円
・臨床データマネジメント費用(株式会社Suxac): 297,000 円
・Web会議システムライセンス費用: 55,400 円
・クラウドファンディング手数料・大学本部管理料 1,078,285 円
残額:552,795 円
※(上記の使用使途は、本クラウドファンディングの資金のみの収支となります)
なお、プロジェクトの残額については、2025年度の診療所・病院でのePROシステムの保守運営費用(診療支援費用)や、
後継プロジェクトの企画・実行のための準備、新しい知見を収集するための国内外の学会参加費用等に充てさせていただく予定です。
2025年4月7日
東北大学病院臨床試験データセンター
特任講師:髙田宗典
munenori.takata.a3@tohoku.ac.jp


















