復興支援のその先へ・・・

2011年3月11日、未曽有の大災害が東北地方を中心とする東日本全体を襲いました。

 

 

鎌倉市内でも停電や帰宅難民となる人々がいる中で立ち上がった「被災地支援」の狼煙。最初は大船在住の少人数が大量のミネラルウォーターと毛布や燃料そして募金を集め、2tトラックに積み込んでとにかく北へ！と車を走らせて手あたり次第の避難所に物資を運んだのが全ての始まりでした。

 

 

その後、「大船と名前の近い『大船渡』をメインターゲットに支援しよう」と第1回大船to大船渡を皮切りに、今では大船の秋の風物詩ともいえる一大イベントにまで成長した本イベントは、実に多くの皆様にご参加いただき、これまでにも多くの支援物資や支援金、そして元気を届けて参りました。

 

 

そんなイベントも今年で8回目、「10回継続」と決めたその先に何が見えるのかを考え始める時期でもあります。

 

 

クラウドファンディングを始めた第5回の頃から、我々は「ただ支援する一方通行ではなく、双方向の『交流』が必要」と大船渡の皆様を積極的に招き、まずは大船の元気を体感してもらう文化的なところからはじめ、最後は我々との交流を通じて本当に自分たちだけの足で未来を切り開き歩んでいけるようになってもらうことこそが、我々の支援の一つのゴールではないかと考えます。

 

 

今回の目玉イベント「IWATEキッチン」では、食の交流を通じて飲食分野でのビジネスチャンスの創出を狙っています。岩手の食材が大船で広く扱われれば、産業的な交流を通じてかつて被災地と呼ばれた場所の経済が好巡し、街が自然と隆盛していく。

 

 

食材だけではない。林業やその他様々な産業が活発な民間交流を行うことで、大船や大船渡をはじめとする気仙地方の双方のよりよい街づくりにつながる。これこそが本当の意味での「大船to大船渡」による交流支援のゴールだと、我々は考えます。

 

 

どうぞ皆様、イベント当日の会場はもとよりこのクラウドファンディングの返礼品などを通じて、もっと大船・大船渡の両方を感じてください。人、文化、歴史、風土、産業など我々がお届けできる可能な限りの『何か』に触れ、そして貴方の中に芽生える『何か』を感じ、大切にしてください。

 

 

本イベントが皆様の力でより一層盛り上がり、そしていつかこのイベントが終わりを迎えた時に、我々の真の始まりがあるのかもしれません。