もともと、iQを国内展開のテーマ車両として選択した私。

会社を興した時、86が鳴り物入りで登場しました。

 

当時、86かiQか迷いましたが、業界新参者の私としては何処も手がけている86よりも誰も目を向けなくなっている、けれどもキャラクターとしては世界に誇れるモノをもっているこのiQを極めてやろう!ニッチで№1を目指そう!そう思いiQを選びました。

 

このiQという車、当初からLSDが存在していない事は知っていましたし、LSD製作をすることがどれだけ難しいものかも知っている私は、LSDが装備されていない車両状態で最高の車両を作ろうとしました。

 

ブレーキ、ショックアブソーバー、フロントスプリング、スタビライザーリンクなど車両運動に関わる部分は何回も組み合わせを、そしてセッティングを変えながらサーキット、ジムカーナ、ヒルクライムレースで試しました。

 

ジムカーナは特殊な走り方をするので少々諦めの部分はあったのですが、サーキットやヒルクライムレースでは、とりあえずの結果が出せるところまでは造り上げることができたんです。

 

しかし、レースドライバー的な感覚から「まだ詰められる!」と思った私はLSDの企画に踏み切ったのです。

 

LSDといっても、機構から考えると2種類。

 

今回のようなタイプとトルセン式というもの。

作動レスポンスを考えた場合、今回の方式が格段に性能がいいのでこのタイプの製造メーカーさんを数社(この数社しか製作不能)回りました。

 

この時が2016年10月頃。

 

何社も、話半分・・・

いきなり「基礎設計料を含めて400万、話はそこから」というのもありました。

それでは予算は組めませんよね。

 

もう半ば諦めかけていました・・・

 

そして、最後に門を叩いたのがC社さん。

なんと!話を聞いてくれて、各生産プロセスの説明と条件の打ち合わせ、各予算の試算など、現実味を帯びた話ができたんです。

 

C社さんと話を行い試作品製作を行いましょう、と相互に合意できたのが2017年3月。

そして4月に制作依頼。

 

フロントに立ってくれたのが、C社ファクトリードライバーの一人なので、予算計画さえ組めればドライバー対ドライバーなので仕様決定はスムーズに進みます。

 

試作LSDが完成したのが8月末。

それまでにiQの駆動系を新たに購入しC社さんに送るなど、試作品に関わる以外にも経費がかかります。

 

10月終わり頃に車両にセット完了しテスト走行ができたのが11月。

 

さすが、世界のC社さんです!

機能、性能共に私の理想とするものが出来上がりました。

iQの潜在能力の高さもわかりました。

 

C社様、ご協力に感謝しております。

あとは、約束の30基を生産する約束を私が果たすだけ・・・

でも、試作品製作で私の資金は底をつきました。

 

本プロジェクトを達成させ、C社さんとの約束を果たすと共に、斜陽産業といわれている自動車部品製造の世界に小さい会社でも夢を持つことができる、そんな実例を作りたいんです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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