【活動報告】孤独と闘いながら自立を目指している1人の女性

私たち「妊娠SOS新宿｜孤独な妊娠に寄り添う最後の砦。活動継続にご支援を」のプロジェクトを応援をいただきまして誠にありがとうございます。

先日は毎週定期受診が必要な虐待を受け続けて育った若年ママに同行して、受診しました。診察の中で、今、生きていられる力の原動力が不当な扱いをされた「怒り」が力になっていること、その不当な扱いから離れてひとりになって感じる「寂しさ」が、今の彼女にとっては、生きる気力を奪ってしまいかねないことを改めて、彼女の言葉で語られました。

人にとって、「孤独感」幼少期から体験を重ねる「寂しさ」が、「自分が存在していること自体が無いと否定されているように感じて死にたくなるから、寂しくなるのだけは嫌！」と話した彼女の声に、「寂しさ」がどれほど、心を深く傷つけるものか、胸が痛くなる診察の2時間でした。

どうぞ、みなさまの周りに、孤立している人や、自分はひとりだと思っている人がいましたら、「あなたは、ひとりじゃないよ。」と、お茶に誘ってください。

歌舞伎町に集まって来る若年女性は、歌舞伎町に行けば、自分と同じ寂しさや痛みを経験している仲間がいるからやって来ています。

幼少期から現在まで、ここまでするかと言うほどの酷い暴力暴言を親から受け続けている彼女は2月末からに施設に入れるまでの間、シェルター雨宿りに一緒に泊まり込んで保護を行い、寝食を共にしています。

その中、私の不注意から右足首を怪我をしてしまい、痛みの中キッチンに立っていたら、この女の子が、「佐藤のおばちゃん、休んでいていいよ。私が作るから」と言って3日間夕食を作ってくれました。

一緒に食材を買いに行っていますので、材料に何があるか把握し、ある材料で意外に手早く美味しい夕食を作ってくれました。

自分の持っている力を発揮して、「人のために役にたった経験」、そしてその行動を「認められた体験」を一つでも多く重ねていってくれたらと考えています。