ご縁があるということ

これまで、たくさんのご縁があり、姫路出身の野良猫が日本の各地で幸せに過ごしています。

初めての場所で、温かく迎えて頂き、幸せに暮らしている。

エイズキャリアの子は別として、こちらで２年も３年も里親さんが見つからなかったことはありません。

保護されてこちらに来た時に、だいじょうぶかなぁと思う子がすぐに決まったりすることも多く、

猫もいろいろですが、迎えて頂く里親さんの生活スタイルや、家族の環境、好みも人の数だけあるということです。

いろいろな子が保護されてこちらに来ます。

民家の庭で大きなおなかをしていたこの三毛猫も、こちらに来て出産し、めでたくお母さんに。

私たちもそうであるように、猫にもそれぞれの過去があります。

それは、保護した私たちにもわからないことがほとんどです。

野良猫の生活は、みんなびくびくしていることが多いです。

TNRとして守られていても、自然界には猫を襲う動物もいる、台風や、雨もある。

暑い日もあれば、寒い日もある。

可能であれば、家猫として暮らせることが一番なのです。

里親さんのところで、のんびりしているお写真を見ると、微笑ましいのと同時に、安心もします。

野良時代には味わうことがなかった生活。

里親さんに守られている生活の安心感は猫にとって非常に大きいです。

不安そうだった猫が、里親さんのところで心を開いていく。

長くかかる子もいますが、威嚇していても予想外に早く馴れる子もいます。

猫が苦手な方も多いですし、猫が好きでも庭を荒らされたり、畑を荒らされたりするのは困る方もいます。糞尿問題もあります。TNRの難しさもありますが、TNR以前の手術されていない野良猫についてはもっと大きな問題があります。一度に数匹の出産をする。その子たちも半年くらいで妊娠する。

人がそこに手を差し伸べることができたら、少しずつ解決していくのではないかと思っています。

２人での活動には限界もありますが、これまで３００匹近くを譲渡してきました。

今日も、新しい空の下で過ごすことになる猫をお連れしました。

少しずつですが、歩みを止めず、頑張っていきたいと思っています。